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漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

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今週の仕事状況

JOTOテクノの取材で、月曜の午後から札幌に行ってきた。
取材は火曜(9月28日)で、火曜日の午後9時の飛行機で戻ってきた。
家に帰りついたのは12時ちょい前。
さすがに疲れたなぁ。

今日(29日)は日本水大賞の会議。
審査部会と違って、委員だと、いろいろなことを決めるのだが、委員の皆さん、大学教授とか、企業やお役所の専門家とか、とにかく字を読むのが得意な人たち。長い文章も、複雑な文章も、すらすら読んですいすい理解する。
でも、それでは一般の人にはわかりにくいんですぅぅ・・・。

「もう少しセンテンスを短くしてください」と提案した。
うーん、他の先生方の提案は、ものすごく専門的なのに、私のは全然専門的じゃない。

やっぱり、私のような漫画家は、学術的な会合では浮くなあ。すごく。
気になる部分が、学者や教授たちと全然違うのだ。うーん、いつも会議に出るたび、「うーん・・・」と思って帰ってくる。
うーん。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-30 02:55 | 仕事 | Trackback | Comments(2)
芸術、美術、アートというと、なんだか敷居が高い、感性やセンスのいい人しかわからないもの、な~んて誤解している人がすごく多いと思います。
美術は「好きか嫌いか」「うちに飾りたいか飾りたくないか」だけで見ればいいんです!
「でも~、私センスないし~」「そんな高尚なこと、私には似合わないし~」と言う人のなんと多いことか。

センスとか必要ないです。みんな難しく考えているだけ。目に鱗が張り付いているだけ。その鱗、はがしてみましょう!

そのためのコツを学ぶ講座があります。

学ぶ、というとまた敷居が高いんだけど、美術にまつわる楽しい話を聞こう、というだけの講座です。
10月から3月まで、毎月第四土曜日、13時~15時。
場所は錦糸町読売・日本テレビ文化センターです。

http://j.mp/9d3FlV

講師はプロのアートテラー、とに~さん。吉本興業にもいたことのあるお笑いもアートも両方イケルという特異なキャラの方です。この方の話は、美術関係の人でも、関係ない人でも、面白く聞けます。
有料ですが、それだけの価値はあると思ってます。
私はさっそく申し込みました。

インターネットで申し込むと、入会金が40%オフになるのも嬉しいです。

世界で最もアートが楽しめる街・東京。その東京で生活をしていながら、アートに関心がないなんて、もったいない!
よかったら月一回、錦糸町でちょいと優雅にお勉強しませんか。(全6回のうち2回は野外で「都内の建築物を見学するツアー」だそうです。)

美術は一人で見るもの、という固定観念がありましたが、大勢でワイワイ見るのもホント楽しいです!

私の周りは美術関連の人とか漫画家が多いので、「習わなくてもいいよ」と思う人も多いと思うけど、専門家は専門用語で語ってしまうので、専門外の人に「小難しい」と思わせてしまうこともあるんです。
だからこそ「小難しい」と思わせないコツを学ぶのもいいと思います。

みんな、一緒に行かない?
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-26 17:03 | アート系 | Trackback | Comments(3)

ミニとうどん

今日は御茶ノ水の病院へ行く日だった。

帰りの電車の中で、秋葉原から一人の男性が乗ってきた。
臙脂色の半袖のセーターに、大き目のターコイズのついた革紐のペンダントをしていた。手首にはミサンガ。
背が高く、髪は短め(ちょっと薄かった。40代後半から、50代前半という感じ)
すごく日に焼けていて、ヨットでもやってるのかな、と思わせるような日焼けだった。
荷物が大きくて、キャリーカートに大きなビニール袋を乗せ、冬用のコート(薄手だけど中綿入りの紺のコートだった)を持っていた。

この荷物と日焼け具合は路上生活者を思わせるのだけれど、でも、そのいでたちはなんとなくオシャレ。
ホームレスには見えなかった。 何より、上半身の臙脂のセーターと、下半身の青いデニムのミニスカートが清潔そうで、、、。

ええっ、ミニ!? ミニスカート!?

