電話勧誘撃退法
某化粧品会社のヤマダさん(仮名)が、しわやシミが消える化粧品をお試し価格でご提供します、という話で電話をかけてきたのである。
普段だったらその時点で、「私、化粧品にはアレルギーがあるので使わないんですよ」と断るのだが、今回はちょっと気になる言葉があり、じっくり聞いてみた。
気になったのは「ノーベル化学賞を受賞しているんです」「お肌の細胞を活性化する」「細胞の根幹を育てる」というような言葉だった。
化粧品の勧誘が始まると、たいてい私は
●それは医薬部外品であるのか
●その効能は、そのカテゴリーの中で言っていいものなのか
という二点を質問することにしている。(いや、私だってわかってないんだけど、少なくとも勧誘するほうはそれくらいのことは知ってないといけないはず)。
今回もそれを聞いた。
ヤマダさん、ちょっとひるんだけれど、「ええ、医薬部外品です」と。
「医薬部外品でその効能は言ってもいいんですか?」と聞くと、ヤマダさん、ちょっと得意げに「ええ、これはノーベル賞を受賞しているので」と、答えてくれた。でも、それ答えになってないぞ。
「そのノーベル賞は、何賞ですか?」と聞くと、「ノーベル化学賞です」「どなたが、何で受賞したんですか?」「フラーレンです」「それはいつ、誰が受賞したのですか?」「え、、、えっと、ちょっと待ってくださいね」と、しばらく無言。何か調べているらしい。
しかし、私も調べ物をするためにパソコンの前に座っていたのですぞ。
すぐに「ノーベル化学賞」で検索をした。ウィキペディアに歴代の受賞者が出てきた。
関連のありそうなのは、1996年にアメリカの学者がフラーレン(C60)の発見で受賞、というところ。
これを見つけたとき、相手も電話に戻ってきた。
「えっと、カール博士と言う人が受賞して…」
「はいはい、フラーレン、C60ですね」
「えっ?」
「C60、最小の構造が多数の炭素原子で構成されるクラスターの総称ですね(ウィキペディア丸読み)」
「………。詳しいですね……。で、あの、うちのはフラーレンとEGFが配合されていて細胞の根幹を」ヤマダさん、ちょっとひるみ始めている。
「そうですか、私、化粧品にはアレルギーがあるんで、使わないんです」
最後のこの言葉で、ヤマダさんは明らかにホッとしたようだった。
「そうですか、では」
プッツ。
電話は切れた。
私、意地悪だったかなあ。最初から「アレルギーがあるので」と断るほうが親切だったかなあ…?
うーん、相変わらず鮮やか。以前の電話勧誘撃退もすごかったですがレベルアップされているようですね。相手は仕事、給料の面で今多少損しても撃退されたことで電話主も勉強になるし、長い目で見ればこの方が親切な気がします(それで相手のレベルが上がるとそれはそれで困るとも思うが)。
ミクシーのほうでは、「自分が売っているものを逆に売り込んで撃退した」という人もいて、上には上がいますねえ。勧誘の電話をかけてくる人は、勧誘されることには慣れてないみたいですね(*^_^*)
「うちは化粧品やです」といっても、「そういう市販のものとちがい・・・・」なんたら・かんたら・・・。電話をきりませんよ。
しかし、「お墓」は、Z寺にあります というと、「失礼しました」とすぐにきりますねぇ~(笑)
私もキャッチセールス、大好きです。(笑)
時間がある時は、ちゃーんと相手をして差し上げます。
『エステ業?でしか使えなかった海藻入りせっけん』
『フルーツ酸配合のシミの取れる化粧品』などの紹介がありました。
聞くだけ聞いて、私の知っている知識をありったけ並べたら
「へー! そうなんですかぁ?」と興味を持ったので
最後は、せっけんの良さやシミのでき方などを説明をしてあげました。
「詳しいですね?そう言うお仕事なんですか?」と言う質問に
「いいえ、専業主婦です!」と答えて置きました。ハハハ…
先日はありがとうございました!
そういう電話勧誘は、ラ・フランスさんのように知識があると撃退できますね! 専業主婦というのは、髪・美容専業にやっている主婦、ってことですね(*^_^*)
旅行記もアップしますので、お楽しみに!