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漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

カテゴリ:読んだ観た聴いた( 63 )

今日は用事で出歩いて疲れたので、夜は映画「グリーンカード」を見ることにしました。
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あらすじは、園芸家の女性ブロンティが、素晴らしい温室付のアパートに住むために偽装結婚するところから始まる。
そのアパートは、既婚者じゃないとダメ、ということだったので。

相手はフランス人、世界中を放浪しているアーティストのジョージ。アメリカに滞在したくて結婚してグリーンカードをもらいたい。という、利害が一致した二人が偽装結婚。

ラブコメとしてのストーリーは、ドタバタあり、笑いあり、ちょっと切ないシーンありで、軽く楽しめるストーリーだけど、随所にある、90年代のエッセンスが、好きなのだ。

ニューヨークに住むブロンティの環境意識がちらほら見えて、クスリと笑える。グリーンゲリラというボランティア活動をしている同僚たちがベジタリアンだったりとか、デカフェとシリアル好きなところとか。90年代のナチュラル志向がよく伝わってくる。

そこへフランス人のジョージがこってりしたフランス料理を作ったり、本物のコーヒー(ジョージ談)をいれたり。アメリカの健康志向、ヨーロッパの不健康な物でも美味しけりゃいいじゃん志向。

ブロンティの親友の両親(超コンサバな上流階級の人たち)のパーティでは、芸術の話や環境の話で盛り上がる、というシーンもクスッと笑える。絵に描いたような芸術の話と環境話。90年代っぽ~い。

そういう細かなところにクスッと笑える演出があって、なかなか楽しい映画だと思います。
最後は、ハッピーエンドというにはちょっとほろ苦い部分もあるけれど、でも、いい結末。

ホッと一息つきたいとき、棚から引っ張り出して見る映画です。



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by akaboshi_tamiko | 2016-03-19 23:59 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

三丁目の夕日のセーター

先月、BSで「三丁目の夕日」をやったのを見ました。うちにもDVDがあって、ときどき見ます。

昭和30年代の東京。建設途中の東京タワーが見える街並み、小さなオート三輪車ミゼット、集団就職の中学生たち。

風景をリアルに再現するために時代考証がしっかりなされていて、風景のCGもすごく話題になった映画でした。

さて、この映画に出てくる子供たちは、毛玉だらけのセーターを着ています。
日本中がまだ貧しくて、新しい服をとっかえひっかえ着られるわけではない時代、そういう時代の表現として、毛玉だらけのセーターを着ているんだけど...。

毛玉があれくらいたくさん出るというのは、アクリルのセーターでしょうか。
でも、あの当時、アクリルのセーターはあったのかなあ?

私が子供時代、まさに昭和30年代~40年代初めには、アクリルのセーターは着たことがなく、すべて純毛のセーターでした。
「純毛」というと、すごく豪華な感じがするかもしれないけど、いやいや、当時は化繊がなくて、羊毛で作るしかなかったんです。

そして、毛のセーターは、毛玉ができません。
まったくできないかというと、まあ編み方とか毛糸の撚り方で出来る場合もあるとは思いますが、まず、できません。

毛玉は、繊維がねじれて玉になったもの。繊維が強いとなかなか千切れず本体に残ってしまいます。
アクリルなどの化学繊維はすごく強くて丈夫なので、毛玉が落ちず、セーター本体に残ってしまうのです。

羊毛などの天然繊維は繊維が弱いので、毛玉が出来てもすぐに千切れてしまい、セーター本体に残りません。だから毛玉がないんです。

ねじれて玉になった繊維が落ちていく、ということは、セーターの肘とか袖口とか、薄くなります。だから、昔の子供は袖や肘が薄くなったセーターをよく着ていました。
私の持っていたセーターも、肘がスケスケになるくらい薄くなったものとかありましたねえ…。

その穴に継ぎを当てたり、小間物屋さんのおばさんに編み直しを頼んだりして着たものです。

だから、昭和30年代の裕福ではない暮らしなら、毛玉より薄くなったセーターのほうがリアリティあるなあ、なんて思いながら見ていました。

でも、東京と、宮崎の山奥の小さな町、しかも昭和30年代ですから、売られているものにタイムラグがあります。

というわけで、ちょっと検索してみたら、アクリル繊維が日本で生産開始されたのが1957年だそうです。

東京タワーが完成したのが1958年。映画では建設途中なので、1957年の風景。
アクリル繊維の生産が始まった直後の話なので、やっぱりアクリルのセーターや、アクリルの毛糸玉は東京では売られていたのかもしれません。

