2012年 04月 02日
ブルーベリーとグズベリー
ブルーべリージャムのかかったチーズケーキとか、男性でも目にしたり食べたりしたことはあるだろう。
しかし、私が中学生~高校生のころは、まだまだ日本の男性はブルーベリーなんて小じゃれたものは知らない人が多かった。女の子でも知らない子がたくさんいたのだ。グズベリーも同じか、もっと知られていなかった。
当時、私が毎日のように読んでいた少女マンガや海外の翻訳小説には、そういう外国の食材やフルーツが時々出てきて、ブルーベリーやグズベリーという名称を見ては、「おしゃれ~」「美味しそう~」と、憧れを膨らませていた。田舎ではそういう海外の果物を食べる機会は、まず無かったから、本当に、本当に、憧れの食材だった。
東京に出てきて、輸入食材を扱うスーパーに初めて行ったとき、ヤギの乳のチーズや、ブルーベリーのジャムのビンを見て、すっかり心を奪われた。なんて、なんてオシャレなの!?
そういうのをフランスパンにつけて食べるブレックファストを、私はずっと夢見ていたのだった。
こういう憧れ、わかってくれるのはたいてい女子だけ。それもちょっと海外かぶれの気のある子だけ。男子はそんなブルーベリージャムとバゲットの朝食なんて好きじゃないし、そんな腹にたまらないものより吉野家の牛丼のほうが好きなのだ。
でも、北海道生まれのオットは子どものころからブルーベリーとか、それどころかグズベリーが身近にあったのだそうだ。オット、なんてオシャレなの!! すごいわ、北海道!!
と、感動したのもつかの間、オットの言うブルーベリーやグズベリーは、私の思っているそれとはちょっと違っていた。
続く