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漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

新野家の味覚DNA

私の夫は異様なほどの味覚の持ち主だ。
特に、油脂に関してはものすごい嗅覚と味覚で、まず、マーガリンが絶対にダメ。マーガリンが入っているものは胸焼けがする、と言って食べない。

それから、医師に勧められたEPA入りの油を使うと、どんなに少量でも気づいて、眉をひそめる。これも、胸焼けがするのでわかる、と言うのだ。

もともと青魚にアレルギーがあるので、魚に多く含まれるEPAが嫌い、というのはわかる。
でも、EPAだけじゃないのだ。鰹節の出汁を取るとき、ちょっとでも時間を長く煮立てると、それだけでまた眉をひそめて食べない。いいじゃん、これくらい全然生臭くねーよ! と私には思える味でも、一口食べた瞬間、眉をひそめ黙って箸を置く。そして食べないで、自分で台所に立ち、自分の好きな料理を作って(それも短時間に、豚肉や鶏肉をガッツリ使ったこってりした料理を)出すのだ。ああ腹が立つ。美味いからさらに腹が立つ。

あ、昆布出汁の時も同じだ。ちょっとでも煮立てるタイミングが長くなると、食べない。
昆布も鰹節も、煮たてる時間が長くなると生臭いのだそうだ。へえ、ホントすごいよね、その味覚生かして板前にでもなればよかったのに!ムカつく~~~!

と腹を立てていたのだが、なんとその味覚は母親譲りだということが発覚した。

今年の6月後半から、義母同居になったのだが、食事は私と夫が交互に作っている。
義母もまた味覚が鋭敏で、なんと、サトウのごはんをチンするとき、秒数を間違えると食べない、ということがわかった。ちょっと長かったり、短かったりするともう食べない。香りが違うらしい。

同居が始まった当初は、体が弱っていて足腰も立たず、車椅子の生活だった。食も細く、こちらも出すものを考えて柔らかく煮たものを多くしたり、たんぱく質を多く取らせるなど工夫を凝らした。義母も元気になりたい一心で、頑張って食べてくれた。
その結果、今は杖無しでも歩けるし、3か月ぶりに会った親戚の人が涙を流して喜ぶくらい元気になってくれた。

それはいいんだけど、、、、。
元気が出た分、食事をとらなくなった。その代わりに自分で好きな物を冷蔵庫や戸棚から出して食べている。いや、それもいいんだけどね、食欲がある、ってことは。でも、パンと柿とリンゴばっかり食べないで、たんぱく質とってよ~

私が作ったものはきちんと食べてくれる。でも夫が作ったもので気に入らない物があると黙って残す。それは、私に気を使ってくれているだけで、夫が作ったものは、実の息子が作ったものだから、という気安さから残すのだ。

お義母さん、、、私に気を使ってくれるのはありがたいけど、新野の作ったものも食べてあげて。
義母が残すものは、やはり魚系のニオイの強いモノとか、煮る時間をちょっとオーバーしたものなど。とんでもなく鋭敏な味覚だ。

夫は「俺が作ったものを残す!むかつく!」とプリプリ怒っているのだが、わたしはいつも「私の気持ちがわかるでしょ!?」ニヤニヤしながら突っ込んでいる。
だって夫は私が作ったものを残すのだ。ニオイや舌触りがイヤだ、と言う理由で。
「それと同じだね。血だね、この味覚。すごいDNAだねえ」と、私は嫌みでもなく、ホントに思う。

新野家の味覚はあなどれない。すごい味覚だ。あれこれちょっとだけ厄介だけど。

えっと、さっき朝食のお膳を下げにいったところ、結果がコレ。
↓↓↓
b0019674_14381994.jpg

チンする時間がちょっと長かったのかな。見事にごはんだけ残してある…。
見事としか言いようがない。
by akaboshi_tamiko | 2014-10-19 12:36 | 飲む食べる | Trackback | Comments(0)
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