2008年 07月 25日
ハリー・ポッター読了!
ザッと飛ばし読みしたけれど、やっぱり感動。
特に下巻はものすごく感動しました。
ハリー・ポッターシリーズを通して、英語のできる人たちから超不評なのが、スネイプ先生の「我輩」と、ヴォルデモートの「俺様」という一人称。英語ではどちらも当然 I ですが、日本語は多彩な一人称があり、どの言葉を選ぶか、翻訳者の腕の見せ所です。
私自身は、スネイプが「我輩」というのは、キャラにぴったりあっている訳語だと思っています。が、それを奇異に感じる方たちは、「我輩」には滑稽なイメージしかわいてこない、と言う人も多いようです。(これはデーモン小暮閣下の影響でしょうか…?)
でも、我輩という呼称は、明治時代くらいから一般に広まり福沢諭吉の『学問のすゝめ』にも「我輩も此の国に生まれて日本人の名あり」と出てきます。
古くは『蘭学事始』の元になる『蘭東事始』に出ていたり、もともとは自尊の気持ちを表わす呼称。
文語でももちろん使いますが、口語でも使います。戦争映画などを見ると、よく使われています。古風で尊大な呼称と、辞書にも出ています。
なので、私はスネイプが我輩と呼ぶのは、それほど奇異には感じませんでした。古風で尊大なイメージはスネイプに重なります。
「我輩」という呼称が、コミカル系のイメージだけ持たれているとすればちょっとかわいそう。 「我輩」は滑稽な言葉ではないんですよ~。 ※「俺様問題」はまたいずれ。
英語って、訳するの難しいですよね!(笑)
番長も、外資系の会社の面接で、海外の新聞を出されて
読んで訳して下さいと言われ・・・
あたふたしました(笑)
受かりましたけど・・・パチッ☆-(^ー'*)bオッケー♪