漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

和製英語から英語へ

TPOという言葉は、「時(time)と場所(place)と場合(occasion)」 のこと。
その場にふさわしくない服装や行動をとると、「もっとTPOを考えなさい」などと注意されたり、「TPOにあった服装をしましょう」などとつかわれます。

で、このTPOという言葉は、とても便利だけど、和製英語なので英語圏では通じませんよ、ということは雑誌のコラムなどで読んでいました。実際、30年ほど前、海外に長く住んでいる友人から「TPOって何?」と、怪訝な顔をされたので、この言葉は英語圏では通じないものだと思っていました。

ところが!!
こちら → Urban Dictionary をご覧ください!

日本人の作った略語として、TPOが出ているんです!! いや、ちょっとびっくりしました。
A Japanese made acronym meaning Time, Place, Occasion. Sometimes used to draw attention to a situation or experiance that was inappropriate or worth noting.

30年前は「そんな言葉聞いたことない」と言われていたのに、今や「日本人の作った言葉」として英語の辞書にも載るようになったとは!
(ネット辞書ではありますが。オックスフォードとか、そういうところの辞書に載っているかは調べてないのでわかりません)

kaizen(改善)とか、karoushi(過労死)が権威のある英語の辞書に載った、という話は聞いたことがありますが、TPOのような和製英語が逆に英語になった、という例は初めて知りました。

TPOが広まったのは、この表現がすごく便利だったからじゃないかな。世界中のどこでも、時と場合をわきまえなければならない場所はあるし、それを一言で「TPOを考えなさい」と言えばパッと伝わるんだし。

便利で使い勝手のいい言葉は、和製英語でもなんでも、広まるんでしょうね。

あと、私が広めたい日本語は、gappei-joukasou(合併浄化槽)とか、nisoushiki(二槽式)、tokashikomi(溶かし込み)とかかなー。私の専門分野の一つ、ですけどね。


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by akaboshi_tamiko | 2017-07-14 22:29 | 言葉 | Trackback | Comments(2)

新野と英語

デザフェスやコミケには、今や海外からのお客様も多く、出展すると英語でやり取りをすることが多々あります。

今回のデザフェス(2017年5月27~28日)に、私は出なかったけど、夫が一人で出展し、海外のお客様ともやり取りをしたそうです。

「猫を作ってたら、外国人のお客さんが来て、いくら?って聞くから、ツーサウザンドエン(2千円)と言ったら、アンビリーバボー、って言うんだよ。やっぱ信じられないくらい安いんだよなー」

「外国のお客さんが2つ買ってくれたんだよ。その人、猫4匹飼ってたんだって。そのうちの1匹がオールドで、死んでしまったんだって。日本にはフォーイヤーズ住んでるんだって」

「その人の猫が、ブラックの模様があるって言うから、それは日本語ではブチ、ジャパニーズ、ブチって言ったら、オー、ブチ!って言ってた」

「これは誰の絵だ、って聞かれたから、アイ、ディスピクチャー、ペイント、って言ったら、驚いてた」

「オレ、英語できるのかな~? 会話出来てたような気がする」など、楽しそうに話してくれました。

しかし、そう言って、喜んでいた夫でしたが、次第に弱気になってきて…
「あれ? もしかして、相手の人、日本語で話してくれたのかなあ?」だって。

それは、猫を買ってくれた外国の方は、日本に4年いたなら日本語けっこう話せるかもしれない、という話になってですね…。そのあとから夫は、「オレは英語で話してたつもりなのに、もしかして日本語だったのかも…?」と弱気になったのでした。

そういえば、昔、テレビで見た「外国人による日本語の弁論大会」で、こんな面白い話があったのを思い出しました。

日本に長く住んでいる英語圏の人が、いかにも西洋人という外見のために、日本語で話かけているのにみんなが「ノーノー、英語ダメ」とか、「アイキャントスピークイングリッシュ」と言うんだそうです。

そして、ある田舎道で、日本人のおじいさんに道を尋ねたら(もちろん日本語で)、そのおじいさんは親切に道を教えてくれて、そのあとに「俺は英語ならったことないのに、英語ができた!」とすごくうれしそうに叫びました……という話でした。

そういうことがあるのなら、夫が、自分では英語で話をしていたつもりなのに、実は相手が日本語を話していた、ということも、可能性としてはゼロではないのかも……? 

な~んてね。
いえいえ、そんなことはなくて、夫はちゃんと会話していたと思います。

もし相手が日本語で話しかけていたら、夫も「ツーサウザンドエン」と言わずに「2千円です」と言っただろうし、「自分でこの絵描きました」と日本語で返事していたはずです。相手の方が英語で聞いてきたからこそ、新野も英単語をつなげて返事をしたのだろうし、それがちゃんと通じたから、そのあとも相手の質問が続いて会話になっていくわけです。

日本人、意外に英語力ある! というのが私の持論。しゃべる機会がないだけで、潜在的な単語力はそこそこあるんです。もちろん、ネイティブ並みに話せるわけではないけれど、簡単なことなら単語をつなげて何とかなります。

英語で世界経済や科学や文化の話をしろ、ってわけじゃないのですから。単語を並べるだけなら、そこそこできるし、最初はそれでいいじゃん、と思っています。

さて、しんちゃん、次回のデザフェスで、もっと英語で売り込めるよう頑張ってくれ!よろしく~~!!







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by akaboshi_tamiko | 2017-05-29 17:48 | 英語 | Trackback | Comments(0)