職人気質は逆効果かも?
http://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/ 友達が出展していて、佳作受賞。そのことはまたいずれ。
ドーム内ではテーブルセッティングをディスプレイしているだけでなく、食器などの販売ブースもたくさんあった。
漆の食器もいいモノがあって、欲しかったけれど、曲げわっぱのおひつを買おうと決心。
これが、3万7千いくらもする、かなりのお値段。
最初、そのブースの前を通りかかって、素晴しい杉の香りとおひつの形に目と心を奪われ、立ち止まると、曲げわっぱの職人さんが話しかけてきた。
これこれこういう風に使うと長持ちする・・・(★追記 長持ちする方法として、かびない保管方法を言ってます)
↑ここまでは納得の内容。
そのあと、「今の人はしつけがなってないからその使い方も知らんばか者だ」
一緒に行った姉が、「え、うちの母はそうやって使ってましたよ」と言ったのだが、それは無視。 (★追記 母のやり方も、かびない方法です)
なんだかうるさい怒りっぽい職人さんの言葉に、われわれは食傷して、その場を離れた。
会場内をいろいろ見回って、やっぱりおひつが欲しい、と思った。ずっと前からおひつを買いたいなあ、と思っていたのだ。3万7千ちょい出しても、これから先20年以上、美味しいご飯が食べられるのならいいじゃないか! 清水の舞台から飛び降りる覚悟で買うぞ!! そう思ってさっきのブースへ引き返した。
そして、「これをください」と言ったとたん、さっきの職人さんが「これよりこっちがいいよ」と、4万4千円のほうを勧めるのだ。
さっきも、4万4千円のほうが広くて使いやすい、という話はしていた。われわれも聞いていた。でも、7千円の差は大きいのだ。
なけなしのお金をはたいて、3万7千いくらのものを買おうと決心して、またやってきたのに、そっちはかびるよ、とか言うのだ。
そんなかびるもん、なんで作るんだよ!!
3万7千円のだって、あんたが自信もって作ったんだろ!!?? それを欲しいという客に、なんでスッと売ってくれないんだよ!!
と、内心思ったけれど、黙って聞いていた。
結局、私はその曲げわっぱのおひつを買わなかった。
職人さんは、いいモノを使ってもらいたい、という一心なんだろうけれど、7千円高いものを買わせようとするには、あのやり方は逆効果だと思う。
帰ってきて曲げわっぱのおひつをいろいろ検索したら、今日見たお店が一番人気で、一番物がよかった。確かに4万4千円のものを買ってもソンはなかったのだろうと思う。
だけど、3万7千円だって、主婦としてはそう簡単に出せる金額ではない。勇気を振り絞って買おうと決心したものを、「かびるよ」とか言われると、本当に買う気が失せてしまったのだ。
どっちもいいもので、口が広いほう(4万4千円)が使いやすいですよ、というひとことでやめていれば、私は3万7千円のものを納得して買い、もしかしたら使っているうちに「やっぱり言われたとおり、口の広いほうを買えばよかったなあ」なんて思うかもしれない。
そうしたら、友達にも「これすごくいいよ、出来ればちょっと高いけど口の広いほうが絶対いいよ」なんて言って勧めることもあっただろう。
でも、使う前に「かびるよ」なんて言われたら、もう買う気はなくなる。かびるような物を作ってるんだ、ふーん。 って言いたくなった。(言わなかったけど)
だけどね、私は、木の食器やまな板、かびさせたこと無いんですけどね。25年前に買った木のまな板、まだ一度も削らずに、真っ白なままつかってるよ。独身時代に買った飯台だって、かびずに使ってます。母の教えを守ってるのでね。(と、これも言いたくなったけど、言いませんでしたよ、もちろん)
和菓子でも、同じ事だと思います。
昔からの職人さんは、見て覚えろっ!!と言われ続けて来ましたが
今では通用しません(笑)特に、若い子なんか。。。
和菓子屋が、毎年減り続けてる現状も、当たり前です。。。
教える職人が居ないのもそぅですが、教えない現実・・・
番長も、この道、45年の上生菓子の職人さんから、
教えて貰ってません~!!