でも、私の子供時代は、山奥の小さな町だったので、まだアクリルのセーター(既製品)は売られてなかったように記憶しています。
周りの友だちも、多分みんな、アクリルのセーターなんてハイカラな物は着ていなかったような…。

なんだか、いろいろ子供の頃のセーターやマフラーを思い出してきました。
毛糸の匂いとか、首に当たる感触とか、友だちが着ていたセーターのデザインとか、いろいろ思い出すなあ...。
小学校の頃のことが、セーターをきっかけにどんどん頭に湧いてきます。

やっぱり三丁目の夕日は昭和のスイッチが入りますね。
セーターだけで、いろんなことが書けそうです。
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by akaboshi_tamiko | 2016-02-12 14:15 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(2)
西村京太郎の鉄道ミステリーは、なぜか根強い人気があって、駅のキオスクでもよく売られているし、ドラマもよく再放送されている。

今日、その再放送のドラマをちらちら見ながら、夫がぶつぶつ何か言っている。

なんで殺人するのに鉄道に乗らなきゃならんのだ。
オレみたいに電車がキライな人間は、十津川警部、絶対捕まえられんな。電車使わんからな。

「十津川警部! 事件です!!」

「何!? 東京、札幌間が2時間!? 一体どういう電車を使ったんだ!!」

「十津川警部!! 飛行機です!!」

「あっ、私は飛行機はわからん... 」

ほらな、オレにはかなわんだろ。むはははっは。


以上、夫が自分で声音を使って一人芝居していたところを実況中継いたしました。
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by akaboshi_tamiko | 2016-01-23 19:36 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

紅白アレコレ

今年の紅白、忘れないうちに印象に残ったところをアレコレ。

フィナーレの場面。徹子さんの司会っぷりと、森進一の額のあたり。
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トリの松田聖子ちゃん。昔からのパフスリーブのドレス、印象的。ピンク、フリル、レース、リボン、どれもこれもアイドルの象徴。永遠のパフスリーバー、聖子。
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そして、黒柳徹子さんのスカートのふくらみ。
あのふくらみの下にはこういう歩行介助用の椅子が入っているのではないか、というのがうちの推理。
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徹子さん、うちの義母と同じ82歳。義母の場合は歩行を手伝う人がいないと難しい。
私の実母は89歳で、82歳の時は一人で歩いていたけど、長い時間だと杖が必要でした。

そんな状況を見ていると、徹子さん、あの長時間の仕事は、介助用器具がないと難しいと思います。
そして、歩いているとき、周りの人たちがそっと背中を押しているのを見て、これは中に何か入っている! と思ったわけです。

こういう自立歩行器具ができるのは、高齢者にとっていいことです。介護用補助器具の進歩のために、徹子さん、頑張ってね!
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by akaboshi_tamiko | 2016-01-01 18:41 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)
映画バックトゥザフューチャー(BTTF)に出てくる未来が2015年。今年はまさにその2015年だったおかげで、いろんなBTTFのイベントがありました。

テレビでもまとめて再放送されて、このところずっと観てました。
BTTFの1は1985年製作で、車型タイムマシンの燃料はプルトニウム。核融合システムを使ったタイムマシン。

そして、BTTF2では2015年にタイムトラベルするわけですが、その時の燃料は生ごみ。うーん、忘れてたけどデロリアンは核エネルギーからバイオマスエネルギーに進化していたんだ!