座るときにチラリと見えたのだが、なんと、彼はデニムの超ミニスカートをはいていたのだ。

ミニスカート風に見える短パンかも? と思いつつ、チラチラと見て観察してしまったので、ペンダントやミサンガや髪型が記憶に残ったのだった。

彼の両側には右も左も女性が座っていたのだが、二人とも彼をチラチラ見ていた。そのうちの一人は、キュッと眉をしかめ、次の駅で私の隣の席が空くと、すぐに立って私の隣に座った。そしてフーーーッと息をついた。こ、これはもしかして、臭かったのかも?? 思わず席を立って去りたいくらい? 
本当に臭かったのかどうか真相はわからないけれど、彼はその3駅先で降りていった。後姿を見たら、やっぱりミニスカートだった。

そして、私はJRから京成線に乗り換えた。
座席に座って本を読んでいると、とある駅で60代くらいの女性が乗り、私の隣に座った。とたんにうどんのにおいが彼女から漂ってきた。だしと醤油のニオイ。日本蕎麦というより鍋焼きうどん系だと思う。

お店で香るのならそのニオイはいい匂いなんだけど、人間の口からにおっていると思うと、ちょっと・・・。
ハンカチで鼻と口元を押さえてにおいを遮ったのだけれど、あからさま過ぎると悪いなあ、と思って、「コンコン」と咳き込んでみたりして。咳が出るのでハンカチを当てました、というフリだ。その人は一駅で降りていったのだが、降りていった後もしばらく残り香があった。うどんのにおいって、強烈なんだなあ。

よく海外から来た人が、日本の空港がすでに醤油臭いと言うけれど、こういうことなんだろうな。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-25 21:54 | Trackback | Comments(5)

無関心・嘲笑

ツイッターで見かけた言葉。

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偉大な運動は 「無関心」「嘲笑」「非難」「抑圧」「尊敬」 という5つの段階を経る そして第4段階の「抑圧」から第5段階の「尊敬」にいたる際に最も大事なことは「誠実」である ── マハトマ・ガンジー
*****************

鉄道保存運動もやったけど、「無関心」から「嘲笑」「非難」までは経験した。抑圧まではなかったけれど。(そこまで関心が無かった、とも言える)

エコ活動も、20年前は「無関心」「嘲笑」「非難」まであった。
今もその名残はある。
でも、抑圧から尊敬へ到る道筋はつき始めた。(私の個人的な活動ではなく、大きな流れとして)

田舎で地域活性活動をしている友達を見ると、周りの「無関心」「嘲笑」にめげてしまう人も多い。

でも、日本全国で地域活性を成功させているところを見ると、「無関心」な人に関心を持ってもらうためにいろいろ考えているし、めげていない。

「嘲笑」を「微笑」に変え、継続的な「笑顔」にしてしまえば、非難と抑圧を通り越して「尊敬」になるのだけど。

でも、人をめげさせるのは、やっぱり「無関心」だ。
あからさまな非難や抑圧は、逆に発奮するエネルギーになることもある。

無関心が一番いやだな…。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-22 15:54 | Trackback | Comments(0)
ちょいと前の日記に「サムゲタンにユンケルを入れるといいかも!」と書いた。
http://akaboshi.exblog.jp/13973645/

その後すぐに、丸鶏ではなく、胸肉で作ってみた。(しんちゃんが)

旨い!! まさに、お店で食べたサムゲタンと変らぬ味!! しんちゃん天才! お店で食べた味を再現する天才なのだ!

ただ、「丸鶏ではないので、骨から出る旨みが足りないかも?」としんちゃん。ううむ、そうかも。ほぼ同じだけど、そういうところが気になるのがこだわりの人しんちゃん。

「手羽を入れるといいかもな」
おお、丸鶏が無い場合は胸肉と手羽でOKか! さすが!!

と、今回べた褒めなのは、やはり作ってもらって美味しかったから。
このとき写真を撮るのを忘れて食べてしまった。

さて、おとといの夜、姪っ子が遊びに来たので、「明日サムゲタン作ってやるぞ」と張り切るしんちゃん。

それで、昨日は成田まで食材を買いに行って、丸鶏や松の実などを入手した。生の朝鮮人参は手に入らず、やはりユンケルで代用した。

自宅で作って、姉の家に持って行って食べたのだけど、調理師をしている姪が「美味しい~~! やさしい味だね~~」と大喜び。姉も、以前一緒にお店で食べた味と変らず旨い!と太鼓判。

義兄は韓国出張も多くて、多分現地で食べているはず。義兄も旨い旨いと食べてくれた。

で、写真撮るの忘れました・・・。
でも、美味しかったです。
朝鮮人参が手に入らない人、ぜひユンケルで作ってみてください。よろしく~。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-21 14:53 | 飲む食べる | Trackback | Comments(2)