自分が苦労して来たから、お前達も苦労しろっ!!では、
和菓子屋は淘汰され、衰退して行く事だと思います。
しかし・・・頑固なので、聞く耳を持っていません・・・
番長の代になったら、蝶のように舞、
蜂のように響く和菓子を作りたいと思っています~(笑)
職人気質って、いい面と悪い面がありますね。
和菓子大好きな私としては、職人気質が和菓子の発展を阻害していると聞くと、なんだかやりきれないです…。
番長さんの代になったら、蝶のように舞う和菓子をぜひ!!
蜂のように刺すのはイヤン。(あ、響く、ですね。蜂の針のようにずんずん響く和菓子をぜひ!)
そーゆーのが得意じゃないからこそ職人さんをやってるだと思います…。
私は、その職人さんは別にプロ意識が低いとは思わないです。
だって、職人さんはいいものつくってナンボの商売でしょ?
うまい言い方をして売る事は専門外となるわけで…。
みんながみんな人付き合いがうまいわけじゃないし、
みんながみんな商売上手でもないし
コミュニケーションスキルが高いわけじゃないんですよ。
こんな時代に「伝統を守って、良いものを作り続ける」って、それだけでも結構タイヘンな事だと思います。少々頑固すぎて、少々ヒネクレモノじゃないと出来ない事なのかも?
口ばっかり達者でロクなもん作ってない人や企業より全然立派だと思いませんか?
口ばっかり達者で、宣伝ばかり立派で、中身はカラッポっていうものの方が今の世の中では「良い」とされる傾向にあるのが切ないです。
「納得の品物なんか100にひとつもない」
というようなことを平気で言ってしまう人には、正直「あんたは不出来なものを客に売るのか?」と思ってしまいます。
使う人が使いやすいものを作るのが職人なのであって、自分が納得がいっているかどうかは心の中にだけしまっておくべき事だと思いますね。
「かびるよ」というのは、正直なのかも知れませんが、職人の言葉としてはどうなのでしょうかねえ?
口のうまい下手ではなく、もともとの心構えとして違うんじゃないの?とは思います。
いろんな状況からみて、その「かびる」ほう、持ってます(^_^;)ゞ
確かに7千円の差は大きいですよね。
今のところ幸いにもかびてませんが、
赤星さんのシミュレーションなさっているとおり、今となっては上のものを買たらよかったかな?って思います。(預言者?!)
というのも、「口が大きい」以上に、足がついているのとついていないのとでは蒸気の抜けが違うんです。
わたしはインターネット販売で買ったので、「こっちのほうがいいよー」とは
言ってもらえなかったんですけど、使ってみると、違うなーって。
でも、買ったときはそれでもかなりキヨブタ(あぁ、なつかしい響き・・・)
だったし、うちの狭い台所で3cmの違いは大きいので。
しょうがないので、購入したときについていたハコのふたを足代わりにして使ってます(^_^;)ゞ
しかし、モノはいいのですごくオススメですよ♪
やさしく違いを教えてくれて、選択は任せてくれたら気持ちよく買い物ができたのに、って思いますよね。
しょっぱなの出会いは残念でしたが、次によいめぐり合いができるといいですね(^.^)ノ
飯台を使っているのですが、最近、黒カビのようなものが・・・!!
手入れの仕方が悪かったのでしょうか。ショックです。
買い換えるなら、蓋もついているお櫃がいいかな・・・と考え中。
でも、手入れが悪かったら、またカビが?
次はもっと大事に使ってあげたい。
赤星先生のお母様の教えってどのようなことなのでしょうか?