そして、BTTF3では、エメット博士は1885年へ飛ばされてしまいます。それを追って過去へ行くマーティ。
あれこれあって、未来へ帰ろうとすると、1885年当時は、デロリアンの速度を上げるためのガソリンがまだない! で、どうしたかというと、蒸気機関車に押させるという技を使います。

その蒸気機関の燃料効率を上げるためにエメット博士は薪を圧縮した燃料(これもバイオマスエネルギー!)を作っています。

この当時(1885年)はまだガソリンもないので、簡単に手に入る材料ですごいエネルギーを出すものを作るには、薪しかない、という時代なんだけど、石炭よりももっとハイカロリーな燃料にしあげているのが、バイオマスエネルギー好きな私としては嬉しいです。

ラスト、1985年へ戻ってきたマーティの前にまたエメット博士が未来からやってきます。その時乗っていたのが蒸気機関車型のタイムマシン。これもおそらくバイオマスエネルギーを使っているはず。バイオマスなら過去へ行っても燃料がないとか、ガソリンが出来るまで待たねばならないということがないし。

そんな、バイオマスエネルギーに関する夢にあふれた2と3。制作されたのが1990年というのにはちょっと意味があるのかな。
チェルノブイリ原発事故が1986年ですから、その4年後に制作された映画だと、やっぱり核エネルギーをバリバリ使うよりもバイオエネルギーに行くのは当然だったのかもしれません。

バイオマスエネルギーは、この映画で表現されているほど万能ではないけれど、でも、将来、ものすごいエネルギーとなるかもしれないという夢、そういう夢を語ってくれる映画は、やっぱり楽しいものです。

こういう映画を見て、将来そういうエネルギーを開発しよう!と思ってくれる若い研究者がどんどん出てきてくれないかな。日本は、鉄腕アトムを読んで科学者になった人が多いんですからね! 
若者よ、映画を見て理系に進んでください。よろしく~!
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by akaboshi_tamiko | 2015-12-29 21:06 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

雑誌は面白い!

最近、文芸誌を買うことが少なくなっていたのですが、久々に買ってみました。

オール讀物」です。

旭川の空港で、飛行機の中で読むモノを、と思って売店を覗いたら、文庫本では好みの物がなく、どうしよう…と考えて、オール讀物を手に取りました。

松本清張再読 というコピーがパッと目に入り、宮部みゆき「彼方の楽園」というのも目に入り、迷わず購入。

いや、久々に買って読んだけど面白いなあ。
いろんな人の作品がたくさん読めて、短編だったり続き物だったり(続き物でも、一話完結風なので、読後感がいいし!)、すごく楽しめました。

こんなにたくさん入っていて980円は安い!!

文庫本を一冊買っても今は千円超すものもあるのに、こんなにたくさん読めて、楽しめて980円! お買い得!

と思って、楽しみながら飛行機に乗ってました。アッと言う間のフライトでした。
帰ってきてからもあれこれ読みこぼしたところをまた読んだりして、楽しみ長続きするなあ。

マンガ雑誌も実は同じなんだけどね。みんな単行本ばっかり買うみたいですが、雑誌はいろんな作品が楽しめるので、本当は雑誌を読む方がコスパはいいのかもしれない。ただ、保管するのが大変なんだけど。

こうなると、雑誌の電子書籍ってのが、また流行るのかなあ。

…うーん、電子雑誌、今後どうなるんだろう。難しいところだけど、楽しみでもありますね。
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by akaboshi_tamiko | 2015-06-13 14:59 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

アンのドレスのデザイン

「赤毛のアン」の中でアンが最初にもらう美しいドレス。
これはどんなデザインだったのか、訳と原文を読んで、自分なりに考えてみた。
それがこういうデザイン。
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でも、本の挿絵に載っているのはこういうデザイン。半袖なのだ。
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赤毛のアンが日本に紹介されたのは戦後だし、その当時、ちょうちん袖というと、日本では半袖が一般的だった。長袖のパフスリーブって、例えば鹿鳴館で社交ダンスをしているようなご婦人方が着ていたくらい? だから、昭和になってパフスリーブ、ちょうちん袖と言うと、半袖しかイメージできなかったのかも。イラストレーターも、編集者も。

自分で考えたデザインに、ちょいと色も付けてみた。
これは、私にしては珍しく、フォトショップで着彩したのではなく、紙に描いた線画に、透明水彩で着彩。
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これは一応スキャンもしてみたんだけど、カメラで撮影したもののほうがなんとなく「絵」の感じが出るような気がしたので、撮影したものをアップ。

実際に、プリンスエドワード島の赤毛のアン記念館では、茶色のドレスが展示してあるそうで、その実物の写真をもとに絵を描いてみた。
これも紙に透明水彩で着彩。
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私の想像よりもパフスリーブを仕切っているリボンが大きいのと、袖そのものも大きい感じ。なので、このほうが華やかになるなあ。
なるほど、これはマリラが「袖だけでブラウス一枚分はある」と細かいことを言いそうなデザインだ。