クリスティ祭り

マープル物とポアロ物のDVDを借りてきて、仕事中つけっぱなし。
勝手にクリスティ祭りやってます。

ポアロはやっぱりデイヴィッド・スーシェのものが一番好き。熊倉一雄の声で。
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ミス・マープル物は、ジョーン・ヒックソンのシリーズを以前見ていたのだけど、
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今回、新シリーズのジェラルディン・マクイーワンのマープルを借りて見た。
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いや~~、ヒックソンものとマクイーワンもの、全然違う!!
原作に忠実なヒックソン物。
マクイーワン物は大胆な解釈を加え、犯人もちょっと変えてある。恋愛も、男女の恋愛だけじゃなくて女性同士の愛情物になっていたり、なかなか現代風になっていた。
でも、設定年代はマクイーワンのほうが古い設定。

ヒックソン物ではただ単に体が弱い大金持ち、という人物が、マクイーワン物では戦争中の爆撃で怪我をして足が不自由になった、という風に。

それにしても、どちらのマープルも、衣装や小物やインテリアがステキ。
もちろん、ポアロも。
私が高校生の頃クリスティが好きだったのは、衣装やインテリアや食器の描写が好きだったから。
お茶のシーンが美味しそうだったなあ。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-18 23:58 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(0)
アガサ・クリスティ生誕120周年ということで、いろいろな企画が目白押し。クリスティファンとしては嬉しいことだ。
私は中学生の頃にはまり、10代で全作品を読んだ。

クリスティが生み出した探偵はたくさんいるが、有名どころではポアロ、ミス・マープル、トミーとタッペンス、そしてハーリ・クインがいる。

ハーリ・クイン物は12作品しかなく、すべて短編なので、知らない人もいるかもしれない。今も覚えているのは、ひし形の模様の服、ダンスが上手い、など。
私はクリスティの中で一番好きな探偵なのだが、映画やドラマになっているのかなぁ? マープル、ポアロ、トミーとタッペンスはよく見かけるのだけど。

さて、22~23歳のころの話だ。
友達数人と話しをしていて、私が「クリスティが好き」だと言ったとたん、そこにいるほぼ全員から「女の子ってみんなそうなんだよね」と言われたのだった。

その場にいたのは、ライターさんや小説家や編集者や、ほとんどがビブリオマニアというか活字中毒を自認するような人たちばかり。

そういう人たちの間では、その当時、「ミステリーが好き」と言うと、クリスティはあまりにも大衆的である、という認識だった、と思う。もっとレアな作家を好きだと言うほうがかっこいい、という風潮があった。

私が続けて「ハーリ・クインが好き」と言うと、その中の一人の男性から大きなため息が出た。

「俺、それってダメなんだよねー。どうしても読めない。女の子ってどうしてハーレクイン好きなんだろうね」

「あ、ハーレクインじゃなくて、ハーリ・クインです」
「ハーレクインだろ、恋愛小説の」
「いえ、ハーレ、じゃなくて、ハーリ、ハーリ・クイン。サタースウェイトという人が出てきて・・・」
「俺ダメなんだよね~」
「俺も、あれは気恥ずかしくて読めないなあ」

「それは、恋愛小説のハーレクインで、それじゃなくて、ハーリ・クインです。らりるれろの、『れ』じゃなくて、『り』です。ハーリ、クイン」

「だからハーレクインだろ」
「だから、『レ』じゃなくて、『リ』ですってばー。ハーリ、ハーリ・クインです。ひし形の模様の服の」
という押し問答がちょっと長く続き、周りの人もうんざりしたのだろう、間にいた別の人がとりなしてくれた。

「まあまあ、たみちゃんは宮崎出身だから、なまってるんだよね」




なんだとぉぉぉぉぉぉ~~~~!?

あ~、今思い出して急に腹が立ってきた!

