2004年 12月 14日
ピアス
父が気管切開をして、胃ろう を開けて、入院して半年になる。
最初は、危篤か!? と、あわてたが、今は容態も落ち着いている。
しかし、会える時に会っておかないと、いついかなる事態になるかわからない。それで、しんちゃんが先週末、父の見舞いに宮崎へ行ってきた。
父はしんちゃんを見て、たいそう喜んだそうだ。
気管切開してチューブがのどに入っているので会話はできない。少しなら管を押さえて話すこともできるのだが、そう長時間はできない。でも、携帯の写真を見ると、いつもは見せないおどけた表情で元気そうだった。
私が7月に見たときよりも、9月に見たときよりも、元気そうだった。
よかった~。
しんちゃんは父を見舞って、あることに気づいたそうだ。
それは・・・。
しんちゃんが見舞いに行って帰るときより、お気に入りの看護婦さんが病室を出て行くときのほうが、元気に大きく手を振るのだそうだ。
むははははは。やっぱり、人は何らかの刺激がないとダメなのね!!
それを見て、「オレは安心したぞ。お父さん、まだまだ大丈夫だ!」としんちゃんが言ってました。
しかし、父にとって、もしかしたらこっちのほうが最高の刺激だったかも。

しんちゃんの耳の二個のピアス。
父は、男がピアスをするのが大大大大嫌いなのだ。
男が化粧することが大嫌いで、美川憲一や美輪明宏が大嫌い。それとピアスをするのは同列で、とにかく84歳の父は、男でピアスをするやつというのは理解の範囲を超えて、とにかく嫌いらしい。
それで、しんちゃんはなるべくピアスをしているほうの耳を見せないようにしていたそうだが、やっぱり気づいたんだな、おとんは。
おとん、しんちゃんが帰ったあと、母に「男が耳飾(みみかざり~~~!!)をするのは院長も嫌いだ」と、紙にかいたそうである。
自分が嫌いだ、と書くのはちょっと気がとがめたらしい。婿だから。
だから、「院長も嫌いだ」と書いたらしいのだが、それって別に院長先生に確認取ったわけでは全然ない。
それで、しばらくしてその紙に「だと思う」と付け加えたそうである。
はっはっはっはっはっは~~~~!!
それを見て、母も姉も、私も、「お父さん、よっぽどショックだったんだねえ」と大笑いした。
こんなショックなら、いい刺激になって、おとんも回復するかも。だといいな~。