紙に絵を描いて、水彩で着彩するって、ホント最近はなかなかやらないけど、これも面白かった。

また描こうかな。

(と思って、さっき、大塚家具のお家騒動で有名になった家具屋姫を描いてみた。
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うーん、水彩でチャチャチャッと色付けするのは、丁寧にやるよりかえって難しいかも。)
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by akaboshi_tamiko | 2015-03-28 00:02 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

アンの茶色のドレス

最近、赤毛のアンを読み返していると書いたけど、いや、ホント面白い!アンの性格とか、子供の頃とは違った目で見ているので新たな発見もあるし、意外な事実に気付いてびっくりすることもある。

そんな中、赤毛のアンの中で、私が一番好きなエピソードをご紹介。

それは何と言っても、アンが袖のふくらんだ茶色のドレスをもらう話だ。全シリーズを通して、一番好きなエピソードである。

アンはいつもシンプル(と言えば聞こえがいいけど)で、地味で、人並みではない服装をしていた。それに気づいたマシューが、マリラには言わず、近所のリンド夫人に服を作ってくれないかと相談する。

するとリンド夫人はアンに最新流行の型のドレスを縫ってあげると約束し、マシューが帰った後、はこうつぶやく。

「あのかわいそうな子がはじめて人並みのものを着るなんて、ほんとにいいあんばいだ」(中略)

「あんなみじめななりをさせて、それでアンにへりくだりの気持ちを持たせようとするつもりらしいが、かえてうらやみと不満の気持ちを起こさせるだけさ。あの子もきっと身なりのことではひけ目をかんじてるに違いない…」
(訳・村岡花子)

このリンド夫人の気持ちが、読んでいてホッとするし、スカッとするのだ。それまでのマリラの、服装に関するあまりにも厳しい、頑固な態度に嫌気がさしていたので。

そして、アンはクリスマスの朝、袖のふくらんだドレスをもらう。だけど、そのドレス、どんなデザインだったのだろう?

私の持っているポプラ社版ではアンがドレスを手にして喜んでいる挿絵があるんだけど、これがなんと、半袖のパフスリーブ!
クリスマスプレゼントなのに半袖ってことは無いでしょう~~~?

村岡花子訳ではこんな描写だ。

つやつやとした、素晴らしい茶色のグロリア絹地! 優美なひだや縁取りのあるスカート、最新流行の型で、ピンタックのしてあるブラウスで、首にはうすいレースの飾りがついている。それよりも袖、素晴らしいのはスリーブだった。長い肘のカフスの上には、茶色の絹のリボンを蝶結びにしたので仕切ってある、二つの大きなふくらみがついていた。

ほら、「長い肘のカフスの上には・・・」という一文があるから絶対半袖ではない。

どんなデザインだったのか、あれこれ調べてみたら、カナダの赤毛のアン記念館にちゃんとそのデザインのドレスが展示してあるというブログがヒットした。

おお、まさにこんな感じ!と、私が想像していたようなドレスだった。(もちろん長袖)
そのまま出すわけにいかないので、いずれイラストにしてアップしようかな、。

・・・・・・。
って、なぜ今頃になって時ならぬアンブームなのか?
NHKの朝のテレビ小説、「花子とアン」の時は読み返したりしなかったのに。今になって急に・・・。

いや、ホント、私のマイブームは突然始まるので、自分でも予測立たない。とりとめなくてすみません(-人-)
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by akaboshi_tamiko | 2015-03-26 02:16 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

赤毛のアン、比較検討

最近「赤毛のアン」を読み返して、ちょっと驚くことがありました…。

赤毛のアン、子供の頃熱狂して読んだし、今までにも何度も読み返していたんだけど、、、、。年々、アンの性格が鼻についてくるのは、私が成長したからでしょうか…。
または私がPC(ポリティカルコレクトネス=社会的な差別や偏見が含まれていない公平さ)にどっぷり浸かっているからでしょうか…。

私が持っているのはポプラ社の赤毛のアンシリーズ。その中でアンは、時折、太った女性を馬鹿にする発言をしています。

赤毛のアン・「ホテルの音楽会の章で、アンが詩の暗唱をするシーンがある。そこでピンクの服を着てダイアモンドの首飾りをつけた女性がアンを褒めてくれるのだが、アンは「親切でいい人ではあっても、あんなに太って背が低くて、まるでスタイルがなってないようになりたいと思う?」と言うのだ。

ほかにも、想像力の無い人のことを「何も知らないおバカさんだから」とか(アンの青春より)。

うわ、こういう性格の女の子って、ちょっとイヤかも……?

