洗濯と炊飯
どこが似ているのかというと、洗濯もごはん炊くことも、ライフスタイルによってやり方や結果の満足度が違ってくる、というところだ。
例えば、二槽式洗濯機にすると、たいていの人が「もうぜんぜん違う!! 全自動よりきれいになった!! ふわふわ~~~!! 真っ白~~~!! 使用水量も減った!! 時間も短くて早い!!」と、賞賛の声を上げる。
でも、二槽式にだって欠点はある。時間は確かに短いのだけど、やっぱり洗濯の間、ちょこちょこ洗濯機の前にいなければならない。
全自動だと、石けんでも洗剤でも、最初だけちゃんと溶かして泡立ちを確認すれば、あとはその場から離れていてもOK。時間はかかるけど、その間、子どもの世話をしたり、お弁当を作ったりが出来る。こういう場合は、全自動のほうが満足度は高くなる。
でも洗いあがりは二槽式のほうが絶対いいよ~、100点満点中、150点くらいになるよ!! とも思うのだが、よく考えると全自動で石けんをうまく使いこなせばちゃんと100点満点中99点とか100点にはなるのだから、なにも150点までいかなくてもいいのだ。
「一旦150点の洗いあがりを体験したら100点には戻れないよ」と、以前は思っていた。
でも、つい最近、150点までいかなくても100点でも十分じゃないか、と思う出来事があった。
ごはんを土鍋で炊いたら、ものすごくものすごく美味しかったのだ。 今までと同じお米なのに、味がもう、本当に美味しくなって、びっくりするくらい。まさに、150点の味。
じゃあ、それから毎日土鍋で炊いているか、というとそうではない。
食事を作りながら土鍋をガスにかけていれば、音で炊き上がりがわかる。その場にいれば全然失敗が無い。15分くらいで炊き上がって、時間も短くてすむ。水加減もいいかげんでOK。言うことなし! なんだけど…。
でも、うちではごはんだけ炊いて、あとはありあわせのものだけとか、買ってきたものだけで食事をサッと済ませることもある。忙しいときなんかそれが多い。
おかずを台所で作りながらごはんも土鍋で、というときはすごくいいけれど、とにかくごはんだけ炊いておいて、おかずは特に作らない、というときには向かないのだ。もし、ちょっとでもタイミングを逃したら真っ黒焦げになって、失敗したときのダメージが大きいし。
土鍋だと150点の味になることは重々承知しているけれど、手間を考えると炊飯器の100点とか99点の味で十分、と思うのだ。
何もわざわざ仕事の手を休めて土鍋を見て150点のごはんを食べなくても、仕事の手をやすめなくていい炊飯器で100点の味で十分。
ライフスタイルによって、満足度は変わるんだなあ。
出来上がりがあまりに悪いなら別の機構、別のやり方を考えるけど、不満が無い場合は今のままでOKになるのだ。
「すごくいいから」という理由でいろんなことを押し付けてはイカンな、と改めて思った出来事だった。
いや~~、二槽式洗濯機に関しては押し付けてます。ものすごく…。反省…。
そうそう、絶対こっちのほうがいいんだから! と思ってると、引く理由が無くて、押し付けちゃうよね。でも、好みは人それぞれだからね。気をつけなくちゃ。
でも、何度か教えたことを喜んでもらえてるんで、ついつい・・・
ところで、土鍋ごはんですが、タイマー導入はいかがでしょう。
お水は計量カップで計って、炊きあがる時間を計って、次回は
タイマーで知らせると。
私はお鍋ご飯なんで、毎日沸いてからタイマーで計って9分、
消してから蒸らしで9分です。
保温しないし、温めはレンジでチンなので、炊飯器はないんです。