グラフィックデザイナーさんなんですか。
どんな作品を作るんでしょう?見てみたいですね〜。
心構えがちゃんとしてる事は大切ですけど、
それを「良い物を作る事」でカタチにするのが職人さんだと思います。
この職人さん、ちゃんと良い物を作ってるわけですよね。
結果として良い物を作ってる事はムシして
言葉尻だけ悪く捉えて悪口いう事が一体なんの為になるんでしょうか。
赤星さん自身は嫌な思いをされたと思うのでお気持ちわかりますが、
同調してそこまで卑下する必要ないんじゃないかなと思うんですが。
いいモノを勧めたい! という気持ちが強すぎると、こうなるんだなあ、って感じ。
私も石けんや二槽式洗濯機を勧めるときこうなるんだろうなあ。
大きいほうがいい、と心の底から思っているからこその熱心さ、というのは非常によく伝わるんだけどねぇ。でも、でもかびない方法も教えたのにもかかわらず、小さいほうはかびるよ、と言ったところが、なんとも気持ちが離れてしまった最大の要因。
この言葉で、「あれ? かびない方法も教えているのに、かびるよなんて…」と、なんだか不信感が生まれてしまったわ。
本当に、この方は、セールストークが下手なんです。ずっと同じことをほかのお客様にも話していました。
このセールストークでは、せっかくのいいモノが売れないわ、、、と思います。
昨夜から、調べれば調べるほど、このおひつのよさがわかります。ミクシーでも同じ日記を書いていますが、そちらにも、「ネットで買うかも」と書きました。
そして、彼がしゃべらずに、淡々と作っている所だけを見せていれば、買う人はもっと増えるだろうに…と、残念に思いました。ものづくりに関するプロ意識の高さは、作品を見ればわかるし、ネット上での高評価でも十分伝わってきます。
でも、あのセールストークでは、せっかくのいいモノが、広まらない…。残念、もったいない…。
多分、ネットで買うことになると思いますが、かびない方法も教えているのに、3万7千円のほうを「かびるよ」というのは矛盾がある、ということはお話してみようと思います。
こういうことを書くのは、私も石けんや二槽式洗濯機を勧めるとき、あまり熱くならないように、という戒めでもあるし、他山の石とするために、です。
かびるよ、というのは、口が滑ったのでしょうね。
口が広いほうがかびにくく、狭いほうがかびやすい、という程度のことだったのでしょう。そして、か~のさんが教えてくれたように、大きいほうが脚が付いているので熱が抜けやすくかびにくい、というのもポイントだったのでしょう。(これはネットで調べても、そう出てきましたが、昨日のドームではそういう説明は無く、単に「かびるよ」だけでした)
でも、そこまで斟酌し、忖度しないといけないのは、やはり問題あると思います。
心からいいモノだと実感しているものを勧めるのって、実は逆に難しいですね…。
いい情報ありがとうございます!
調べれば調べるほど、いいモノだ、とわかります。
ほかのメーカーのもいろいろみたけれど、やっぱりこのメーカーのものが一番だと思います。
きっとネットで買うと思います。
3万7千円のにするか、4万4千円のにするか、考え中ですが、脚が無くても下に台を置くことで解消できるし、狭いほうが冷めにくい(これは好き好きかな)し、うちは3合炊いてすぐ食べるので、保存するのは2合くらいだし…。と、まだ考え中です。
★のりさん
かびないやりかた、また新たに日記でちゃんと説明しますね。
お待ちください~。
★うにゃさん
黒豆さんへのコメントだと思いますが、多分、黒豆さんも、私も、他山の石とする、という気持ちがあるのだと思います。(少なくとも私はそうで、人の振り見て我が振り直せ、という気持ちです)。
ええと、自分が日ごろ感じていることを書いただけで、同調も卑下もしたつもりはなかったのですが、コミュニケーションは難しいですねえ(^^;。
と、このように、ちょっとした言葉ひとつで誤解は生じるものなので、どんな立場(その人の作っているものがいいか悪いかとは別物として)の人間であろうと、相手に対する気遣いは必要なんじゃないのかな?と言いたかったのですが。
まさに、他山の石とすべし…。言葉足らずを反省。
説明や解説というのは、それだけを職業にできるくらいの物ですよね。
物を作っているからといって人にキチンとわかりやすく解説できるかどうかはまったく別の問題であるのに、作る人というのはそこを混同しがちになるのではないかと思います。
職人さんの言葉を他人にわかりやすく翻訳する人(奥さんとかね)が一緒にいればそういった誤解は防げるのかもしれませんが、たまたまそこに奥さんがいなかったことによっておこった事故かもしれませんね。