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川村記念美術館に草間弥生が!!

先日、川村記念美術館へ行ってきた。
(この日記、10月5日に書いていたのにアップしてなかったので、今アップします~)
バーネット・ニューマン展をやっている。
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アンナの光  1968年 アクリル、カンヴァス 276.0 x 611.0cm
大きなキャンバスに塗られた赤い色。
左右に白い縦線、、というかスキマというか、白いスペースがある。
「これがあることによって、赤い色が左右から分断されて、赤い四角がはっきりとわかるのです」と、学芸員の方が観客に説明していた。

うーん、キャンバスの大きさと形だけで表現するのではダメなのか。そうか、ダメなのね、と思った。

キャンバスというものは有限のスペースではなくて、無限の広がりを出すことが出来る道具なのだし。(一枚のキャンバスに宇宙とか大海原とか描くと、それはそのキャンバスの面積だけではなく、広いスペースをそこに表現しているわけだから)

キャンバスを全部塗ってしまうと、それは無限の広がりを持ってしまう。だから、あえて左右に「 」鍵括弧みたいな白いスペースを入れて、自分が意識した大きさ、スペースを表現したのかな。

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原初の光 1954年 油彩、カンヴァス
タイトルが「原初の光」と来ると、宮崎出身の私としては、天岩戸に隠れた天照大神がまた出てきたときの光、というのを思い出す。岩の隙間から外に出てくる「光」だ。

襖を開けたときの隙間からもれてくる「光」とか、雨戸の隙間から入ってくる光とか、日本人の「光」のイメージは、隙間から漏れてくるもの、という気がする。

この「原初の光」は、黒い壁が立っていて、その後ろから光が出ているようで、おお、これはまるで『2001年宇宙の旅』のモノリスのようではないか!
西洋の「光」と言ったら「後光」なのかもしれない。後ろからはみ出てくる光。日本と「光」の受け止め方が違うように感じた。

さて、川村記念美術館で他にもいろいろたくさん見たのだが、その感想はちょっと言いにくい。(だって一緒に見に行った眠子さんが「あ、赤星さ~~ん」と私を止めたくらいの話なのだ。(私的には何も問題なかったのだけど・・・ちょっとえげつないかもしれない)

まあ、そういうところはおいといて、われわれは美術館内にある茶室でお抹茶と和菓子のセットをいただき、外を散策した。
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外の散策路をにて。萩の葉が可愛い。

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トンボが飛んできて夫の手に止まった。

そんなのどかな散歩を続けているうちに、ベンチの置いてあるパーゴラ発見。その下の地面に敷いてある、あれはなんて言うんだろう? 雑草がぼうぼう生えないように、歩く人が泥まみれにならないように敷いてあるプラスチックのシート。丸い穴がたくさん空いているシート。
それを見ると、まるで草間彌生の作品のよう!!
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イヤ、実際、草間彌生の本物の作品と比べてみても
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ほら、丸いものが延々と続く作風、遜色ないでしょ!?
さすが川村記念美術館! 外の休憩所の地面にまで美術作品を惜しげもなく敷き詰めるなんて!! な~んて、またも叔母か、いや、おバカなことを考えながら帰ってきたのでした。

気持ちのいい、一日でした。
by akaboshi_tamiko | 2010-11-20 20:48 | アート系 | Trackback | Comments(0)