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望郷の念は距離の二乗に

10月に、高校の同窓会があった。
私の学年は11回卒で、幹事を務めたので、連絡用の掲示板を、同級生が作ってくれた。

同窓会が終わった後も、この掲示板は存続して、同級生の旧交を温める場になっている。
みんな宮崎県延岡市周辺出身だけど、同級生たちは日本全国に、海外にも散らばっている。

旧交を温めているうち、私は、普段あまり感じていなかった望郷の念に駆られてしまった。
数年前、宮崎県北部の方言掲示板を見つけて、それに書き込みしていたときは、ただ楽しくて、盛り上がったけれど、今回の掲示板は同級生だけが見ている。

同級生でも、在学中はクラスが違うと話したこともない、名前も覚えていない、という人だって多い。当時は8クラスあって、全クラスが40人以上。1学年300人以上いると、どうしてもそうなる。

でも、掲示板で再会し、35年前の話で盛り上がる様子を見ていると、これは懐かしい!
ただ楽しいだけでなく、望郷の念も加わって、掲示板がどんどんにぎわってきた。

この「望郷の念」は、やっぱり、地元から遠く離れていればいるほど、強くなると思う。

地元組より、関東組、関西組のほうが盛り上がるし、さらにドイツとか、海外組のほうが望郷の念は強くなるだろう。

放射線の強さは「距離の二乗に反比例して弱くなる」という公式をパクって、「望郷の念は距離の二乗に比例する」という公式をつくってみた。ちょっと真理っぽいでしょ!?

追記
延岡西高校11回生の方で、このブログを見ている方、掲示板のアドレスを教えますので、http://www.akaboshi.comの画面右上にある「メール」から赤星あてにメールをください。
よろしく~。

Commented by おーちゃん at 2011-11-13 06:40 x
なんかナットクさせられる感じはしますが、私は生れてからずーっと故郷に住んでいるのでフクザツな気持ちです。
Commented by akaboshi_tamiko at 2011-11-14 01:23
★おーちゃんさん
「望郷」という精神状態は、やっぱり地元を離れ、生活の拠点が移ってしまった人がなる状態なんでしょうね。
「望郷」のベースには「地元を愛する心」があるんだけど、それとはまた違った、渇望感、かなあ。願っても願っても手に入らない、蜃気楼の水のような、、、というか。うーむ。
Commented by てるちゃん at 2011-11-16 19:55 x
赤星せんせい、こんにちは。
私も夏に高校の同窓会があったのですが、せんせいのところとは雲泥の差の盛り下がりだったので、とっても羨ましくなりました。
20年程前に参加した際は、ホテルの大広間で数百人でのパーティ。40代~60代のおばさま方が中心で、20代で最年少だった私は「今は仕事とかで忙しいだろうから、暇になったら頑張ってね」と言われました。
それに引き換え今回は小さな貸スペースに数十人の参加者。年齢層は20年前からのスライドで、友人2人と参加した私はなんとまたまた最年少‥‥。
聞けば最近の卒業生は半分も同窓会に入らないとのこと。自分の周りとさえ連絡がとれていれば満足で、携帯が普及してからは連絡を取り続けることも難しくないからなのか、これも時代なのかと悲しく感じていました。
そして今回。東京の高校だから「望郷」を感じない人が多いのかとも考えさせられました。
地域性か時代性か実家ごと連絡がとれない人が多いのですが、地元から遠く離れている人は少ない。テレビなどで情報を得る機会もある。「地元を愛する心」はあっても「渇望する心」はあまり感じられないのかも知れません。
Commented by akaboshi_tamiko at 2011-11-19 01:15
★てるちゃんさん
東京の学校を出て、東京に住んでいると、やっぱり「望郷の念」は強くはないかもしれないですね。
私は宮崎県から出てきているし、私たちの卒業した高校は2007年に廃校になってしまったし、渇望感は強いと思います。
それでも、地元の同級生達よりも、関東に出てきている同級生のほうがふるさとや母校を思う気持ちは強いみたいです。ましてやドイツに住んでる友達は、ほんとに望郷の念が高まっているようです。

やっぱり、望郷の念は距離の二乗に比例しますね。
by akaboshi_tamiko | 2011-11-13 01:06 | ふるさと関連 | Trackback | Comments(4)