外見で人を不幸か幸せかと区別するのは、今、それはやっちゃいけないことになってるし。
想像力が無い、というだけのことで、他人を「おバカさん」呼ばわりするのも、今の時代に合わない感じだし…。

あんなに好きだった赤毛のアンなのに、なんだかここ数年、こんなことを感じるようになった。
成長したのか、出版業界にまみれてPCに過剰反応しているのか。どっちかなあ?

あと、子供の頃のイメージとあんまり違うので、文庫版を持っている友達に聞いてみたら、な、な、なんと!!
ポプラ社版は子供向きにしてあるのか、かなりエピソードが削られているし、章がいくつか丸ごと取っ払ってあったりするんです!(同じ村岡花子訳なのに!)

その説明が無いと嫌な女の子に見えるけど、説明があればいい感じ、ってこともあるし。
文庫版(というか、大人向きに編集されたもの)をちゃんと読み返さねば!
あと、英語版にもあたってみるか…。マリラの言葉もいろいろ端折ってあるらしいし…。

アン、今もなお、私の心を揺さぶる本なのだなあ…
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by akaboshi_tamiko | 2015-03-16 01:45 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

「逃げる幻」読みました

ちょっと評判がよかったので読んでみました。
ヘレン・マクロイの「逃げる幻」
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途中まですごく面白く読んだんだけど・・・

タイトルでオチが見え見え・・・。
まさか、こういうオチじゃないよね? と思った通りのオチでした。

原題は The one that got away で、素直に訳すと、「逃げる人」。こっちのほうがまだオチがばれないかも。ただ、逃げる人、だったら私は買わなかったかもしれないなあ・・・。
いや、でも、逃げる幻じゃ、、、、オチ見え見え。
188ページの、ネス卿の言葉で、ああ、、、丸わかり。

そして、主人公のピーター・ダンパー。これがまた、非常に優秀な精神分析医だというのに、、、、医学も修めたというのに、V I R を知らなかったなんて。医学というか、理系の人ならわかるはずの V I R・・・
(理系が極端に苦手な私ですら、VIRって、アレのことじゃなかったっけ?と、薄ぼんやりと覚えていたのに・・・)

いや、まあ、ちょっとピーター・ダンバーにもスゴイところがあって、この人物分析能力は、さすがに精神分析医だけあって詳細で緻密!! 
なにより、語学センスがすごい。かすかなアメリカ訛りや、フランス訛り、ドイツ訛り、スコットランド訛りを聞き分け、ケルト語にも精通している。
(なのに、VIRがわからんとは!!)

だけど、伏線がきっちり入っていて、この流れはこの伏線から導かれるな、というのがきっちりわかる作り。アマゾンのレビューとか読むと、小説の作りがうまい!という意見もあって、確かにこういうのを、匠の技、と言うのかも。

この本が初めて刊行されたのが1945年。本の時代設定が第二次世界大戦終結直後、となっている。

作者のヘレン・マクロイは、アメリカ在住。当時のアメリカで、ナチズムやファシズムを強烈に批判し、反対姿勢を表明するのは、作者の正義感や反戦の心意気を感じる。
そうか、こういう人物も戦争の犠牲者なんだ! と、戦争の悲惨さが伝わってくる。

あれ、なんだ、意外に読み込んでるじゃないか、私。
やっぱりなんだかんだいって面白かったのかな? トリックはちょっとがっかりするほど期待外れだったけど、そういう密室殺人とか、そんなところじゃなくて、戦争がどんなふうに人を変えるのか、変えさせられるのか、そんなところを読むと面白いと思います。

おススメです!(って、あんまり勧めているようには見えないかもしれないけど)
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by akaboshi_tamiko | 2015-02-20 02:50 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)