座頭市
さっき、テレビで北野武監督の『座頭市』をやっていました。
dvdで見たときより、指や身体が切られて吹っ飛ぶシーンなどはかなりカットしてありましたが、それでも十分、座頭市の驚異的な強さが伝わってきました。
かえって直接見せないほうが迫力がでるかも、と思ったなあ。
立ち回りのシーンも迫力があるし、画面の奥行きもあるし、いい映画だと思います。
で、最近、時代劇を見ていて気づいたことがあります。
床が乾燥している!!
木肌につやがない!! ってことです。
座頭市でも、商店の木の引き戸が、雨に当たって下のほうが白っぽくなっていたんだけど、お金のある商店なら、毎日、戸や壁や床を磨き上げる使用人がいたんじゃないかなあ。
特に、床は、毎日人が歩いたりするだけで、人の皮脂がつくし、昔は糠袋で磨き上げたりするから、ツヤツヤになっているんじゃないかと思うんです。
お米のとぎ汁で拭きあげると薄く油のコーティングがされて、つやが出るし。
なんとなく、ああいう白っぽい床のほうが古い感じがして、時代劇っぽいと思っていたけど、イヤ、実はタイムマシンで本当に江戸時代に行ってみると、民家や大店の床や扉は、ツヤツヤしていたのかも? なんて思いました。
木って、少~し油分を補給してあげたほうが長持ちするし、木がやせないんですよね。
しかし、この座頭市ですが、たしか、どこかのテレビ局の若いアナウンサーが「座頭市」という言葉を知らなくて、THE・頭市 だと思っていた、という話を聞きましたよ。
座頭という言葉の意味も、説明しにくい世の中ですからね・・・。