人気ブログランキング | 話題のタグを見る

赤星たみこの戯言・放言・虚言日記♪ akaboshi.exblog.jp

漫画家・赤星たみこの日記です。 


by akaboshi_tamiko

上村松園展を見に行ったのに・・・

東京国立近代美術館で上村松園展が開催されていた。
12月12日までやっていると思い込んで、今日、行ってきたら、、、なんと終わってた…。12月12日までは、京都の美術館だった。東京では10月中に終わってたのだった。がっかり。

上村松園がなぜ好きかというと、やはりこれは着物、なのだ。
明治、大正、昭和初期の日本画を見ると、着物の女性が普通に出てくる。この絵に出てくる人物の着こなしを見るのが好きなのだ。

明治時代の人は、日常着として着物を着ているから、構造がよくわかっている。だから、袂のシワの寄り方、布の折り目の描きかたが正確。それに、最近の着物雑誌の写真と違って、ちゃんと日常のゆるい着こなしがそのまま描かれているから、きっちりシワ一つ無い着方とは全然違う。

着物を着ている人がちゃんと動いている、働いている。そういうのを見るのが好きなのだ。

伊東深水、鏑木清方の絵に出てくる着物の女性もステキ。だけど、現代の着物雑誌の写真と違って、やっぱり胸元とかゆるい着こなしが多い。
着物の柄もまた今とは違う感覚のものが多い。

絵画を鑑賞するというより、昔の着物事情を見に行く、と言う感じ。

そんなつもりだったから、麻生三郎はまったく違うジャンルで、がっかりしたのだった。(麻生三郎が悪いわけじゃない、私の意気込みが滑っただけ)

麻生三郎展には、いろいろな感想を持ったけれど、それより常設展がよかった。常設展で見た、ある肖像画に隠された男性の秘密、これは明日、ミクシーでマイミク限定で書きましょう! だって、しっかり全部書くとワイセツなんですもの~~。
そして、アカデミズムに毒されなかったある絵画と、毒された絵画の違い。
そんなことを、明日書きますので、お楽しみに~。
(肝心の部分はミクシーで書いてみて、ワイセツじゃないと判断されたらこちらにも転載しますね)
Commented by kuunuu at 2010-11-17 01:04
上村松園、私も見るつもりだったのに、行けませんでした。松園は着物の模様や、帯、髪にすごくこだわったといいますね。昔のファッションイラストとしても素晴らしい。ほんとう、昔の着物のゆるさは、ふつうの人の家族写真などをみるとよくわかります。帯も横じわ出てるし、からだも小さくてあごのすぐ下に帯があるみたいな感じ。肩に模様の入った訪問着は意味ないような。
お嬢様方の晴れ着の記念写真でも、やっぱり小さくて幼いような体つき。
Commented by けいと at 2010-11-17 01:51
上村松園展・・え?京都に来られたの?と思いました。
私は先週、京都で見てきました(大阪から)。高校の自習時間に、図書室で勉強しないでたまたま開いた画集が上村松園でした。その時魅了された「雪月花」が今でも一番好きです。
何度も見てるけど、生きているうちにもう一回会えるかな、と思ったら、じわっと涙が・・・。
Commented by syo-kunin at 2010-11-17 21:27
赤星先生、こんばんわ。。。

あはっ!!番長も以前、琳派展に行ったら、前日で終わってました(笑)
Commented by akaboshi_tamiko at 2010-11-24 22:58
★kuunuuさん
上村松園の生涯、「序の舞」を今読んでるんですが、面白いわ~~。
超面白い!! これを読んでから見に行こうと思っていたら見逃しました・・・。
Commented by akaboshi_tamiko at 2010-11-24 22:59
★けいとさん
京都まで見に行こうかと思ったくらいです。ただ、ものすごく混んでいる、と聞いて、ちょっと二の足を踏みました。あまり混んでいると、絵より後ろ頭を見るばかり、ということになるので・・・。そういうときは画集を見たほうがいい、というのが私と夫の共通認識です。ズボラ、、、ですね。
Commented by akaboshi_tamiko at 2010-11-24 23:00
★番長さん
あははは、ホント、油断するとすぐ終わるのが美術展。気を入れないとね。
今度、横浜の美術館に行こうと思ってるのですが、そのときは連絡いたします~。
by akaboshi_tamiko | 2010-11-17 00:33 | アート系 | Trackback | Comments(6)