育児休暇
育児する男性のことをイクメンと言って、ニュースなどではイクメンを持ち上げるものが多いけれど、でも実際にはまだまだ広まっていないようだ。育児休暇を取る男性が少ないからニュースになるのであって、ニュースにもならないと言うくらい当たり前になればいいのだが。
だけど、「育児休暇」という言葉がどうもイメージ悪いのでは、と前述の編集者が言っていた。「休暇」という言葉がつくと、休んで楽しんでるみたい。だから受け入れられないんじゃないか、と。
女性が育児休暇を取るときだって「いいよね、長く休めて」という雰囲気だそうだ。男性が育児「休暇」を取ろうとするときはもっと強く「この忙しいのに仕事休んで休暇かよ」みたいな雰囲気になるらしい。
休暇と聞くと、確かに楽しいお休み、楽しみのための期間、というイメージがどうしてもついてくる。
でも、育児はそんなお遊び気分でやるもんじゃないでしょう(もちろん、楽しい部分もあるだろうけれど)。社会的な意義もあるのに。
英語ではmaternity leave 出産休暇 paternity leave 父親が取る出産休暇 と言うそうだ。
maternityは、日本語にもなっている「マタニティ」。母であること、母性。産科。
paternityは 父であること、父系。
leaveには「(公式な)休暇の許可」「休暇の期間」という意味がある。この場合の「休暇」は、ホリデイやバケイションという楽しいお休み時間とは違う。仕事をいったん離れているだけの期間。
育児休暇、という日本語の意味合いとはちょっと違う雰囲気だと思う。
どっちがいい悪いではないけど、育児休暇という言葉が、もし男性の育児参加を妨げている要因の一つなら、なにか別の名称にしてみるといいかもしれない。単刀直入に「育児参加期間」とか短く「育児期」とか。休暇とつけないだけでも、ちょっと参加しやすくなるかも? いや、そんな簡単じゃないと思うけど、1ミリでもハードルが下がれば、ね。
追記
「育児休暇」ではなく、「育児休業」が正しい言葉のようです。コメント欄で教えていただきました。ありがとうございます!
休暇だと、ホントにバケーションとかホリデイというような、楽しいお休み、というイメージがありますが、休業だと、休暇よりちょっと真面目な感じがするかもしれません。
とにかく、育児休業を男性も女性も取られる社会であってほしいです。

日本は仕事人間社会ですから…


ふだんは読むだけでコメントしておりませんでしたが、私自身今育児で仕事を休んでいますので、社会的にももっと両立できるような状態ならいいなと思い、興味深く読ませていただきました。
男性に限らず、女性も同様の問題を抱えていると思いますが、語呂で「いくじなし」というのは面白いかもしれないと思いました。また、この記事では育児に伴い仕事を休まれることを「育児休暇」と書かれていますが、法律上も「育児休業」としていますので、育児のために仕事を離れるという表現であり、「休暇」ではないです。ただ、言葉上「休暇」という表現で認識されている方も多いみたいですので、お知り合いの方は「休暇」という表現のほうを先に受け取られていたのかもしれないですね。

昔勤めていた公立幼稚園でも、『育児休業』と言っていました。
休業の方が、ホリデイやバケイションと言うイメージは弱くなるような気がしますが・・・・・・
日本は仕事人間社会ですから、男性が育児に参加する時間を取るのはなかなか難しいみたいですね。
★よーぷーさん
いくじなしは、育児休業を取らない人、というだけのつもりだったのですが、センシティブな話題ではありますね。
★ななこさん
はい、私も前述の編集者も「育児休暇」という言葉が真っ先に出てきたのですが、そういえばニュース等では「育児休業」と言っていたのを思い出しました。
休暇より休業のほうが、ホリデー気分は少ないのですが、仕事を休むことが罪悪感を与える日本社会ではやっぱり受け入れるのに勇気がいるかもしれませんね。
★杏さん
ミクシーのほうでは、「人財開発出向中」ではどうか、というコメントがありました。
人材ではなくて、人財。それを開発するために、出向している。これだと仕事(会社の業務)は休んだとしても、社会のために子どもを育てているという尊い仕事はちゃんとやっている、という感じ。
言葉遊びかもしれないけれど、それがハードルを1ミリでも下げられるのであれば、いいなあと思います。