2014年 11月 20日
自分ルール、気づいてなかった
そのルールは、あまりにも当たり前すぎて、ルールというような大げさな物ではないと思っていたのだ。
今年の6月後半から義母と同居になってから、「おお、こういう自分ルールがあったんだなぁ」と気づいたことがあった。
本当にちょっとしたことなんだけど、例えば、洗面所の水栓レバーを右に寄せておく、ということがある。
うちの水栓は、レバーを下げると水が出る、という古いタイプなのだ…。
うちは猫がいるので、猫がレバーに触れたり、地震などで物が落ちてきてレバーが下がれば、水が出っぱなしになる可能性がある。そのとき、水だけならまだしも、お湯が出るとボイラーが稼働してしまう。これが長時間にわたると火災の危険性もある。
だから、水栓レバーを右に寄せているのだ(右に寄せると水、左に寄せるとお湯が出る。真ん中だと、水とお湯の混合になっていて、ボイラーが稼働する)。
これは、自分の家に20年住んでいるうちになんとなく右寄せが定着してきただけのことで、今ここで書いたようなことをきっちり考えて決めたものではない。だから、それがルールとして存在していることにすら気付いていなかった。
ところが、ある日ふと気づくと、水栓レバーが真ん中にぴったり合わせて止めてある。夫に聞くと、「オレじゃねーぞ」というので、そうか、この几帳面さはお義母さんなのね、とわかった。そして、自分の持っているルール(水栓レバーは必ず右に寄せる)に、初めて気付いたのだった。あまりにも普通すぎて、ルールとして認識していなかった。
ほかにも、ちょっとした物の位置とかが、ちょっと違うことがある。例えば、台所のスポンジの位置とか、タオルの位置とか。そんなの別にどこに置いてもいいじゃん、と思っていたのに、実は夫婦二人きりの時に、これはここに置く、というルールがなんとなく出来ていたんだなあ、と初めて気づいた。
義母は小柄なので、我々が置きやすい位置だと手が届かないことが多い。だからちょっと手前とか、別の場所に物を移動していたようだ。
別にどこに置いても構わない物ばかりなので、義母にも手が届く位置に置き場所を変更したりした。
水栓レバーだけは、お湯が出っぱなしになるのは困るので、右に寄せるよう頼んだけれど。
それにしても、自分ルールって、そんなもの無縁だと思っていたのに、意外にあったのでちょっとびっくりした。その大半が、絶対守らねばならないルールではなく、自分だけがなんとなくやってる決まり事、という程度のことだった。
家族みんなが使いやすくなるよう、変えていけばいっか、なんて思ったのだった。