活字にかかわる仕事している人たちがクリスティの「ハーリ・クイン」を知らないなんて! 
当時、恋愛小説のハーレクインが出始めて、ものすごく話題になっていた時期だったから、そっちに頭が行くのは当然だけど、その思い込みから逃れられない頑迷さに腹が立つ。 

もう、30年も前の話なのに、クリスティ生誕120周年でつい思い出してしまった。

当時の私は、ハーレクインとハーリ・クインを、私の言い間違いとか訛りのせいにされ、話す気力をなくして、黙ってしまったのだった。20代前半の小娘だったし。相手は30代、40代の、海千山千の編集者とかライターさんで、どう説明してもかなわん、と思って諦めたのだった…。

追記
今調べてみると、英語ではHarley Quinで、日本語読みは「ハーレー・クィン」「ハーレ・クイン」と書く場合もあるようだ。しかし、当時、ハーリ・クイン物は「ハーリ・クイン」としか表記されたものしか出版されていなかったと思う。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-17 10:44 | 読んだ観た聴いた | Trackback | Comments(4)

ダウニーヒットの秘密

備忘録

柔軟剤ダウニーがすごく売れている。あの強い香りが受けている。

売れる理由を今朝テレビで分析していた。

・幸せ感のある香りとパッケージ
・帰国ミセスへの憧れ
・ダウニーの香りがする男性はモテる
 (タレントの顔写真をマネキンにつけて、一つは国産の柔軟剤、もう一つはダウニーの香りのする衣類を着せる。道行く人にどっちが好きか(どちらに抱かれたいか)と聞く。圧倒的にダウニー臭のほうが「いい香りがする!」と好評だった。)

・日本人の香りの嗜好が変わってきた
・現代人は、より強く華やかな香りを求めている。
・昔に比べると強い香りが好きになっている。

・以前は野の花のような優しい香りが好きだった。
・2000年からアロマテラピーブーム⇒香りの嗜好の変化を後押し
 
・日本人はまだ香水を付ける文化がなじんでいない。でも、いい香りを常にまとっていたい。
・衣類から香るのがいい。

ということらしい。

この中の、「帰国ミセスへの憧れ」というのが、なんだかなあ、な感じ。
香水をつけるのが面倒臭いのかな。

「面倒」という臭いはよく香るのだな。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-15 15:55 | 備忘録 | Trackback | Comments(8)

ご主人がおられます。

「いる」の謙譲語が「おる」だから、自分のことを話すとき、「午後は家におります」とか、「その件は聞いております」と言う。

でも、最近、テレビで敬語としての「おられます」をよく聞く。「高齢者の方がおられます」「10年前はここにおられたのですが」「ご主人はおられますか?」などなど。

「正しくは『いらっしゃいます』と尊敬語を使うべきである。謙譲語を他人に使ってはいけない」と、文法にきびしい人が言っていた。それを聞いてから、この言葉がやけに気になるようになった。私自身もうっかり使っていたし。

気になるとやたら耳に入ってくる。テレビでよく聞く。アナウンサーが使っているのはまだ記憶にないけれど、一般の人、タレントが使っている。誰も突っ込まないし、「敬語(尊敬語)」として普通に使われている。

これはただ単に誤用が広まってきただけなのだろうか? などと、ここしばらくずっとと考えていて、ふと思いついたのが、宮崎県の方言、「おる」だ。 (宮崎だけに限らないと思うけど)

方言で言う「おる」は、多分「いる」が訛ったもので、謙譲語ではない。
「おる」と「いる」は、宮崎県北部出身の私の中ではまったく同義だ。「おる」が方言で、「いる」が共通語、というような感じだ。(方言話者にとって共通語は丁寧な感じがするので、「おる」のほうが敬語感が無い)

用例としては、「○○ちゃん、明日は家にいる?」と、対等な関係の友達に直接言うときは「○○ちゃん、明日家におる?」になる。目上の人を話題にする場合は、「先生が教室におった」と言う。
(これを敬語にすると「先生が教室におらした」となる)

こういう方言が身についていると、自然に「おられますか?」と言ってしまう。「方言」というカテゴリーの中では、これは誤用ではない、ような気がする。

「おる」はたしかに謙譲語なんだけど、今後、謙譲語ではない「おる」が定着し、それを「尊敬語」「丁寧語」として活用する「「おられる」「おられます」も定着していくんじゃないかなぁ。
文法フェチの方には我慢ならないことかもしれないけれど。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-15 10:40 | 言葉 | Trackback | Comments(3)
今日は田中一村展を見てきた。
その話を書こうと思ってたんだけど、その前に、千葉市美術館へ行く途中で入ったお蕎麦屋さんの話を。

国道沿いに、わりあい大きな店構えの、立派な蕎麦屋がある。何年も前からある店で、何度もその前を通ったことがある。でも、まだ入ったことが無い店だ。
おなかが空いていた私と夫はその店でお昼を食べることにした。
時刻は1時25分。

