石けんを勧めるとき
自分では普通に勧めているつもりでも、関心の無い人にとっては「過剰に、あまりにも熱心に勧めている」という風に取られることが多い。
私も、石けんと二槽式洗濯機を勧めるときは、あまり熱心に勧めないようにしている。
石けんを勧めるときは、たいてい5年かけている。
これは10数年前から自分自身に戒めていること。
石けんを正しく使った人は、あまりの洗浄力のよさにびっくりし、あまりの使い心地のよさに驚愕し、ほかのいろんな面にも波及していく石けん効果に仰天し、うっかり周りの人に熱心に勧めてしまう時期が、たいてい来る。
私もそうだったし、周りの人も何人か同じ経験をしている。
でも、それは得策ではない、とすぐに気づいた。だから、10数年前から、「石けんっていいよ~」「ちょっとコツが要るけどね、覚えたらラクチンだよ」と言うに留めている。私の友達も、私が「石けんっていいよ」と、たま~に言っていたので、5年目にして初めて、石けんを使うようになった。そして今ではバリバリの石けん派。
でも、彼女は、「もし最初の頃に強く勧められていたら、絶対使わなかった」と言っている。
日用品を変えるって、なかなか一筋縄ではいかないのだ。
二槽式洗濯機に関しては、あまりにも情報が少なく、使い方を知らない人や、間違った情報に惑わされている人が多い。
この情報の少なさ、偏りを是正したくて、思わず使い方やよさを熱く語ってしまうのだが、これも逆効果だと、最近は自重している。
熱い語りが受けたのは70年代まで、なのかもしれない。
淡々と勧めるほうが、最近は効果的だと思う。
昨日の日記に書いた職人さんも、作っているおひつは調べれば調べるほど、いいモノだった。
大きいほうがいい、と心の底から思っているからこその熱心さ、というのは非常によく伝わってきていた。でも、でもかびない方法も教えたのにもかかわらず、小さいほうはかびるよ、と言ったところが、なんとも気持ちが離れてしまった最大の要因。この言葉で、「あれ? かびない方法も教えているのに、かびるよなんて…」と、なんだか不信感が生まれてしまった。
せっかくのいいモノが、ちょっとした言葉で広まらないのは、もったいない。
いいモノを勧めたいときは、ホント、細心の注意を払わねばならないなあと、思った。
これを書くのも、他山の石、だ。
多分、私はこのおひつ、ネットで買うと思う。見て、手で触って気に入ったものだもの。大きさは多分小さめのほう。脚が付いてないのは、ちょっと斜めにすればすむかな、なんて思うし。>か~のさん、いい情報ありがとう!
ほかの方たちへのレスも、あとでつけますので、お待ちください。