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石けんシャンプーうまくいく人、いかない人

固形石けんで頭を洗うようになって30年近く経つ。最初はべたべたごわごわしたけれど、いつしかコツを覚えたらサラサラに洗えるようになった。

コツは泡立ち。しっかり泡を立てること。しっかりもっちりした泡がたっぷり立って、地肌をよ~~く洗うこと、そのうえで、手でお湯をすくって足して、泡をゆる~くやわらか~くしてあげることが大切。

固いしっかりした泡のときにすすぐと、すすぎも大変で、ちょっとキシキシすると思う。なので、さらにモミモミし、ゆるい泡にしてあげてからすすぐと、泡がさっと流れていくし、キシキシ感が減る。

とまあ、これはやっていけば誰でも次第に身に付くコツだ。

しかし、このコツが早く身に付く人、時間がかかる人、あまりにも身に付かなくて結局やめてしまう人など、いろいろいる。

私もコツが身に付くまで数年かかった。数年もかかるなんて、その間よくやめなかったね、と言われるのだけど、テレビでCMやっているような合成洗剤のシャンプー剤を使うと、AKSという病気がぶり返していたのだ。AKSとは、A・頭 K・かゆい S・症候群 のことである(頭、くさい、症候群もある)(赤星の造語です)。
石けんで頭を洗うとこのAKSがすっきり治るので、ごわごわべたべたなどの不具合には目をつぶって石けんを使い続けていたわけだ。そのうち、泡の立て方を盛大にしたあたりからツルツルサラサラになってきた。

私の友人は、石けんで洗髪するのが1週間くらいで上手になった。それは、最初から泡をたっぷり立てていたのだ。

彼女も以前は合成洗剤のシャンプーを使っていたのだけど、その頃からおばあさんに「シャンプーするときはよくあわ立ててね。汚れていると泡が立たないよ」と言われていたのだそうだ。

だから最初に液体の「石けんシャンプー」を使ったとき、シャンプー剤の「量」で判断するのではなく、「泡」で判断したから、石けんシャンプーをたっぷり使って泡をしっかり立てて洗ったのだそうだ。そうすると、もう2回目あたりからコツがわかって、3~4回目にはサラサラになったという。その後、液体の石けんシャンプーだけでなく固形石けんも使うようになり、現在に至る、というわけだ。もちろん髪はサラサラ、天使の輪キラキラだ。

おばあちゃんに教わったという「泡をしっかり立てること、汚れていると泡が立たないよ」というのは、洗浄の基本。

このおばあちゃんは昭和初期の生まれで、当然、最初は石けんで顔も髪も体も衣類も洗っていたはずだ。そういう人だから、洗い方が身についている。合成洗剤に移り変わったとしても、「洗い方の基本」を忘れずにずっと続けていた。そしてそれを孫に教えた。孫は合成洗剤オンリーの生活だったけど、昔のやり方で石けんを使ったらすんなりうまく移行できた、というわけだ。

食器洗いも、合成洗剤から石けんに移行すると、べたべたする人が多い。シンクが白くなってねっとりして、家族から「もう絶対石けんは使わないで!」と釘を刺される人もいる。

だけど、中には、一回使っただけで「グラスがピカピカになりました!」とか、「泡切れもいいし、食器がすぐ乾きます!」と、しょっぱなからうまくいく人がいる。
たぶん、そういう人は、合成洗剤を使っている頃から、泡をよく立てて、しっかりこすって洗っていたのだと思う。

昔ながらのやりかた、「必要な量の石けんを使ってよく泡立てる」というやり方をすれば、ストレス無く、しっかりすっきり洗えるのだ。髪も、食器も、もちろん衣類も。

石けん使うとほんと良く落ちる。受験生には聞かせたくない話かも。
Commented by syo-kunin at 2010-05-03 08:38
赤星先生、こんにちわ。。。

石鹸シャンプ-、泡だてるのがポイントなんですね~!
最近、頭がかゆいので(笑) はいっ!!やってみますっ!!(*゚▽゚)ノ
Commented by akaboshi_tamiko at 2010-05-03 22:03
★番長さん
AKS(頭痒い症候群)の人は、石けんで洗うようにすると、かゆみが取れますよ。私は風邪でお風呂に入れないとき、1週間洗わなくても全然痒くなかったのでびっくりです。べたべたにはなったけど。
Commented by 名無し at 2016-07-18 09:55 x
ちゃんと泡立てていないというよりは水の硬度が関係しているのではないかと思います。
硬度60以上で軟水ではない地域では石鹸カスができやすいのでベタベタしてしまいがちですから。


Commented by akaboshi_tamiko at 2016-07-18 17:47
★名無しさま
コメントありがとうございます!

水の硬度に関しては詳細な議論がすでになされていて、私のサイトの「石けん大好き!」や、石鹸百科の掲示板「石けん楽会」でも、硬度と泡立ち、必要量の検証はたくさんなされています。

硬度が200以下は軟水ととらえても大丈夫です。

私の住む町では、水の硬度が、季節によって多少変化がありますが、だいたい180~200程度です。

そんな地域ですが、石鹸は十分泡立ちますし、洗濯も石鹸シャンプーも(液体でも固形石鹸でも)きちんと泡立てて洗えば石鹸カスに悩むこともありません。

一度、イギリスで石鹸で頭を洗ったときは水の硬度が高く、泡立ちがものすごく悪くなりました。

硬度が高い、ということはミネラル分が多く含まれている水のことで(特にマグネシウムとカルシウム)、石鹸と結びつくと脂肪酸マグネシウム、脂肪酸カルシウムという石鹸カスがたくさん発生します。

これがねとねとべたべたの原因です。

泡をたくさん立てると、発生した石鹸カスも泡に包まれて流れていくので、仕上がりがサラサラになります。

イギリスの硬度の高い水で石鹸を使った時も、石鹸カスが大量に発生して、泡立ちも悪く、とにかく指が通らないくらいべたべたしたのですが、石鹸量を増やしてお湯も足しながら洗うと、泡がモコモコと立ってきて、指通りもスーッと滑らかになりました。

こういう泡立ちなら、洗い上がりもシャワーでスーッと流れていくし、そのあとクエン酸リンスを使ってサラサラになりました。

硬度に関してはいろんな話がありますので、また書いてみたいと思いますが、掲示板の過去ログを見ていただけると幸いです。

特に、石鹸楽会のほうはとても詳細な検証がされていて、勉強になります。
by akaboshi_tamiko | 2010-05-03 03:42 | 石けん/セスキ/過炭酸塩 | Comments(4)