ガッツポーズ
剣道の試合で、勝者がガッツポーズをすると、勝ちが取り消される・・・。
というのを先月だったか、トリビアの泉で見ました。
ほんとにその瞬間のVTRもあって、勝った高校生が、うれしくて思わずガッツポーズをしたら、取り消しになったんです!
それを見たときは、うわ~~~、厳しい~~~!! そんな、いいじゃん、ガッツポーズくらいしたって~~。
と思いました。
他のスポーツだって、勝利を決めた後、ガッツポーズをする選手はたくさんいるじゃないですかー。いいじゃ~~ん、やったって~。と。
でも、なぜ剣道ではガッツポーズしてはダメなのか、理由を聞いたら・・・。
剣道というスポーツは、便宜上、竹刀を使っていますが、本当は刀なんですよね。
それで相手を刺したり切りつけたりすると、本来なら相手は死んでいるんです。
相手を殺して自分が勝ったとき、ガッツポーズをして嬉しがってはいけない。
相手を殺したんだから、謙虚に、厳粛にその勝利を受け入れなければならない。
それくらい、剣道というものは本来は厳粛なものなのである。
という理由を聞きました。
なるほど・・・。
スケートやバスケットボールや野球で勝利を決めたとき、それは相手は死んでいない。自分が勝った。自分の今までの苦しい練習や故障などを乗り越えて、自分自身にも打ち勝った、ということです。
それなら誰にはばかることなくガッツポーズをしてもいいじゃん、と思います。
剣道だって苦しい練習を乗り越えたり怪我を乗り越えたりして、自分自身に打ち勝ったという部分だってあるけど、やっぱり「剣道」というものの性格上、相手を殺しているわけですからね・・・。
剣道の場合はガッツポーズはしてはいけない、という理由も、私は納得しましたよ~~。
ってのをなぜ今日書いたのかというと、さっきテレビで「ねばる女」というドラマを見てたんです。ヒロインが飯島直子で、納豆屋さんの話です。で、息子が剣道やってるんですが、試合で勝つんですね。そして、しんちゃんと二人でそれを見ながら、「このあとこの息子にガッツポーズさせたら、ウソだな。きっと剣道のコト知らないスタッフが作ってるぞ~」なんて言いながら見てました。
そしたら、やっぱり、試合のあとガッツポーズを・・・。
むむむ~~。でも、ドラマの華だから、ガッツポーズ必要なシーンではあると思うけどねー。