日本チーム、おめでとう!
人数が少ない、アウェーでの闘い、不利な中、力を出し切って勝利。素晴らしい!
なんて・・・。
サッカーのこと、わかっているような口ぶり。
身体を動かすことが大嫌いな私は、卓球以外のスポーツはまったくわからない。でも、日本人だもん、日本チームが勝っているとそりゃー嬉しい。負けると悲しい。
だから、ドーハの悲劇は私だって知っている。
その4年後、1997年のワールドカップアジア予選もまた印象に残っている。(97年は私が入院した年なのでよく記憶に残っているのだ)
当時、うちには3人のアシスタントさんが来てくれていた。三人とも女性だけど、大のサッカーファンで、試合を見ながら仕事をしていた。
確かこの試合は相手がウズベキスタンで、日本がリードしていた。試合も後半戦になり、アシさんたちが選手の名前を叫び、ボールの行方に一喜一憂しては手をたたき、歓声を上げていた。あと少しで日本が勝利しそうなのだ!
もちろん、私も声を上げて応援した。
後半戦もあと少し! 「ドーハの二の舞しないで!!」と私。
「あと少し! がんばって!!」「お願い!!」とアシさんたち。みんな仕事をやめてテレビに見入っていた。
残り時間、あと数分というところで、私は一つの質問をした。
「ねー、どっちの色が日本チーム?」
三人のアシさんがいっせいに私を見た。
「せ、せんせい!! 今まで一緒に見てたのに!! 知らなかったんですかっ!!」
え、ええ、知りませんでしたわ・・・。
そういえば、ドーハの悲劇のときも私は逸話を残している。
試合を見ながら、うちに来ていた編集者に、「知ってるよ、この人、キーパーでしょ? ユニフォームの色が違うんだよね、キーパーは」と自慢気に言ったら、彼は私をじっと見てこう言った。
「赤星、それは審判だよ」
そ、そうだったのか・・・。審判って、選手と一緒に走るんだね。
後にこの出来事をうちでは「ドーハの喜劇」と呼ぶようになったのだった・・・。
追記
これを読んだ夫が、「ここまでサッカーを知らなかったのか!」と愕然としていました。
「知らんのにサッカーについて書いたらイカン」とのこと。すまん、書いちゃったよ。