漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

カテゴリ:読んだ観た聴いた( 69 )

映画バックトゥザフューチャー(BTTF)に出てくる未来が2015年。今年はまさにその2015年だったおかげで、いろんなBTTFのイベントがありました。

テレビでもまとめて再放送されて、このところずっと観てました。
BTTFの1は1985年製作で、車型タイムマシンの燃料はプルトニウム。核融合システムを使ったタイムマシン。

そして、BTTF2では2015年にタイムトラベルするわけですが、その時の燃料は生ごみ。うーん、忘れてたけどデロリアンは核エネルギーからバイオマスエネルギーに進化していたんだ!

そして、BTTF3では、エメット博士は1885年へ飛ばされてしまいます。それを追って過去へ行くマーティ。
あれこれあって、未来へ帰ろうとすると、1885年当時は、デロリアンの速度を上げるためのガソリンがまだない! で、どうしたかというと、蒸気機関車に押させるという技を使います。

その蒸気機関の燃料効率を上げるためにエメット博士は薪を圧縮した燃料(これもバイオマスエネルギー!)を作っています。

この当時(1885年)はまだガソリンもないので、簡単に手に入る材料ですごいエネルギーを出すものを作るには、薪しかない、という時代なんだけど、石炭よりももっとハイカロリーな燃料にしあげているのが、バイオマスエネルギー好きな私としては嬉しいです。

ラスト、1985年へ戻ってきたマーティの前にまたエメット博士が未来からやってきます。その時乗っていたのが蒸気機関車型のタイムマシン。これもおそらくバイオマスエネルギーを使っているはず。バイオマスなら過去へ行っても燃料がないとか、ガソリンが出来るまで待たねばならないということがないし。

そんな、バイオマスエネルギーに関する夢にあふれた2と3。制作されたのが1990年というのにはちょっと意味があるのかな。
チェルノブイリ原発事故が1986年ですから、その4年後に制作された映画だと、やっぱり核エネルギーをバリバリ使うよりもバイオエネルギーに行くのは当然だったのかもしれません。

バイオマスエネルギーは、この映画で表現されているほど万能ではないけれど、でも、将来、ものすごいエネルギーとなるかもしれないという夢、そういう夢を語ってくれる映画は、やっぱり楽しいものです。

こういう映画を見て、将来そういうエネルギーを開発しよう!と思ってくれる若い研究者がどんどん出てきてくれないかな。日本は、鉄腕アトムを読んで科学者になった人が多いんですからね! 
若者よ、映画を見て理系に進んでください。よろしく~!
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by akaboshi_tamiko | 2015-12-29 21:06 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

雑誌は面白い!

最近、文芸誌を買うことが少なくなっていたのですが、久々に買ってみました。

オール讀物」です。

旭川の空港で、飛行機の中で読むモノを、と思って売店を覗いたら、文庫本では好みの物がなく、どうしよう…と考えて、オール讀物を手に取りました。

松本清張再読 というコピーがパッと目に入り、宮部みゆき「彼方の楽園」というのも目に入り、迷わず購入。

いや、久々に買って読んだけど面白いなあ。
いろんな人の作品がたくさん読めて、短編だったり続き物だったり(続き物でも、一話完結風なので、読後感がいいし!)、すごく楽しめました。

こんなにたくさん入っていて980円は安い!!

文庫本を一冊買っても今は千円超すものもあるのに、こんなにたくさん読めて、楽しめて980円! お買い得!

と思って、楽しみながら飛行機に乗ってました。アッと言う間のフライトでした。
帰ってきてからもあれこれ読みこぼしたところをまた読んだりして、楽しみ長続きするなあ。

マンガ雑誌も実は同じなんだけどね。みんな単行本ばっかり買うみたいですが、雑誌はいろんな作品が楽しめるので、本当は雑誌を読む方がコスパはいいのかもしれない。ただ、保管するのが大変なんだけど。

こうなると、雑誌の電子書籍ってのが、また流行るのかなあ。

…うーん、電子雑誌、今後どうなるんだろう。難しいところだけど、楽しみでもありますね。
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by akaboshi_tamiko | 2015-06-13 14:59 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

