脱原発と無農薬は似ている
無農薬農法や有機農法をやろうとすると、「農薬も化学肥料無いと日本の農業は立ち行かない、やっていけない」と反論された。特に昔はその傾向がつよかった。
知り合いに30数年前から無農薬、有機肥料でお茶作りをしている農家がいる。やり始めた当初は町でも変人扱いされたという。農薬も化学肥料も使わないでどうするんだ、どうせ立ち行かなくなるぞ、などと散々言われたそうだ。
でも今、その無農薬茶園は、美味しいお茶で有名になった。多くの人がそのお茶を買う。
他にも無農薬で成功している農家はたくさんある。
化学肥料を使わず、堆肥を使って育てた作物は味がいい。実際に食べてみると味の違いは歴然だ。
でも、化学の先生たちが「堆肥で育てた野菜のほうが味がいいと言うのは、気のせいだ、肥料の三要素がちゃんとバランスよく配合された化学肥料のほうが効率がいいのだ」なんて言ってたのを聞いたことがある。
「【堆肥】は【化学肥料】よりイメージがいい、だから堆肥のほうが味がいいと思い込んでるだけである。ちゃんと植物学、土壌学、化学の知識があれば、そういうイメージに左右されることはないんですよ」と言うのだ。化学を知らない無知な人たちはこれだから困る、なんて思っているかのような発言だと思う。
これって原発に似ている。
放射線の強さは、「距離の二乗に反比例して弱くなるんですよ、イメージだけで怖がらないでくださいね」な~んて言ってた化学者たちのなんと多いことか。
「原発で事故、すわチェルノブイリ!と慌てる人が多いけど、日本の原発はそんなことにはならないですから」と言った先生も多い。
・どちらも「無いとやって行けない」と言われている。
・どちらも危険性があるが、「ちゃんと管理すれば大丈夫」だといわれている。
・どちらも科学者・化学者が主導している。
・どちらも「過剰に怖がるのは無知だからだ」と言われている。
・どちらも「実現不可能」だと言われている。
・どちらも「使わないですむと思っている人は、単なるロマンチスト、精神論者だ」と思われている。
そういうこと全部ひっくるめて、原発と農薬は似ていると思う。
あ、そういえば、放射性物質の付着を防ぐ防護服、あれも、手に入らない場合は農薬散布の時の防護服で代用してもいい、と言う記事をどこかで読んだ。そんな共通項もあったとは…。
20年後、「無いとやって行けない、ってどっちも言われてたんだよね。今、無くても十分やっていけてるじゃん、ねえ」と言って、みんなで笑いあう、そんな社会になっているといい。
追記
脱原発も、完全無農薬も、今すぐ100%できるわけではない。少しずつ卒原発、卒農薬していけばいいのに、と思う。代替エネルギーも、どれか一つに決めるのではなく、いろんな物を組み合わせてやっていけば、きっと活路が開けるんじゃないかなあ、なんて。脱農薬、脱化学肥料で成功した農家の方たちも、試行錯誤を繰り返して成功したんだから。
要は、やる気があるかどうか。その1点にかかっているのだと思います。
多くの日本人は強く反対も強く賛成もしていなかったんじゃないかと思います。
少なくとも、プレートのはざまにできている日本の国土では管理できる代物ではない、と今回非常に分かりやすい形で証明してしまったと、素人の私は思います。
孫さん(自然エネルギーセンターを作るそうです)が「自然エネルギーにシフトするのに一番必要なものはなんですか」と質問された時の答えが「覚悟です」でした。かっこいいです!
★ゆにさん
本当に、日本では無理だと思うんですよね。
でも原発に反対するたびに「無いとやって行けない」「エコエネだと電気代高くなるぞ」「今の生活が出来なくなるぞ」と、言われてきたわけですが、なにも江戸時代に戻らなくてもいいし、せいぜい80年代に戻ればいいんですけどね。
脱原発は、政治や電力会社ではなくて、民間の力で達成する方がはやいのではとすら思ってしまいます。静岡では冷暖房は必要ない地域も多い・・・浜岡原発を止めてほしいです。(以前止まっていたときも、電力不足にはならなかったし)そもそもウランは国内で採掘されていないし。煮炊きと暖房は薪ストーブで、が新しい時代が来るかもしれません。(今はおしゃれな感じですが)林業もそちらにシフトするとか。私の理想は、「エネルギーは国産で」です。田んぼでなたね油を作り、農家は二度もうける、とか日々妄想しております。
煮炊きと暖房は薪ストーブで、が新しいライフスタイルになるといいですよね!薪炭の使いやすい器具が出れば、ホントにいいなと思います。
★よーぶーさん
私は原発反対だと強く思っていたのに、行動しませんでした。自分だけでも加担していなければいいや、というくらいで。これからは、ちゃんと発言していこうと思います。周りが引かないように工夫しつつ。
頭にきた もう行かない 俺はやっているのになぜ無理だ
去年の米は 注文が多すぎて 残り少ない
来年度の予約まで来た どうしよう雨が降らない
安心 安心 昔の農業をやればいい
田舎は 落ち葉が沢山ある これを集めて堆肥にすれば良い
昔の野菜はおいしかった それは 堆肥を使ったからだ
ミネラルなどが多かった これは調べてすぐ分かったそうだ 堆肥を使わないと味も耐病性も落ちる
東大は 東電から4億の助成金を昔もらった だからあまり原発の悪口が言えず おまけに 緊急時に集まる予定の 委員会が 一部しか集めない
何の為の 委員会 それでいいんかい 政府君
田んぼの花は遅れても 元気と募金を送ってあげよう
たみさん お願いします
いずれ そういう時代に 帰ると思っている
こちらでは 今薪ストーブが また静かなブームである
ストーブは 山の木を使う それが荒れた山を助ける
なぜかと言うと ストーブには 要らない木を使う
荒れた山の 要らない木を切るから 山が美しくなる
竹山もしかり ほうきや 竹炭をつくり 竹を間伐する
すると竹は 外へは出なくなる きれいな竹林が出来る
我が家には 昔の薪ストーブが2台ある これも活用しなくちゃ ある農業法人は休耕地に菜種を植える
これで 農機具を動かす 将来の燃料不足 高騰をみすえてである
安心の為には 多少の不便は覚悟だ 不便は慣れる
それは 将来の子供達のためである
いまだに原発に賛成の人に聞きたい。畑も水も空気も汚染されて、どうやって生きていくのか。原発がなくなっても電気がゼロになる訳じゃない。電気が減っても生きて行ける。でも放射能にあちこち汚染されてしまったら飲み水も食べ物もなくなり、生きていけなくなる。
段階的にでも原発はなくしていかねば。
無農薬農法は、小さな地域、個人的に進んだ考えの農家では実際に100%達成できているところもあります。上記の深角駅長さんのところも20年来無農薬でお米を作っています。でも、日本全体ではまだまだ少数派です。
日本全土で無農薬、そして化学肥料を使わない農法になるのはいつになるかわかりませんが、少しずつ変えて行きたい、変るお手伝いをしたいと思っています。
外国では、自然エネルギーだけでまかなっている小さな村などがあるそうです。人口が一極集中して、そこが電気をたくさん使うから原発が必要になってくるのですから、人口が広く薄くまんべんなく国土に分布してくれるだけで原発の必要性が低くなります。
東京ばかりに住まなくてもいいのに、という思いで17年前に千葉のど田舎に引越しました。過疎の村、町に人が戻ればもっといいのになあ。私も戻ろうかなあ、なんてちょっと考えています。