テルマエ・ロマエ、日活システム最高!
大ヒット上映中!!
面白かった。阿部寛の濃い顔と、飄々とした演技がよかった。
昔、私の漫画がドラマになったとき、ケンちゃん役をやっていただいたけど、とぼけた感じが持ち味。いつからこんなに巧くなったのだろう?(と、ちょっと誉めすぎ?)
裸のシーンが多く、股間が丸見えにならないよう、微妙な遮蔽物で隠してあるので、思わずプッと吹き出してしまった。昔の日活ロマンポルノシステム。(いや、日活だけじゃないんだけどね)
モザイクを入れるよりずっと楽しい。
古代ローマ人役として、ルシウス=阿部寛、ハドリアヌス=市村正親、ケイオニウス=北村一輝、アントニウス=宍戸開。市村正親の鼻は付け鼻? と一瞬思ったけれど、うーん、やっぱり本物ですね。
現代日本人は、平たい顔族と呼ばれている。上戸彩は漫画家の卵、山越真実という役。
上戸彩が師事する漫画家が内田春菊さん。(←春ちゃんだけ「さん」付けなのは、そりゃ、知り合いだから。)
やはり、漫画のシーンを見ると「あれ?」と思うことが多いなあ。
原稿をビリビリ引き裂いているシーンがあったけれど、スクリーントーンが貼ってある紙だとそんな簡単に引き裂けないよ。あれはプリントアウトしたものだね、とか。最後に漫画の1ページが出てくるんだけど、それもトーンがはってあり、ネームが手書きではなかった。これもプリントアウトだね。
漫画家の卵が漫画原稿を編集部へ持っていくのなら、ネームは手書きだろう。まあ、いまだとコミスタ使う人もいるから、写植文字の場合もあるけれど、上戸彩の部屋にはPCは置いてなかった。手書き文字だったらリアリティがあったのになー。
なんて、本筋とは関係ないところに目が行く私。
肝心の内容は、面白かった!とだけ。楽しい映画でしたよ。見るべし!

竹内力は、平たくないけど、どっちかというと戦国武将顔だし。
ただ、宍戸開だけは古代ローマ人には見えなかった。どう見ても、三国志の登場人物みたいで…(^_^;
市村正親は、付け鼻はしてないんじゃないですかねえ。
もともと鼻が高いというよりは大きな人だったのが、太ってから余計大きくなった感じだったし…。もうちょっと眼窩に奥行きがあるともっと良かったけど…。
ただ、あれだけ裸が出て来るのに、阿部ちゃんに色っぽい話がひとつも無かったのは(女房には、責められた上に逃げられただけだし、上戸彩との関係も、ほとんど彩ちゃんの片思い風だったし)、ちょっと物足りなかったです。
ホントホント、平たい顔族はいい感じに平たくしてましたね!
市村正親は、そうか、私、昔の若い頃のイメージがあるからかな。mixiのほうでも、何の付け鼻もせずにローマ人をやるほうが面白いから、ここはナチュラルにやったんじゃないかな、という風に落ち着きました。
上戸彩とのロマンスも、もう少し進んで欲しかったですね。現代日本にやってきて永住するとか。それだと歴史変っちゃうのかなー?