アンのドレスのデザイン

「赤毛のアン」の中でアンが最初にもらう美しいドレス。
これはどんなデザインだったのか、訳と原文を読んで、自分なりに考えてみた。
それがこういうデザイン。
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でも、本の挿絵に載っているのはこういうデザイン。半袖なのだ。
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赤毛のアンが日本に紹介されたのは戦後だし、その当時、ちょうちん袖というと、日本では半袖が一般的だった。長袖のパフスリーブって、例えば鹿鳴館で社交ダンスをしているようなご婦人方が着ていたくらい? だから、昭和になってパフスリーブ、ちょうちん袖と言うと、半袖しかイメージできなかったのかも。イラストレーターも、編集者も。

自分で考えたデザインに、ちょいと色も付けてみた。
これは、私にしては珍しく、フォトショップで着彩したのではなく、紙に描いた線画に、透明水彩で着彩。
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これは一応スキャンもしてみたんだけど、カメラで撮影したもののほうがなんとなく「絵」の感じが出るような気がしたので、撮影したものをアップ。

実際に、プリンスエドワード島の赤毛のアン記念館では、茶色のドレスが展示してあるそうで、その実物の写真をもとに絵を描いてみた。
これも紙に透明水彩で着彩。
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私の想像よりもパフスリーブを仕切っているリボンが大きいのと、袖そのものも大きい感じ。なので、このほうが華やかになるなあ。
なるほど、これはマリラが「袖だけでブラウス一枚分はある」と細かいことを言いそうなデザインだ。

紙に絵を描いて、水彩で着彩するって、ホント最近はなかなかやらないけど、これも面白かった。

また描こうかな。

(と思って、さっき、大塚家具のお家騒動で有名になった家具屋姫を描いてみた。
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うーん、水彩でチャチャチャッと色付けするのは、丁寧にやるよりかえって難しいかも。)
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by akaboshi_tamiko | 2015-03-28 00:02 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

アンの茶色のドレス

最近、赤毛のアンを読み返していると書いたけど、いや、ホント面白い!アンの性格とか、子供の頃とは違った目で見ているので新たな発見もあるし、意外な事実に気付いてびっくりすることもある。

そんな中、赤毛のアンの中で、私が一番好きなエピソードをご紹介。

それは何と言っても、アンが袖のふくらんだ茶色のドレスをもらう話だ。全シリーズを通して、一番好きなエピソードである。

アンはいつもシンプル(と言えば聞こえがいいけど)で、地味で、人並みではない服装をしていた。それに気づいたマシューが、マリラには言わず、近所のリンド夫人に服を作ってくれないかと相談する。

するとリンド夫人はアンに最新流行の型のドレスを縫ってあげると約束し、マシューが帰った後、はこうつぶやく。

「あのかわいそうな子がはじめて人並みのものを着るなんて、ほんとにいいあんばいだ」(中略)

「あんなみじめななりをさせて、それでアンにへりくだりの気持ちを持たせようとするつもりらしいが、かえてうらやみと不満の気持ちを起こさせるだけさ。あの子もきっと身なりのことではひけ目をかんじてるに違いない…」
(訳・村岡花子)

このリンド夫人の気持ちが、読んでいてホッとするし、スカッとするのだ。それまでのマリラの、服装に関するあまりにも厳しい、頑固な態度に嫌気がさしていたので。

そして、アンはクリスマスの朝、袖のふくらんだドレスをもらう。だけど、そのドレス、どんなデザインだったのだろう?

私の持っているポプラ社版ではアンがドレスを手にして喜んでいる挿絵があるんだけど、これがなんと、半袖のパフスリーブ!
クリスマスプレゼントなのに半袖ってことは無いでしょう~~~?

村岡花子訳ではこんな描写だ。

つやつやとした、素晴らしい茶色のグロリア絹地! 優美なひだや縁取りのあるスカート、最新流行の型で、ピンタックのしてあるブラウスで、首にはうすいレースの飾りがついている。それよりも袖、素晴らしいのはスリーブだった。長い肘のカフスの上には、茶色の絹のリボンを蝶結びにしたので仕切ってある、二つの大きなふくらみがついていた。

ほら、「長い肘のカフスの上には・・・」という一文があるから絶対半袖ではない。

どんなデザインだったのか、あれこれ調べてみたら、カナダの赤毛のアン記念館にちゃんとそのデザインのドレスが展示してあるというブログがヒットした。

おお、まさにこんな感じ!と、私が想像していたようなドレスだった。(もちろん長袖)
そのまま出すわけにいかないので、いずれイラストにしてアップしようかな、。

・・・・・・。
って、なぜ今頃になって時ならぬアンブームなのか?
NHKの朝のテレビ小説、「花子とアン」の時は読み返したりしなかったのに。今になって急に・・・。

いや、ホント、私のマイブームは突然始まるので、自分でも予測立たない。とりとめなくてすみません(-人-)
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by akaboshi_tamiko | 2015-03-26 02:16 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

