2010年 11月 12日
お米の消費量が減った理由の一つ
いろいろな理由があるだろうけれど、たくさんある理由の中の一つに、私は「炊飯器の臭い」があると思う。
今、うちでは炊飯器をやめて鍋で炊いている。炊飯器で炊いていたときより格段に美味しい。冷めても美味しい。いやな臭いがしない。
炊飯器をやめて鍋で炊き始めたころ、あまりの美味しさに、うちではお米の消費量が倍増した。本当に、倍にになった。
炊飯器で炊いていたころは別に不満は無かった。普通に美味しく食べていた。でも、保温したご飯は、蓋を開けるとかすかにプンと臭うのだった。口に入れると、激不味ではないけれど、「保温したご飯の味」がした。それもまあ、特に不満というわけでもなく、「ま、こんなもんだよね。すぐ食べきらなかった私が悪い」と思って、炊飯器のせいにはしていなかった。
ところが、鍋で炊くと、炊き立ての美味しさはもちろん、冷めても美味しいのだ。冷やご飯が冷やご飯として美味しいのだ、ホント。電子レンジでチンしてもまた美味しいけれど、冷たくても美味しいって、「なんだこれ!? 美味いじゃん!!」と思った。
炊飯器で炊いていたころは、ときどきご飯を炊くのが面倒になると、「ま、パンでもいいか~」と思った。「美味しいパンはホント美味しいから、ご飯よりいいよね」と思ったこともある。
確かに、美味しいパンはちょっと不味いご飯より断然美味い。でも今は、ちょっと不味いご飯ではないのだ。
ものすごく美味しいご飯は、普通のパンより断然美味しい。これはまあ好みにもよるのだけれど。(ものすごく美味しいパンとものすごく美味しいご飯、これは優劣付けがたい。というか、優劣つけるものではないし)
昔(25年ほど前かな)、友達に聞いたことがあって、真偽のほどはわからないのだけど、インテリの友達が言うには、「歴史的に見て、今まで米食が小麦食に負けたことは無いんだよ」と。
米と小麦が両方取れるところでは、米食のほうが美味しいから、圧倒的に米食有利になるのだ、というのが友達の話だった。
さらに、水田は表土流出も無いし、農業システムとして小麦生産より優れているから、食べる人がちゃんと入れば米生産者も増えるのだ、とその友達は言っていた・・・(と、はるかな記憶にある)。
それなのに、日本の米消費量が減っているのは、食べる人が減っているのは、米の本当の美味しさが損なわれているからではないか。本当に美味しいお米を食べたら、もっと食べたいと思うはずなのに、そう思わなくなったというのは、本来の美味しさが子供たちに伝わってないのでは・・・?
幼稚園児の子供が二人いる友達の家では、鍋でご飯を炊くようになったら、子供たちのご飯を食べる量が増えたと言っている。うちもそうだし、臭わないご飯は本当に美味しい。
ご飯をいつでも炊き立ての熱々にしておいて、いつでも美味しく食べてもらいたい、という理由で「保温機能」がついたのだろうけれど、その「保温機能」が、お米の消費量を減らしている一因かもしれない。
うちでは確実にその保温機能が米の消費量を減らした最大の要因だった。万人に当てはまる話ではないけれど、ま、そういうこともあるかも? ってことでよろしく。
だから、ウチの子達は生まれてこの方、自宅では炊飯器のご飯を食べた事がありません。
で、ムスメなんですが、よそのうちでご飯を食べると、「電気の味がする」って言うんです。
我が家の鍋変遷は・・・・・
文化鍋(アルミ)→ステンレス鍋→土鍋→鋳物の炊飯鍋(現在)です。

おっしゃる通り、すごくおいしい。水加減火加減を多少間違えたとしても、電気炊飯器よりもおいしいですよね。お米によって微調整は鍋でも電気炊飯器でも必要ですし。
ご飯だけではなくて、「普通」と思ってまずいものをけっこう食べさせられてる時代かなと思います。

なくても 不便じゃないことに気が付きました。
鍋底の部分が焦げちゃうんですけどね。 その お焦げも鍋炊きならではで、美味しく感じています。
★杏さん
いいですねえ、鍋ご飯しか食べたことが無いなんて! 鍋で炊くと、本当にご飯の消費量倍増です。美味しいお米って、本当に美味しいですよね!
★はるなさん
そう、私もそう思います。「これが普通」と思い込まされているだけで、実はもっと美味しいものはたくさんありますよね。先日の干ししいたけの話も。私もぬるま湯で戻す、というのが当たり前になっていて、それが普通だと思っていたんですが、何年か前から、田舎では冷蔵庫で戻すと聞いてやってみたら、ホント美味しかったです。
★イルカたんさん
鍋で炊くと、おこげが出来て美味しいですよね! 私もおこげが大好きです。あんまり硬いおこげはいやですが、15分で火を止めるといい感じのおこげが出来ます。あ~、食べたい。夜中におこげの話しをするとイカンですね。