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ストックホルム関連その8、だけど個人ネタ系

ストックホルムジュニア水大賞(SJWP)の話と、ストックホルム水大賞の紹介など、真面目な話が続きましたが、今回は大半の読者が興味をもっているであろう着物の話です。なので今回のカテゴリーは「キモノ」です!(今までは「水大賞」のカテゴリーで書いてます)

さて、最初は物見遊山気分で、行く前から「どのキモノ着ようかな~」とウキウキ。あとは、「せっかく海外で着物着るんだから、日本では着物がどんな位置づけなのかをちゃんと話したいな~」という気持ちでした。私が話したかったのは「着物の美術品化(高額化)と着物離れについて」です。

美術品化=高額化については王女主催の晩餐会で同じテーブルの人にちょっと話をしたんだけど(英語で)、、、詳しく説明するには時間と語彙が足りなかった…。着物離れも、ちょっと話はしたけれど、なかなか難しい。日本人同士ですら、上手く伝わらないのにね。特に職人さんの後継者不足など、難しい…

でもまあ、その「美術品みたいな着物」がこれです。国王主催の晩餐会で着用。
(表情がヘンなのはご容赦ください…)
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綸子の生地に金糸銀糸で手刺繍された菊の花がびっしり。袖の裏にも、身頃の後ろにもたっぷりと刺繍が施されています。(もちろん借り物で、私の持っているものとは格が違います…。)
それに、帯もまた素晴らしくて、ストックホルムで道行く人たちがガン見してきました。

このキモノを着て、市庁舎の前でタクシーを降りると、そばを歩いていた女の人が寄ってきて、「おー、これキモノ! 初めて本物を見たわ! キレイねえ!!」と話しかけてきました。
なので、半襟のスズランのことも伝えました。
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スウェーデンの国花がスズランなので、スウェーデンに敬意を表してスズランの刺繍の半襟にしたのです。(半襟作家のペタコさんに作ってもらいました!)

というような話をしたら、その人、すごく感心してくれたんですが、、、そのあと「キモノって苦しくないの?」と聞くではありませんか。
どうもギュウギュウ締め付けているイメージがあるみたいなので、「全然苦しくないですよ!」と教えておきました

晩餐会会場でも、キモノは大人気。
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でも、国王主催のこの晩餐会では、キモノの美術品化とキモノ離れを丁寧に話すのは難しかったな…。隣の国際審査員の方は、容赦なくものすごく早口の英語で話しかけてくるので、私が喋れる程度のネタを喋れる程度の英語で話すしかなかったのが、心残り…。また来年お会いしましょう、なんて英語で言った(決まり文句だからすぐ出てくる)けど、来年行けるわけがない。(今回が、一生に一度の機会だと思って、清水の舞台から飛び降りるつもりで行ったんだし)

はぁ・・・この晩餐会の雰囲気、伝わるでしょうか…
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世界的な、錚々たるメンバーの中に私が入って、気後れしたり、いろいろありましたが、本当に素晴らしい体験でした。

それから、読者の方にはやっぱり料理もお見せしなければ!
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この日の料理は鹿肉とポテトとアスパラガスと、、、あとはデザートにアイスクリームでした。
鹿肉、美味しかった!

最後に、この日(いや、ストックホルムにいる間ずっと)、とってもお世話になった国際審査員の清水先生の写真も。
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若々しい先生でしょ!(実年齢を聞くと驚くと思う)
そして、実は私の注目は、となりの女性(SIWIの事務局の方)のコーディネート。ドレスの色とマッチしたターコイズのネックレスとイヤリング。今度漫画に出そう!と思って写真撮らせてもらいました。女性の漫画家は、私に限らず、女性のアクセサリーに関心が高いと思います。これをどうやって描こうかな。トーンは何番を貼ろうかな、とか考えつつ見てました。そういう目で見ると、見どころ満載な晩餐会でした。
by akaboshi_tamiko | 2015-09-19 01:12 | キモノ | Trackback | Comments(0)