赤毛のアン、比較検討

最近「赤毛のアン」を読み返して、ちょっと驚くことがありました…。

赤毛のアン、子供の頃熱狂して読んだし、今までにも何度も読み返していたんだけど、、、、。年々、アンの性格が鼻についてくるのは、私が成長したからでしょうか…。
または私がPC(ポリティカルコレクトネス=社会的な差別や偏見が含まれていない公平さ)にどっぷり浸かっているからでしょうか…。

私が持っているのはポプラ社の赤毛のアンシリーズ。その中でアンは、時折、太った女性を馬鹿にする発言をしています。

赤毛のアン・「ホテルの音楽会の章で、アンが詩の暗唱をするシーンがある。そこでピンクの服を着てダイアモンドの首飾りをつけた女性がアンを褒めてくれるのだが、アンは「親切でいい人ではあっても、あんなに太って背が低くて、まるでスタイルがなってないようになりたいと思う?」と言うのだ。

ほかにも、想像力の無い人のことを「何も知らないおバカさんだから」とか(アンの青春より)。

うわ、こういう性格の女の子って、ちょっとイヤかも……?

外見で人を不幸か幸せかと区別するのは、今、それはやっちゃいけないことになってるし。
想像力が無い、というだけのことで、他人を「おバカさん」呼ばわりするのも、今の時代に合わない感じだし…。

あんなに好きだった赤毛のアンなのに、なんだかここ数年、こんなことを感じるようになった。
成長したのか、出版業界にまみれてPCに過剰反応しているのか。どっちかなあ?

あと、子供の頃のイメージとあんまり違うので、文庫版を持っている友達に聞いてみたら、な、な、なんと!!
ポプラ社版は子供向きにしてあるのか、かなりエピソードが削られているし、章がいくつか丸ごと取っ払ってあったりするんです!(同じ村岡花子訳なのに!)

その説明が無いと嫌な女の子に見えるけど、説明があればいい感じ、ってこともあるし。
文庫版(というか、大人向きに編集されたもの)をちゃんと読み返さねば!
あと、英語版にもあたってみるか…。マリラの言葉もいろいろ端折ってあるらしいし…。

アン、今もなお、私の心を揺さぶる本なのだなあ…
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by akaboshi_tamiko | 2015-03-16 01:45 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

「逃げる幻」読みました

ちょっと評判がよかったので読んでみました。
ヘレン・マクロイの「逃げる幻」
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途中まですごく面白く読んだんだけど・・・

タイトルでオチが見え見え・・・。
まさか、こういうオチじゃないよね? と思った通りのオチでした。

原題は The one that got away で、素直に訳すと、「逃げる人」。こっちのほうがまだオチがばれないかも。ただ、逃げる人、だったら私は買わなかったかもしれないなあ・・・。
いや、でも、逃げる幻じゃ、、、、オチ見え見え。
188ページの、ネス卿の言葉で、ああ、、、丸わかり。

そして、主人公のピーター・ダンパー。これがまた、非常に優秀な精神分析医だというのに、、、、医学も修めたというのに、V I R を知らなかったなんて。医学というか、理系の人ならわかるはずの V I R・・・
(理系が極端に苦手な私ですら、VIRって、アレのことじゃなかったっけ?と、薄ぼんやりと覚えていたのに・・・)

いや、まあ、ちょっとピーター・ダンバーにもスゴイところがあって、この人物分析能力は、さすがに精神分析医だけあって詳細で緻密!! 
なにより、語学センスがすごい。かすかなアメリカ訛りや、フランス訛り、ドイツ訛り、スコットランド訛りを聞き分け、ケルト語にも精通している。
(なのに、VIRがわからんとは!!)

