2011年 08月 21日
こだわりの酒屋 in 御茶ノ水
入ってみると、うむ、ここはこだわりの酒屋さんだ。ということがすぐわかる。
お店に入ってすぐのところにはお茶や風呂敷などが置いてある。それもちょっとこだわりの商品、って感じの。
肝心のお酒は店の奥にあるガラス戸をあけて入ったところに置いてあった。
ガラスの引き戸を開けると、中はひんやりして、酵母の香りがした。この部屋全体が18度くらいにしてある。木の棚には一升瓶、四合瓶が並んでいる。この部屋全体が低温になっているけれど、冷蔵庫も置いてあって、そこにも一升瓶、四合瓶の日本酒が並んでいた。
こういうこだわりのあるお店でお酒を買うと、大体失敗が無い。私の好きな、甘くてフルーティでとろりとした生酒が置いてあったりする。
・・・だけど、ここ、すごく敷居が高い感じ・・・。
私は日本酒好きだけど、知識があるわけでは全然ない。知識なんてあんまり必要ないのだ。私がよく行く成田の酒屋さんでは、お店の人に「これこれこんな感じのお酒が好き」と言うだけで「じゃあ、これなんかどうですか」と出してくれる。それを試飲させてもらって買う、というだけの話だ。
でも、御茶ノ水で初めて入ったその店は、ううむ、なんだかすごく敷居が高い。
あの~、甘口で、フルーティなお酒が飲みたいんですけどー・・・とか言うと、バカにされそうな感じがして、黙ってラベルを読んで、一つ選んだ。
それを家で飲んで、美味しかったらOK、口に合わなかったら料理酒にする、というだけの話だ。どうせ夫は飲まない。私だけ飲むんだし。四合瓶だし。
と思ってレジに向う。レジで、よせばいいのに夫が「これ、どんな感じの味なんですか?」などと聞いてしまった。聞いたって飲まないくせに。
すると、レジの人が、、、案の定、「私の感覚ですから、言ってもしょうがないんですが・・・」と口ごもるではないか!
なぜ「案の定」かと言うと、本気でお酒好き、本気で日本酒を愛している人たちは、酒はすべからく自分の舌で味わうべし!と思っているようで、人の評価を聞く人をあまり好まないような気がするのだ。
(ちなみに、この場合の「すべからく」は正しい用法ですから。「すべからく・・すべし」というのが正しい用法)(あっ、話が逸れました。)
しかし、まあ、口ごもりつつ、味の特長を話してくれて、それもすごく抽象的で、うーん…。こだわりの人っぽかった…。
でも、まあ、私はそれを買って帰り、さっき飲みましたよ、お猪口一杯。
これが、、、、!
こ、濃い!
しかも、お店の人が話したとおりの、抽象的だと思っていた言葉が、全部ぴったり当てはまる味だったのだ!!
ううむ、こだわりの酒屋、すげえ!
でも、お酒飲んで、何を言われたかすっかり忘れてしまった。飲んだとき「あ、言われたのとおんなじだー」と思っただけで、言葉は忘れましたー。てへへ。
番長も酒好きですが、何がどうと言われても説明出来ません(笑)
美味いか、不味いかのどちらかで・・・(滝汗)d(゚∀゚)b
私も説明は出来ないんですよー。でも、このお酒、あのこだわりのお店の人が話したとおりの味、みたいな感じがしましたよ。こだわりの人って、すごいですよね。私には出来ないけど。