2012年 04月 03日
ブルーベリーとグズベリー2
小じゃれたカフェでパンケーキを頼むと、メイプルシロップだけでなくホイップクリームとブルーベリージャムがついてきたりして、それを見て「なんだ、この青黒いものは?」といぶかしがる人もいる時代だった。
そんな時代に、オットは私の頼んだブルーベリージャムのついたパンケーキだったかヨーグルトパフェか何かを見て、「お、ぶるべり」と言ったのである。
「ぶ、ぶるべり? ブルー、ベリー、じゃなくて? でも、男なのによく知ってるね」
「おう、北海道はぶるべりもあったし、ぐずべりもあったよ」
ぐ、ぐずべり!!
な、なんとオットはグズベリーまで知っていたのだ! 発音が違うけど。
あの頃、グズベリーを知っている日本男子は一体どれくらいいただろう? 本州や四国や九州の男でグズベリーを知ってる男は、私の知る限り一人もいない! 海外小説の翻訳者とか料理雑誌編集者とかフードコーディネーターとか、オシャレ系の人以外では!
そんな時代に平板な音で「ぶるべり」「ぐずべり」と言われると、私の思っているオシャレな果実とは違う感じがする。
でも、同じモノを言っているのだ…。
が、オットにとってそれはオシャレな果実ではなく、ありふれた植物だったようだ。
オットが子どものころ、親戚の農家に行くと、納屋にガラスのビンがあり、それに「ぐずべり」「ぶるべり」とひらがなで書かれたラベルが貼ってあったそうだ。
そうかー、私なんか外国のすごくオシャレな食べ物、という認識だったけれど、北海道ではそこらへんに生えている「にんじん」や「さといも」と同じレベルのありふれた植物だったんだなぁ・・・。
そんなことがあってから30年。
先週、ブルーベリーを1パック買ってきて食べたら、すっぱくて、あんまり美味しくなかった。
でも、オットはそれを「美味い美味い」と食べる。
それは子どものころ食べたぶるべりの味だったから。
そうか、あれはぶるべりの味だったんだね。
今度、ぐずべりも買ってみよう。北海道ではスーパーで売られているそうだ。
ブル-ベリ-、高校生の時パン屋でバイトしてました。
その時、ブル-ベリ-デニッシュを
初めて食べたんですが、
パンを床に叩きつけそうになる程、美味かったんです♪
あっ!無論、そんな事はしませんが・・・表現で(笑)
しかし・・・
北海道は何を食べても美味しい物の宝庫ですね~☆
わかります!それを床にたたきつけたくなるほどの美味しさ、って!
あるある~~!
あんまり美味しいとか、あんまり感動した、ってときに、床にたたきつけたくなりますよね!
しかし、北海道のぶるべりは、すっぱかったらしいですよ。今は甘くなってるみたいだけど。

オットいわく、「ぐずべりは北海道人なら誰でも知ってるから、博学とは違うよ」だそうです。
それより、日之影の人たちは、新野が描いた山の絵を見て、「これは日之影じゃないね」「阿蘇だね」と一目で見分けるのがすごい!と言ってました。特殊能力だって。

オシャレな人だけでなく、北海道人や博識な人も知ってましたから、博識な方なんですね! いいなあ。