だけど、伏線がきっちり入っていて、この流れはこの伏線から導かれるな、というのがきっちりわかる作り。アマゾンのレビューとか読むと、小説の作りがうまい!という意見もあって、確かにこういうのを、匠の技、と言うのかも。

この本が初めて刊行されたのが1945年。本の時代設定が第二次世界大戦終結直後、となっている。

作者のヘレン・マクロイは、アメリカ在住。当時のアメリカで、ナチズムやファシズムを強烈に批判し、反対姿勢を表明するのは、作者の正義感や反戦の心意気を感じる。
そうか、こういう人物も戦争の犠牲者なんだ! と、戦争の悲惨さが伝わってくる。

あれ、なんだ、意外に読み込んでるじゃないか、私。
やっぱりなんだかんだいって面白かったのかな? トリックはちょっとがっかりするほど期待外れだったけど、そういう密室殺人とか、そんなところじゃなくて、戦争がどんなふうに人を変えるのか、変えさせられるのか、そんなところを読むと面白いと思います。

おススメです!(って、あんまり勧めているようには見えないかもしれないけど)
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by akaboshi_tamiko | 2015-02-20 02:50 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)
先週、おフランス映画の「タイピスト!」を見て来た。
予告通り、オシャレで可愛い映画だった。そして、とてもフランスっぽい映画で、これぞフランス製!って感じ。

舞台は1950年代のフランス。
主人公は田舎に住むドジな女の子、ローズ。何のとりえも無い女の子だが、タイピングだけは速い。
秘書の仕事を得に都会へ出て面接を受けると、社長にタイピングの才能を見出され・・・
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雇い主の社長は、ローズを特訓して世界一のタイピストにさせたい。彼はもともとボクシングもテニスもプロ〔二流だったが(本人談)〕で、スポ根モノの監督体質。
自分の家に住まわせ、日夜特訓する。会社への行き帰りは自転車で体力づくりも欠かさない。

そして、ある日、会社から自転車で帰るローズは、ドジな女の子のお約束、自転車ごと転ぶのである。
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その後ろから車で帰宅していた社長、それを見て慌てて助けに走る。
すると、、、、お約束通りの雨。
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そして、これまたお約束通り、びしょぬれになったローズのブラウスが透ける・・・
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いや~、何がフランスっぽいって、このシーン。
日本製のブラだと乳首は透けない。
私の知る限り、おフランス製のブラは色が透けて見えるほど薄い。

これを見た時、「フランス製だなあ・・・」と思ったのだった。

このあと、社長は彼女のそういうところは見向きもせず、ただ「手は大丈夫かっ!」と、タイピストの命、手の心配をする、というボケもお約束通り。

あ、他のシーンもオシャレで、50年代ファッション、車、インテリア、どれをとっても可愛かった。
ストーリーも面白かったけれど、こういう小物に感激した映画でした。
面白かったですよ! お勧めです!
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by akaboshi_tamiko | 2013-08-24 02:18 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(4)

かぐら坂寄席

4月22日は友達主催の落語会、「かぐら坂寄席」に行ってきました。
久々に暖かく晴れた日曜日で、行きの車の中からスカイツリーがバッチリ。
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かぐら坂寄席は、友達が企画して、小ぢんまりやってる寄席ですが、お誘いのハガキが毎回きれい!
主催者の娘さんの描くイラストを使っていて、毎回季節のイラストがあしらわれています。
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神田真紅・・・開口一番
立川志の吉・・・お楽しみ
三遊亭全楽・・・権助魚
仲入り
ニックス・・・漫才
三遊亭全楽・・・小間物屋政談

いや、楽しい寄席でした!
立川志の吉の枕が自分の名前についてと、全楽師匠についてあれこれ。あ、この件は「ここだけにしておいてくださいよ、ブログとかに書かないでくださいね」といわれているので、これ以上は書けません。

神田真紅さんは講談師。猿飛佐助の幼少期の話を見て来たように。
全楽師匠はいつもどおりの面白さ。
ニックスは姉妹の漫才師。5年前にもかぐら坂寄席に出ています。おじいさんがアメリカ人で、英語ネタが入ってましたが、そのネタを先に言っちゃう客がいて、大ブーイング!それもまた可笑しかったけど。

終わった後、毎回打ち上げで出演者と一緒に飲み会というのも楽しい。
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神田真紅嬢。きれいでしょー?

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主催者と友達。今回はajiさんも一緒に行きました。次回もよろしく!

全楽師匠は5月16日に日暮里で独演会です。
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平成25年5月16日(木) 午後6時30分開場、午後7時開演
日暮里サニーホール コンサートホール
(JR日暮里駅下車、徒歩1分 ホテルラングウッド4F)
私も行きたかったのに、その日は宮崎寄生虫、、、いえ、帰省中。
残念! 

