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せっかく着物着たのに、ねえ

ネット友達の児玉健作(hasunoya)さんのブログに「ひとり着物と覆面メンター」という記事があり、すごく共感した。
覆面メンターとは、「着物着たいんだけど、一人じゃなんとなく恥ずかしい」とか、「着物着て出かけるの、ちょっと勇気がいるなあ」と思っている人の背中を押してあげる存在のこと。

それは、なにもその人のところに行って「大丈夫よ!一緒に着物で行きましょ!」と誘い出すことではなく、自分が着物を着ていることによって、着物を着たいけどちょっと勇気が出ない、と思っている人を少し勇気付けてあげるかもしれない、そういうレベルの話です。

そう、今は着物を着るのにちょっとした「勇気」が必要な時代。普通に着ればいいんだけど、良くも悪くもちょっと目立つのでね…。

私も外出するとき「着物にしよう」と思っても、ちょっと億劫になることもある。着物のほうが駅の階段を上るのがちょっと不便だったり、シワとか汚れが洋服より気になるし、着物着て行くとやっぱりちょっと目立つしなぁ・・・とか思ってしまうのだ。

でも、そういう億劫な気持ちを払拭してくれたのが児玉さんの提唱する覆面メンター。
よし、私も覆面メンターとして着物着ていけば、どこの誰か全然知らないだれかの背中を押す役になっているかもしれない。

そう思ってね、先日着物で病院へ。
病院と言っても検査結果を聞きに行くだけだから着物でも全然問題なし。
せっかく着物着たのに、ねえ_b0019674_1595475.jpg

これは黒というか、濃紺というか、無地のウールで、古着屋さんで400円の着物。
それに100円ショップで買ったぼかしの入った縮緬の端切れで作った半襟。帯は義母にもらった半巾。この帯も、義母が義母のお祖母さんからもらったというもので、昭和初期か大正時代くらいのもの。
ヤの字に結ぶと、へたくそなせいかときどき緩むことがあるので、用心のためにたいてい帯締めもする。帯締めが見えているけど帯揚げが無いのはそういうワケだ。

しかし、この日は夫も検査結果を聞く日だったので、なんと待合室で「別室でどうぞ」と言われてしまった。婦人科なので待合室は女性ばっかり。それで病院のほうで気を使ってくれて夫が一緒のときは別室で待たせてくれるのだ。それはそれでありがたい配慮なんだけど、せっかく着物覆面メンターなのに、誰にも見てもらえない・・・。意味ね~~。

そして今日。
頂き物の超いい着物を着て出かけたのだが・・・(車で)。
ものすごい渋滞で、渋谷に着くまで2時間。そしてあまりの渋滞に腹を立てた夫が「もう帰る!」と言い出し、車から降りぬまま帰宅したのだった・・・。これではせっかくの着物姿が誰の目にも触れないじゃないか!

帰り道、パーキングエリアのスタバに寄ったけど。
せっかく着物着たのに、ねえ_b0019674_2121855.jpg

お店の中には4~5人しかいなかったしなあ。

まあ、それでも、私自身が着物を着る動機付けになるし、覆面メンターしばらく続けようっと。
by akaboshi_tamiko | 2013-03-23 02:26 | キモノ | Trackback | Comments(0)