恋和神コンサート詳細・1
まずはコンサート会場。

ポピーやかすみ草など、15種類の花が咲き乱れるお花畑の中でのコンサート。この畑は主催者山本さんの棚田です。
5月後半になるとこの花は土に鋤きこまれ、水が入れられて田植えが始まりますが、今は花を愛でる時期。

ちなみに、この花の滋養をたっぷり吸い込んだお米は「恋和神の御花米」として、販売されます。

去年(2010年)12月に発売された宮崎県北希少米のセットです。県北のお米4種類が入っていて、そのうちの一つがこの恋和神の御花米。20年来の完全無農薬、花の栄養と堆肥を使ったお米です。

さて、オープニングはグラウンドチェリー(日之影町女子吹奏楽)による演奏。若いのに渋い選曲で、吹奏楽で演歌とかやってくれました。

開会の挨拶は、主催者山本さん。
後ろにいるのはUMKテレビ宮崎のアナウンサー高橋巨典君。実は巨典君は日之影町生まれ。私の幼馴染でもあります。
司会をやってくれて、あとで読み聞かせもしてくれました。

山本さんの家の屋号が「恋和神」で、その由来や、ここでチャリティコンサートをやるようになったきっかけなどを話してくれました。(由来の話はいずれまた)
来賓の挨拶。

この写真にある「環境と生命を守る」や、主催者挨拶の写真にある「ようこそ恋和神へ」「夢 希望 そして助け合い」などの文字は、隣町の高千穂高校の書道部の生徒さんに書いてもらったものだそうです。
板を渡しただけであとは好きな言葉を書いてもらったとのこと。
入口にあった大きな板に書いてあるものは、あまりに素晴らしくて、高校生の書いたものとは思えないくらいでした。業者に頼んでプリントしてもらったのか、どこかの書家に頼んだのかな、と思ったくらいです。(残念!写真撮るの忘れてました!)
このあと、高橋巨典君の読み聞かせ。
「やさしむらのかぜ」「インコの手紙」「いのちをいただく」「てんてこてんばあちゃん」の4冊でした。

「いのちをいただく」は、大分県の食肉加工センターに勤める坂本さんと、その息子さん、仔牛を出荷した農家の方とのやりとりが大分弁で書かれています。
私達は、他の命をいただきながら生きている。そんな当たり前のことがずしりと心に響き、客席の多くの方が涙を浮かべながら聞き入りました。
次は田原麻利子さんのバイオリン、佐藤愛さんのピアノ。

バイオリンとピアノの音色がまわりの美しい風景に溶け込み、風もまた一つの音色となりました。

日之影町は人口4千人余りの小さな町です。
本当に、自然がたっぷりの、山奥の小さな町です。毎日、空や花や風の音を聴き、美しいものを毎日見ている人たちばかりですが、こういうハイカラな楽しみはなかなかありません。
だから、コンサートに来たおじいちゃんおばあちゃんたちは「こんげなところでバイオリンやらの生演奏を目の前できくるっちゃ思わんかった!死ぬるまでん、こげなこつがあるとは思わんかったが、ま~、どしたもんじゃろか!」と嬉しそうに話していました。
(訳・こんな辺鄙な山奥でバイオリンの生演奏を目の前で聴けるとは思いもよらないことです。死ぬまでにこんなことがあろうとは、まあ、なんということでしょう!)

皆さん、本当に喜んでいました。手作りの小さなコンサートですが、都会の大きな会場で開催されるコンサートとはまた別の思いと重さがあるのです。
「しょうけ(竹のザル)」に入った料理もたくさん出ました。

これは筍寿司。寿司飯の上に、柔らかく煮た干し筍、薫り高い山椒の木の芽がのっています。

午前の部はまだ他にもあり、午後の部もまだまだあります。
紹介はまたあとで。
美しいものが心にも目にも肌にも、体中に降り注いだ一日で、一回では紹介し切れません。お楽しみに~。

次回は、後悔しないように、時間をあわせたいと思います。


写真とても綺麗でお花畑を見に行きたくなります。
美味しそうなお料理はなまつばゴックン・・・
3月の地震の後、高千穂の親戚が心配してくれて電話をかけてくれました。
話の中でお米が買えないと何気に言っただけなのに
「それは大変、すぐ送りますけん」と尾谷のお米を頂きました。
写真を見てありがたかった事を思い出しコメントさせていただきました。
また行きたいなあ~宮崎