最後に、全楽師匠を囲んでの写真。
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真ん中が全楽師匠。
最近、太ったとのことで、低糖質ダイエットのことを力説してきました。
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by akaboshi_tamiko | 2013-04-30 20:56 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)

お勧め! 野球小僧

「野球小僧」島村洋子著 講談社 1,500円
面白かった!

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カバーの帯にあるモニターさんたちの言葉が、どれも秀逸。
野球への愛にあふれている。

では、野球好きな人しか面白く感じられないのかというと全然そんなことはないのだ。
私は野球と言うゲームにまったく興味がないのに、この小説が面白かったのは、人間が織り成すドラマが面白かったから。

野球に興味が無くても、このストーリーは面白い!
登場人物の一人ひとりが活き活きしている。
人生に疲れて、腐っている登場人物ですら、活き活きと、実際にいるように描かれている。

島村洋子という人は、人物描写がものすごくわかりやすい。
人物描写で唸ったところは、84ページの、雪彦の家族を描写したところ。

満月のように真ん丸な顔をしたおちょぼ口の妹がいて、その顔色を少し濁らせて満月の張りを悪くしたようなそっくりな顔の母親がいて、夕食のときには真っ黒な顔色の鼠顔の父親が出てきた。(略

しなびた満月顔の母親はキュウリにこれでもかというくらいマヨネーズをしぼって・・・


どうです、情景が浮かぶでしょう!
どんな家族か、目に浮かぶでしょう!?

人間だけでなく、実は「甲子園球場」というのも重要な「登場人物」。そう、私には甲子園球場が人格を持った一人の人間のように感じられた。一度も行ったことないし、興味も無かったのに、一度会ってみたいと思わせてくれた小説だ。

塚本さん。印象的な登場人物。
彼の、やったこと、それを実行した雪彦。
ラストは、うっ、と胸が詰まった。ホロリと涙がこぼれた。

このあとの続編が読んでみたい。
雪彦と純哉、カオル。どうなっていくのだろう。

生きている人物のように、親戚の子どものように、私の中にはすでに実在の人物のように、彼らのこれからが気になっている。
講談社さん、ぜひぜひ、続編、お願いします。
私がマンガにしたいくらいだけど、私、スポーツネタ、ものすごく苦手なんだなあ・・・。
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by akaboshi_tamiko | 2012-09-30 17:56 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)
http://www.thermae-romae.jp/index.html
大ヒット上映中!!
面白かった。阿部寛の濃い顔と、飄々とした演技がよかった。
昔、私の漫画がドラマになったとき、ケンちゃん役をやっていただいたけど、とぼけた感じが持ち味。いつからこんなに巧くなったのだろう?(と、ちょっと誉めすぎ?)

裸のシーンが多く、股間が丸見えにならないよう、微妙な遮蔽物で隠してあるので、思わずプッと吹き出してしまった。昔の日活ロマンポルノシステム。(いや、日活だけじゃないんだけどね)
モザイクを入れるよりずっと楽しい。

古代ローマ人役として、ルシウス=阿部寛、ハドリアヌス=市村正親、ケイオニウス=北村一輝、アントニウス=宍戸開。市村正親の鼻は付け鼻? と一瞬思ったけれど、うーん、やっぱり本物ですね。

現代日本人は、平たい顔族と呼ばれている。上戸彩は漫画家の卵、山越真実という役。
上戸彩が師事する漫画家が内田春菊さん。(←春ちゃんだけ「さん」付けなのは、そりゃ、知り合いだから。)

やはり、漫画のシーンを見ると「あれ?」と思うことが多いなあ。
原稿をビリビリ引き裂いているシーンがあったけれど、スクリーントーンが貼ってある紙だとそんな簡単に引き裂けないよ。あれはプリントアウトしたものだね、とか。最後に漫画の1ページが出てくるんだけど、それもトーンがはってあり、ネームが手書きではなかった。これもプリントアウトだね。

漫画家の卵が漫画原稿を編集部へ持っていくのなら、ネームは手書きだろう。まあ、いまだとコミスタ使う人もいるから、写植文字の場合もあるけれど、上戸彩の部屋にはPCは置いてなかった。手書き文字だったらリアリティがあったのになー。

なんて、本筋とは関係ないところに目が行く私。

肝心の内容は、面白かった!とだけ。楽しい映画でしたよ。見るべし!
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by akaboshi_tamiko | 2012-05-31 20:32 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(2)