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高齢者の肺炎

義母と同居になって、一つだけ厳しく言い聞かせていることがあります。それは、食事のとき、「食べ物をズズッと吸わないで!」ということ。

これは、汁物や麺類だけでなく、カレーでもごはんでも焼き魚でも、なんでも、ズズッと吸って口へ入れないことを、しつこく何度も言い続けていて、今では汁物も吸い込まないようになりました。

なぜそんなことをするのかというと、誤嚥性肺炎の予防です。
肺炎は、肺炎を起こす細菌が原因でも起きますが、食べ物が誤って気管に入るのも原因になると聞いて、それなら予防させよう!と、うちに来てからずっと言い聞かせてきたわけです。

まあ、蕎麦を食べるときはズズッと吸うのが日本の文化だ、と言う人もいるけど、高齢になると食べ物と空気を吸って、食べ物だけ食道に送る、ということが上手にできないので、危ないことは避けてもらおうと思っています。

スープなど、スプーンを使うとき、スプーンの横を口に当ててズズッと吸うのではなく、スプーンの先端を口の中に入れて、スープを口に「入れる」ようにして食べてもらいます。固体のカレーを「食べる」ときのように。

・・・と言ったら、固体のカレーやチャーハンを食べる時も、なんとなく吸っていることを発見! これはイカン! 私の母も、そういえば食事のときよく咳き込んでいるいるんだけど、これか! 

と、わかったので、固体のときでも吸う癖のついている高齢者は、ホント危ないと思います。

液体でも固体でも、吸って口に入れるのではなく、スプーンですくった食べ物を口に入れて「食べる」こと。それにはやや少な目にすくうことがコツ。
そういうのをずっと言い聞かせていたら、最初はなかなか難しそうでしたが、今では上手に「食べて」います。

吸わないで食べると、結果的に音を立てずに食べることができます。夫が「これだけ音を立てずに食べられれば、いつか皇居で開催される晩餐会に呼ばれても大丈夫だな!」と励ましていました。「海外の首相とか王族とか、そういう人と並んで食べても問題無し!」と言うと、義母はちょっと得意そうでしたよ。

なにはともあれ、吸わないことで、肺炎のリスクが一つ減るならいいことだと思います。
まあ、これだけで100%予防できるわけではないけれど、少なくとも誤嚥性肺炎は起きにくいわけですから。

・・・・・というようなことを、バイクで転んだ85歳の男性が、一年半後に肺炎で亡くなった、と言うニュースを見て、思い出しました。
肺炎の原因が何かはわからないけれど、誤嚥性肺炎だけは、本人と周りの努力で多少は予防できるんじゃないかな。と思います。

追記
フェイスブックで歯科衛生士の友だちからこんなコメントをもらいました。
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誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者の 肺炎の70%以上が誤嚥に ...
という事で、普段のお口のケアがキチンと出来ているかが重要になります。
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それから、日本呼吸器学会のサイトを紹介していただきました。
じっくり読んで、勉強しなければ!

誤嚥性肺炎を予防するには、口の中の細菌を気管や肺に入れないこと(吸い込まないこと)、そして歯みがきや歯茎磨きをして、口の中を清潔に保つことが大事だと思いました。

義母にも歯みがきを毎食後やってもらおう。いつも自主性に任せていたけど、きちんと毎回やる習慣をつけてもらおう。

by akaboshi_tamiko | 2015-04-09 21:48 | 姑・実母・健康管理 | Trackback | Comments(0)