羽織の季節のキモノビューティ
13日に千葉美で開催中のKimono Beautyを見に行き、そこで話しかけた着物姿の妙齢の女性に私のお太鼓を見せることになってしまった…。
こんなにステキに着こなしている二人に、私のキモノの正体をばらすなんて…。
そもそも、私が着ていたのはウールの着物。古着屋さんで300円だったかな…。そして帯は作家の一点もの、といえば聞こえはいいけれど、私が作った帯。帯締めは古着屋さんで100円くらい。半襟は100円ショップの端切れ。羽織は30年くらい前の姉のお下がり。
一見普通に見えるかもしれないけれど、この着物姿には、まあ、いろんなウソ、いろんな手抜きが入っている。
まず、半襟は襦袢に縫いつけたものではなく、細長い袋状に縫った半襟に襟芯を通したものを肌襦袢(襟が着いてないもの)に安全ピンで留めただけ。
この肌襦袢、夏用に、汗をよく吸う柔らかな薄手木綿で作ってもらったもの。本当は襦袢の下に着るものだけど、そこはまあ、見えないから、この肌襦袢に芯入り半襟をくっつけ、袖はマジックテープでウソツキの袖をつけてみた。このウソツキの袖はカフェカーテンで作ったもの。
夏っぽいので、今回のウールの着物には合わないと思ったけど、冬用ウソツキを作るのが面倒だったので流用。ま、見えないし。つか、見せないようにしたし。
そして帯。
後ろ姿はこんなんなってます~~・・・。
はい、単なるスカーフを、帯板に巻きつけただけ。
正面から見るとそんなに違和感は無い、、、、、、はず。
で、後ろ側はお太鼓もなくて、羽織を着てごまかすとはいえ、背中がペッタンコになるのをごまかすため、帯枕を使ってふくらみを出すというコワザも。
その帯枕が、また、、、、。
ボディ用のスポンジをストッキングに入れただけという。
姉が作ったのをちょいと借りてみた。(姉は一応、着付け師のお免状を持ってますから!)
姉曰く、椅子に座って背もたれにもたれかかったとき、スポンジだとつぶれるのでラクチン、なのだとか。
帯は木綿のスカーフで象の模様だから、帯揚げも写真のような象模様にしたかった。
(実際はちょっとしか見えないので象模様ってわからないんだけどね)
タイシルクのスカーフで、半分に切って横長になるようつないである。
が、実際に使ったのは普通の帯揚げ。出掛けにバタバタして探す時間が無かったのだ。
ステキな大正ロマン風のお嬢様に「お太鼓見せてください」と言われてびびったのもご理解いただけると思います・・・。
とりあえず、お太鼓じゃなくて、こんな風になってるのよと、羽織をまくって見せてあげた。羽織の季節だけの手抜きだから、と言って。
こういう手抜きしつつ、キモノを楽しむのだけど、これもまた一つの楽しみ方だと思ってください・・・(-人-)
すっかり騙されました!
帯がスカーフだったことにも驚かされましたが、帯枕は更にその上をいってますね!
形式にとらわれずに着物を楽しむためのアイデアの数々、素敵です。
ふふふ~、いいでしょ~?見た目でわからなければ、中は何をやってもOKです! でも、ちゃんとした場所では使えない技ばかりですけどね・・・。
昔の人は日常的に着物を着ていて、ルールにがんじがらめになってたりはしなかったと思うので、楽に着たいと思ってます。(でも、基本的な形は崩さずに)
おお!曾祖母様の帯、モチーフがボンドで貼り付けてあるとは、見てみたいですねえ。そういうリメイクをして着物や帯が生き返るのは嬉しいですよね。
象のスカーフ、一目見て、これは帯にしたら可愛いだろうな、と思って買いました。ただ巻きつけるだけですが。
こうやってネタ晴らしするのもまた楽しいです(*^_^*)