昼時なのに空いているのが不安だなあ、と夫。
でも、12時台で空いていると心配だけど、1時半近いんだもん、客も空くころだよ。大丈夫じゃない? と言いつつ入ったのだった。

わたしはおろし蕎麦、夫はしょうが焼き定食を頼んだ。

カウンターに毎日新聞と読売新聞が置いてあり、それを読みながら待っていた。
二人で新聞を取り替えて、同じ事件についての記述の違いや、編集者の雑感を書く欄などを読み比べたり、ホント、珍しく新聞をじっくり読んだ。

・・・つまり、それだけ待った、ということだ。

遅い。

客数はそれほど多くなかったのに、何でこんなに時間がかかるのか? 30分ほど待って、「出ようか・・・?」と口に出した。今日の田中一村展はかなり混んでいるらしく、できれば3時前、2時半くらいには着きたい。今、2時チョイ前だ。
食べて、千葉市内まで行って、駐車スペースを見つけて、となると3時過ぎるかも?

と、そこへ私の頼んだおろし蕎麦がきた。
おろしがたっぷりついていて、刻み海苔が載っている。小皿に山葵と小口に切ったネギ。
これは美味しそうだ! そう思って蕎麦を口に運んだとたん、軽い違和感が


甘い! 妙に甘い!! 一瞬、甘さがパアッと口の中に広がる。決して出汁の甘さではない。そして、ちょっとベタッとした食感もある。

夫もその蕎麦を一口食べてた。

二人で一瞬黙って、顔を見合わせた。

「これ・・・・・・」
「うん」
蕎麦の香りしねえな
「うん、全然」

二人とも空腹だったのに、蕎麦が美味しく感じられない。
妙な甘さだけが気になる。

「これ、味付け海苔の甘さだよね?
「うん・・・」

味付け海苔は、私は普段大好きだが、蕎麦にかかっているのは初めての経験かもしれない。近所の蕎麦屋では香りのいい、黒々とした海苔がかかっていて、蕎麦にはそっちのほうが美味しいような気がする。

この蕎麦は、蕎麦の香りが全然しない蕎麦だったのか、それともせっかくの蕎麦の香りを味付け海苔が消してしまったのか。(両方、だと思うけど)

ちょっと箸が止まりかけたところへ、しょうが焼き定食がやってきた。
これだけ待たせたのなら、美味しいはずだ! そう思ってお盆を見ると、小ぶりの楕円形のお皿に、薄い薄い豚肉が、醤油で煮た色になってうっすら盛り付けてあった。

いや、盛ってない。醤油ベースの汁の中にただ薄い細切れ肉が平たく存在しているだけだった。
35分も待ったのだから、味はいいはずだ! と、一口もらって食べてみた。

「…………」
「うーん……」

しょうが焼きなのに、「焼き」という熱々感もなかったし、タレが煮詰まって肉に絡んでいる感じも無く、ただ薄い煮汁で煮ただけ、という感じだった。しかも硬かった。
キャベツの千切りとポテトサラダもついていたけれど、それも申し訳程度。だってそもそも載っているお皿が小さめだから。

「お味噌汁は? 美味しい?」と聞くと、
「うん、まあ普通。田舎風というか」
一口もらって飲んでみると、うーん…。確かに田舎風というか、パンチが無いというか、洗練されていないというか・・・。これを「田舎風」と言ったら、本当の田舎の味噌汁に失礼だと思う。何風と言ったらいいのか・・・。

半分ほど食べたおろし蕎麦と、8割以上残っているしょうが焼き定食を見ながら、私は「出ようか・・・」と提案したのだった。

二人で立ち上がり、レジに向う。
いつも、どんな店でも、「ご馳走様でした」と言うのだが、今日はレジの人の目を見ないようにしてそそくさと出た。支払いをしている夫も黙って出てきたそうだ。

帰りに、ローソンでお弁当の蕎麦を買った。

……。
美味しかった。蕎麦はちゃんと蕎麦の香りがした。海苔も味付け海苔じゃなかった。

そして、今夜の晩御飯は、豚のしょうが焼きとポテトサラダにした。
超美味しかった。お肉はふっくらホクホクで、しょうがの香りがして、甘みもちょうどいい。ポテトサラダは芋のホクホク感がして。しみじみ美味しかった。

まずい昼食の敵討ちをしたような気がしたのだった。
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by akaboshi_tamiko | 2010-09-11 21:09 | 飲む食べる | Trackback | Comments(7)