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3月11日を忘れない

3月11日。
4年前、東日本大震災が起きた日だ。

あの日、私は千葉の家に一人でいた。夫は両親の見舞いで旭川に行っていた。

14時46分18秒、宮城県牡鹿半島東南島沖130㎞、仙台市の東方沖70㎞の太平洋の海底を震源とする巨大地震が発生。マグニチュード9.0という、本当に信じられないほどの巨大地震だった…。

地鳴りと、揺れが長く続いたことが強烈に残っている。
そのあとの津波、福島第一原発の事故、停電…

地震の翌週、3月17日の夜、夫が旭川から戻ってきた。

飛行機の窓から地上を見たら…
東北のあの海岸線が、真っ暗で、灯りがまったく見えず、黒い闇が広がっていたと、深刻な顔で話してくれた。

実は、夫は旭川にいる間に財布を落としていて、千葉に戻ってきたら、免許証の再発行をしてもらいに幕張へ行くことになっていた。

自宅から幕張までは免許不携帯になるので、オータさんに運転してもらい、幕張の免許センターへ。(私はその時、別件で東京へ行って、同行はしていない)

以下、夫の話。

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オレが免許センターに行くと、駐車場と建物がずれてるんだよ。液状化で。建物が30~50㎝くらい浮いてるし、砂が湧いてるんだ。

免許センターの中で並んで待っていると、泥まみれの服を着た人がいてさ。
その人は東北からトラックでやってきて、津波で免許証も流され、再発行をしてもらいにきたらしい。

東北を出るとき、「免許流されて持ってないんですが、不携帯になりますか」と警察の人に聞いたら、「こんな時だから、こちらのセンターも動いてないし、東京で再発行してもらってください」と言われたんだって。
そういうことを、免許センターの係りの人に話をして、どこへ行けば再発行してもらえるか質問してたんだけどさ、係りの人が「免許証とか身分証明書はお持ちですか?」とか、言ってるんだよ!!
それが無いから来てんだろ!!

東北の県のナンバーを付けた車で、泥だらけの服着てるんだから、わかれよ、どんな状況か!!


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夫はこの話をすると、今も激昂する。
「ホント気の毒だった、オレ、順番先にまわしてやったんだよ。オレなんか直ぐ再発行出来るしなあ」と、目を赤くして話をしてくれる。

3月11日、そして1月17日も、私は家族で大震災の話をする。

決して忘れないようにしたい。
そして、何か、出来ることを少しだけ続けてやっていこうと思う。

これから、どんなふうに変わっていくかも、ずっと見続けていこうと思う。
by akaboshi_tamiko | 2015-03-11 23:28 | 時事 | Trackback | Comments(0)