日本人サポーターのゴミ拾い
遠足に行って、行った先にゴミを落とさない、だけでなく、落ちているゴミも拾って帰る、だから来た時よりも美しくなると、そういう躾でした。
この教えは古くて、もう最近の若い子たちは知らないかも、と思って高1の甥っ子に聞いたら、今でもちゃんと教えられているそうです。
しかも私は40年前の九州で、甥っ子は北海道だから、日本全国津々浦々、この標語は広まっているようです。
甥っ子の母、我が義妹も、ちゃんと覚えていて、「遠足の時の持ち物に、必ず『ゴミ袋』がありましたもんねー」と。そうだ、そうだ、遠足にゴミ袋は必須でした!
そんな日本人ですもの、海外に行ってサッカーの試合の後ゴミを拾うのは自然の成り行きかもしれません。悪いことじゃない、というより、いいことだもん、世界に広まってほしい習慣だと思います。
・・・が、しかし!
この「ゴミを拾う行為」を、「ゴミを片付ける仕事をしている人の仕事を奪うではないか」と批判する人がいると聞いて、ちょいと仰天。
はぁ? 仕事を奪う?
なんだそれ。
日本人サポーターがゴミを拾って、それをゴミ処理事業者のところへもっていって報酬を得たのであれば、それは地元のゴミ収集の人たちの仕事と収入を奪ったことになるでしょうが、日本人たち、そこまでやったわけじゃないでしょ?
ゴミを集めて袋に入れて、所定の場所へ運んだだけじゃないですか?
それは、ゴミ処理の人たちが管理し、ゴミ処理場へ運ぶことになるわけで、その時の報酬が減るわけではない、、、はず。
単に、ゴミ収集の人たちがゴミを集める手間を軽減させただけで、収入を奪ったわけではない。ただのお手伝いを「仕事を奪った」と言うのは、お門違いだと私は思います。
遊園地などで、掃除をしているスタッフがいるから、ゴミを散らかすのはその人たちの仕事を作っているんだ、散らかさないと仕事がなくなるんだ、などとうそぶく人もいますが、なんで掃除をする人たちの手間をわざわざ増やすことがいいことなのか、私にはわからない。
ゴミ処理にはいろんな段階の仕事があって、地面に落ちているゴミを集めるだけでなく、分別したり、測ったり、業者に引き渡したり、細かな仕事がたくさんあります。
ゴミをまき散らかすことが「彼らの仕事を作る」わけじゃないんです。ほかにたくさん仕事はあるんです。その仕事をわざわざゴミをまき散らして増やすことないじゃん、ねえ?
ゴミを拾ったり、減らしたりすることって、悪いことは、一切無い!と思います。
イイことしかないですよ。ゴミは減らしましょう、拾いましょう、何の遠慮も要りませんから!
この件、実は私経験がありまして。
とある東南アジアのスタジアムにサッカーを見に行ったときにあまりに周囲にごみが散乱していたのでゴミを拾ってゴミ箱へとおもって拾っていたのですが、散乱したごみをゴミ箱へもっていくことで雇われている人というのが実際にいまして…。「お前が片づけると俺のするべきことがなくなって俺が解雇されてしまう!」と言われたことがあるのです。
日本人的な感覚だと仰天もので何を言ってんだって気もしたのですが…。
ですので、この件で批判をし始めたかたもどこかの国で同じような経験をされたのかもしれません。
この件を批判した方も海外(欧米)で同じ体験をしていたそうです。その記事も読みました。
カフェテリアで食器を自分で運んで片付けていたら、それを仕事としてやっている人がいるのだから、その人たちの仕事を取ってはいけないよ、と現地の人に言われたのだそうです。
でも、私の考えは、スタジアムの掃除でも、カフェテリアの食器を片付けるにしても、その人たちの収入をぶんどったのなら話は別ですが、掃除の方の手助けをしただけなら、批判されることは無いと考えています。
とはいえ、それも限度問題です。
周りを見て、空気を読むことが大切だな、と思います。
私もアメリカのカフェテリアなら、周りを見て、食器を運ぶ人がてんてこ舞いしていたら、私は自分の分を運ぶと思います。
運ばなくてもいいよ、と言われたら、thank you!と言って立ち去ります。場合によってはチップを置くかもしれません。
スタジアムの掃除も、掃除の人がするべきことが無くなって茫然と立ち尽くすようなことが無いように、あんまり全部はやらないとか、ちょっと空気読むのがいいんじゃないかなあと思ってます。
現地に友達がいれば、話を聞いたり、お掃除の人と話をしたりできますが、そうも言ってられないですよね。
まあ、周りを見て、よく観察して、というのが一番かな、と思います。

