投票すると、気持ちが変わる
確かに、私も若いころは「選挙に行ったって、私一人の票では何も変わらないし」とか、「誰に入れていいかわからないし」という、ありがちな理由で棄権していた。
あの頃の私は、政治にまったく興味が持てなくて、棄権した、という意識もなく、投票日すら忘れて何もしていなかった。政治に関心があるのはダサい、とすら思っていた。
だから、今の若い人が「誰に入れていいかわからないし」と言う、その気持ちはものすごくよくわかる。
でも、私も20代後半からはちゃんと投票に行くようになった。
それは、友人や先輩たちの話を聞いているうちに、ふと、「投票する基準」が見えてきたからだった。
その基準とは、「今の日本が大好きなら政権を取っている政党に入れる」「今の日本で、気に入らないところがあるなら、政権政党以外の党に入れる」という、ものすごく大雑把なものだ。
この大雑把な基準があると、多少の方向性が出てくる。右も左もわからない、投票初心者には、まずこの程度でいいから、基準を持って行ってみて、と言いたい。
私が生まれて初めて投票に行ったときは、その前の数年間、行ってなかっただけに、感慨もひとしおだった。なんだかホントにいい気持ちになったし、その後の開票のニュースも身を入れて聞くし、一回投票すると、こんなにも関心が出てくるのか、と自分でもびっくり。
だから、若い人に、「物見遊山気分でいいから、一度選挙に行って、だれでもいいから入れてみて!」と言いたい。一回投票すると、ホントに意識というか、関心の度合いがまったく変わってくるから。
物見遊山気分で選挙に行かれても困る、という意見もあるだろうけど、いや、行かないほうがもっと困るから。
それに、投票所がどういうところなのか、どういう人が立候補しているのか、そういうのを見るためだけの物見遊山気分でいいと思う。私もそうだったし。そして、そこから政治への関心が少しずつ出てきたのだから。
無関心より、物見遊山のほうがまだ関心があるだけマシ。関心が少しでも出てくると、物見遊山気分もだんだんと真剣な物に変わってくる。
まずは第一歩として、投票所ってどんなところなんだろう? どんな人が行ってるのかな、だれが出てるのかな、程度でいいから、投票所に足を運んでほしい。
投票率が50%を切るなんてことにならないよう、みんな頑張って、行きましょう!