ドイツの電力は足りているのか、足りないのか
それに関していろんな意見が噴出している。
「ドイツはフランスから電力を輸入しているじゃないか。フランスは7割が原子力発電なのだ、そんな電気を輸入していて、なにが自然エネだ、やっていけないのは目に見えている」
という意見もよく見聞きする。
しかし、ドイツはフランスから電気を輸入しているけれど、多くの隣国に輸出もしている。
ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、スイス、デンマーク、スウェーデン、ポーランドなど。
(確か、2010年では、電気の輸入量と輸出量を比べると、輸出量のほうが上回っていたはずだ。これは、去年の3月に、あれこれ調べて、ドイツの電力がどうなっているかを全て公開しているサイト(独語と英語)を見つけて、それに出ていた。そのURLがどこかにまぎれてしまったのでまた見つけておかなくちゃ。)
電気って、送電線が長ければ長いほどロスが出る。
遠くにあるドイツ国内の発電所から送電してもらうより、フランスの発電所が国境のすぐ近くにあるのなら、そこから送電してもらうほうがロスが少ないではないか。
EUはすでに一つの国のようなものだし、大手電力会社は国をまたいで資本提携している。
そうすると、地形や発電所の位置によっては、遠くから送電してもらうより近くから融通してもらうほうが合理的だ。普通の企業ならそう考える。輸出したり輸入したりしつつ、電気を上手く回しているだけなのだ。足りないから、ではなく。
日本に住んでいると、「ドイツはフランスから電気を輸入している」と聞くと、それだけでもう「じゃあ、ドイツは国内での発電量が足りてないんだ、やっぱり原発が必要なんだね」と短絡的に考えてしまう。それは本当に「短絡的」だと私は思うんだけど。
今マスコミからの情報は限られていて何が正しいのか、ちゃんとした判断が難しいです。
情報を見極める目を持ちたいものですが…
日本は、なぜこうも「一度決めたことを覆すのが大変」なんでしょうね。原発しかり、公共事業しかり。
ともあれ、ドイツは何年も前からずーっと脱原発のことを話し合ってきて、それで決まったので、日本のように急に話を展開するのとは訳が違うのですが・・・。
自然エネルギーへの切り替えは、日本がもっともっと主導権を握って進めて欲しいし、できるはずだと思っているのですが、なんでこうも反対する勢力があるのか・・・。
特に若い世代は学校の授業で「原子力のおかげで日本は発展してきた、原子力が無いとやっていけない」という教育を受けているので、なかなか脱原発に考えが廻らないみたいですね。(そうじゃない若い人もいるけれど、教育されたことってなかなか抜けないし)

