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赤毛のアン、比較検討

最近「赤毛のアン」を読み返して、ちょっと驚くことがありました…。

赤毛のアン、子供の頃熱狂して読んだし、今までにも何度も読み返していたんだけど、、、、。年々、アンの性格が鼻についてくるのは、私が成長したからでしょうか…。
または私がPC(ポリティカルコレクトネス=社会的な差別や偏見が含まれていない公平さ)にどっぷり浸かっているからでしょうか…。

私が持っているのはポプラ社の赤毛のアンシリーズ。その中でアンは、時折、太った女性を馬鹿にする発言をしています。

赤毛のアン・「ホテルの音楽会の章で、アンが詩の暗唱をするシーンがある。そこでピンクの服を着てダイアモンドの首飾りをつけた女性がアンを褒めてくれるのだが、アンは「親切でいい人ではあっても、あんなに太って背が低くて、まるでスタイルがなってないようになりたいと思う?」と言うのだ。

ほかにも、想像力の無い人のことを「何も知らないおバカさんだから」とか(アンの青春より)。

うわ、こういう性格の女の子って、ちょっとイヤかも……?

外見で人を不幸か幸せかと区別するのは、今、それはやっちゃいけないことになってるし。
想像力が無い、というだけのことで、他人を「おバカさん」呼ばわりするのも、今の時代に合わない感じだし…。

あんなに好きだった赤毛のアンなのに、なんだかここ数年、こんなことを感じるようになった。
成長したのか、出版業界にまみれてPCに過剰反応しているのか。どっちかなあ?

あと、子供の頃のイメージとあんまり違うので、文庫版を持っている友達に聞いてみたら、な、な、なんと!!
ポプラ社版は子供向きにしてあるのか、かなりエピソードが削られているし、章がいくつか丸ごと取っ払ってあったりするんです!(同じ村岡花子訳なのに!)

その説明が無いと嫌な女の子に見えるけど、説明があればいい感じ、ってこともあるし。
文庫版(というか、大人向きに編集されたもの)をちゃんと読み返さねば!
あと、英語版にもあたってみるか…。マリラの言葉もいろいろ端折ってあるらしいし…。

アン、今もなお、私の心を揺さぶる本なのだなあ…
by akaboshi_tamiko | 2015-03-16 01:45 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)