2015年 03月 17日
ちょっと嬉しかったコト
東京で会議があり、出席してから帰る電車内でのこと。
ラッシュアワー直前で、車内はちょっと混んでいた。
空席があったので座ろうとしたらちょっと狭い。狭い所に体を押し込むのも嫌だったので、結局座らずに立つことにした。
でも、そのシートを見ると、8人掛けに6人しか座っていない。よく見ると高校生くらいの男の子が自分のリュックを座席の上に置いて、自分はパソコンを開いて操作している。その子がすごく場所を取っているので座るスペースが狭くなっているわけだ。
リュックを網棚の上に置くか、足元に置けば、多くの人が座れるんだけどなー…。と、思い切って注意してみた。
すみません、と声をかけたのだが、かえってきた言葉が英語だった…。
なのであとは英語で、「少し詰めていただけませんか? 荷物を上に置くとか」と言うと、リュックを膝の間に置いて、「これでもいい?」「ええ、ありがとう、それで、ちょっとこちらにずれてくれませんか?」とお願いして、座席のスペースを作ってもらった。
あとは、空いたスペースに私が座ったのだけど、これって若いコの言動に目くじら立てるおばさんみたいだなあ、あの子も嫌な気になったかも?と、ちょっと心配しつつ、私は本を読んでいた。
いくつかの駅を通り過ぎて、その男の子が電車を降りていくとき、私を見て、にっこりしながら thank you! とあいさつしてくれた。
bye! でもなくて thank you! ですよ?
これはきっと「日本のやり方を教えてくれてありがとう!」という意味に違いない!
日本は狭い国土に多くの人が住んでいて、首都圏は人口密度が高く、譲り合わないと何もできない。
電車内でも座席の上に私物を置かないで、バッグなどは膝の上や網棚に載せる、というのは、日本では(特に大都会では)徹底して行われている。
きっと彼はそんな日本の文化を覚えて嬉しかったに違いない!!
・・・な~んてね。
そこまで大げさじゃないんだけど、あの男の子がにっこり笑ってサンキューと言ってくれたのは、注意したことでちょっと気が咎めていたので、それが一気に解消して、嬉しかったな。
気を悪くされなくてよかった!