漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

医師との話し合いの仕方

05/03/22/火曜
先日、乳がんの友人の医師との最終話し合いに付き添いました。
そのとき思ったのは、医師とじっくり話すのは難しい・・・ということです。
特に、このときは友人が私のことを「がんに詳しい」と言ってしまったので、医師はかなり身構えてしまいました。こういうのはちょっとまずいと思います。

で、今回、私がある質問をしたのですが、それに対して私がまったく何もわからないで質問したと思ったらしく、「あなたはがんに詳しいと言うことですが、そこは誤解があるようですね。がんに携わる仕事をしているならそこははっきりしておかないと」と、ムッとした顔で私の質問をさえぎったんです。

そして、質問の前提となる部分を説明し始めたのですが、ああん、それはわかっているんだよ~、それをわかった上で、それ以上のことは知らないから聞いているんだよ~~、と思ったんだけど、黙って聞いていました。

で、それ以来、医師は、私のことを何も知らないと思ったらしく、「難しい言葉を使っても仕方ないんですが・・・」と、すごく簡単な言葉まで躊躇しながら説明してくれたんです。
まあ、「これくらい知ってるだろ、わかってて当然だよな」という態度で説明されるのも困りますが、浸潤とか、まあ普通わかるよね、という言葉まで躊躇しながら話してくれました。

それなのに、「がんのフカツ」という言葉は説明なし。普通に話しているんです。
これは「賦活」という字を書きます。活性化すること、なんですが、不活と間違う人もいる単語です。

「賦活」を普通に使って、浸潤を躊躇しながら話す、というのも、ちょっと変かな、と思いつつ話を聞いていました。
あと、手術後、摘出部分を病理検査に回して結果が出た後の対処法も聞きたかったんだけど、それもけっこうきつく「そんな馬鹿なことはおきません」と言われちゃいました。

温存療法の場合、がん細胞の周りをぎりぎりではなく、散らばっているかもしれないがん細胞も残さないように大きめに摘出します。その後、病理検査をして、表面にがん細胞があるかないかを調べます。表面にがん細胞が見つかったら再手術になる、と聞いていました。

「病理検査をして、摘出部の表面にがん細胞が見つかった場合、全摘出になるんですか?」と聞いたら、「そんなバカなことはおきませんよ」だって。

切除部分の表面にびっしりがん細胞が見つかった場合は全摘出になるだろうけど、そんなバカなことはしません。と言うんですが、これは、表面にびっしりがん細胞が残っているようなバカな摘出の仕方はしませんよ、ということでした。

いや、私だってそんなバカな摘出をするとはこれっぽっちも思ってないですよ。
がん細胞のかたまりがどれくらいかは術前の検査である程度わかっているわけだし、今までの経験とデータの積み重ねから、これくらいのがんだと、これくらいの範囲を切除すればいいか、ということがすでにわかっています。
(ということくらい私もわかってます)

だから、がん細胞が表面にびっしり残るような切除の仕方をするとは思っていないけど、がん細胞が表面に少しでも見つかったら、その後はどういう対処をするのか、が聞きたかったんです。
大事をとって全摘出なのか、表面に見つかった部分のまわりだけ部分切除するのか、見つかった部分だけ集中的に放射線を当てる、ということもありえるのか、というようなことが聞きたかったわけです。

なのに、「そんなバカなことはしません」って、切除方法のことを言うんだもん。

これって、やっぱり私に対して「あんた詳しいんだろ?」という思いがあるから、そういう言葉が出たんじゃないかなあと思うなあ。
ひとこと言うたびになんか否定されるような気持ちになりました。

医師と話し合う前は、絶対に「私は詳しいです」ということは一切言ってはいけない、と思います。

あと、謙虚に反省すれば、「病理検査でがん細胞が見つかったら、全摘するんですか?」ではなく、「がん細胞が見つかったら、どういう手術をするのですか?」という聞き方をすればよかったのかも。
具体的な手技を言ってはいけない。
あくまでも相手に手技を言わせる。このほうがいいですね。
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by akaboshi_tamiko | 2005-03-23 02:57 | 健康/美容 | Trackback | Comments(0)
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