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ドガ展に行ってきました 「バレエの授業」イイネ!

去年暮れ、12月30日、横浜美術館で開催されていたドガ展へ行ってきた。

美術館の中に入るまで30分ほど並び、そこからチケットを買って入ることになる。これは予測していたので、前日にネットでチケット購入。これはいい! 今後、混みそうな美術展はネット購入がいいな。割引がどう使えるか、ちょっと調べてみよう。

さて、ドガ展の目玉は「エトワール」。パステル画だから、長距離の運搬は難しく、国外へ出されることはほとんど無いといわれているあの「エトワール」だ。どんだけフィキサチーフをかけて定着してあったとしても、パステルが剥離して落ちてしまったら元も子もない。どうやって運んだのだろう。縦にして運ぶと剥離が怖い。横に寝かせて、振動を与えないよう慎重に運んだのだろう。そういう美術品専門の運送会社もあるだろうが、どっちにしても飛行機や船舶に載せなければならないし、運搬のことを考えるだけで胃が痛くなる。
(と、絵とは全然関係ないところで気持ちが高ぶる)

エトワールは、私が想像していたより小さい絵だった。パステル画は褪色や変色が少ないし、発色もきれいだから、きっと描いた当時の色合いなんだろう。光のあたったトウシューズ、太もも、チュチュの透け感、どれも「かっこいい!!」本当に、色使いはかっこいいし、光の当て方、陰影の付けかたがかっこいいのだ。
ドガ展に行ってきました 「バレエの授業」イイネ!_b0019674_0413454.jpg

後ろのパトロンと言われている男性は、ちょっとずんぐりしている。バレリーナたちのほっそりスッキリした身体を強調するためかも?

後方で並んでいる群舞のバレリーナ、主役の頭の上に足元が来るように、どうして描いたのだろう? もうちょっと奥とか、ずらして描けばいいのに。と私はずっと思っていた。エトワールの頭部を見るとき、ちょっと気になるのだ。って、まあ、そんなに大きなことではないか。光がかっこいいしね。

でも、私が一番好きだと思ったのは、「バレエの授業」だ。白いチュチュを着たバレリーナたちが老先生を見ている。この絵は、解説によると、ドガはその場でスケッチをたくさんして、それをアトリエで組み合わせて一枚の絵にした、とのこと。
おお、だから、全員が全員とも、絵になるポーズで立っているわけだ!

絵になるポーズというのは、歌舞伎の見得を切るようなポーズと言うわけではなくて、その一瞬手前とか、ふっと気を抜いたような瞬間とか、表情や手の動きで、一人ひとり違う。だらけて脚を投げ出している子、あごを突き出してちょっとお行儀悪く気を抜いている子、チラリと後ろを見る子、などなど、全員が違うポーズだ。
ドガ展に行ってきました 「バレエの授業」イイネ!_b0019674_005071.jpg

特に、Aの子と、Bの子の油断したポーズが個人的にはツボ。

こういうのって、この場所にはこのポーズの子を配置したい、ここにはこのポーズの子が必要だ、という風に、画家は出来上がりの絵を想定して、その場にピッタリのピースを当てはめていく。

この絵のとおりに人が立っていたわけではなく、手持ちのスケッチの中からあうものを好きなように配置して描いたのだ。

何がすごいって、人物の大きさがパースに合っている。全員が同じ平面にちゃんと立っている! と、まあ、当たり前のことだけど、これだけの人数を描いて、それがちゃんとパース合ってるって、すげー! と、まるで漫画家みたいな感想。(つーか、漫画家だから、私)

うう、ここでちょっと息が切れた。続きはまた明日以降に。
Commented by syo-kunin at 2011-01-04 07:37
赤星先生、こんにちわ。。。

ドガ展、行かれたんですね~!!
しかし、混んでます(笑)

エトワ-ルの前なんか、満員電車の中みたいでしたから!!
ブロンズ像や、写真とか、
普段見れない物を見れて、触発されました~!!(笑)

今度、イョこ濱にお越しの際は、是非お店にお立ち寄り下さい~♪
Commented by akaboshi_tamiko at 2011-01-04 08:50
★番長さん
30日は地獄のように混むだろうな、と暗澹たる気持ちで行ったのですが、予想していたよりは空いていました。29日のほうがめちゃ混みだったそうです。よかった~、29日にしなくて!
入るのに30分ほど並んだけど、入ったら意外にも一番混んでいる満員電車の次ぎの車両くらいには減ってました。エトワールの前が混んでいて、それを過ぎるとけっこうゆとりがあって、なかなかよかったです。
ィイイ~~~ネッ!! (モチ、横山剣風ね!)

ィ横浜に行くときはご連絡差し上げます~。白洲正子展が確か5月までやっているので、それに行こうかな、と思ってます。ィヨロシク~!
by akaboshi_tamiko | 2011-01-03 23:59 | アート系 | Trackback | Comments(2)