いちだんらく、ひとだんらく
ひとだんらく、と入力すると、「ひと段落」になる。たまに「人段落」となることもある。
日本語としては「いちだんらく」が正しいんだけど、テレビの音声で「ひとだんらく」と言っているのを耳にすることがある。それから、ブログなどでも「ひと段落」と書いてあるものも時々目にする。
これって紛らわしいよねえ。
一段落は「いちだんらく」で、
一息つく、という場合は「ひといき」だ。
一呼吸は「ひとこきゅう」で、
「いちこきゅう」と打つと、位置呼吸になる。
ひとり、と打つと「一人」と出る。
いちにん、と打っても「一人」と出る。
一人前(いちにんまえ)とか、第一人者(だいいちにんしゃ)いう言葉もあるしねえ。
一段落は、ひとだんらくではなくて、いちだんらく。
でも、ひとだんらく、と言うひとがどんどん増えている気がする。
言葉は生き物だから、どんどん変わっていく。だから自然に任せるのがいい。
という考え方もある。
でも、それって、間違いを正すな、という意味ではない。
間違いを直して、正しい意味や読みを広めても、それでもなお読みが変わっていく物に関しては、生き物だから仕方ない、と思えるんだけどね…。
今、こっちを使っている人が増えてるから、という理由で、今までの読みを変えてしまうのは、ちょっと待って、と思うなぁ。なんか、もやっとする。
ま、仕事がいちだんらくしたら、ひとてまかけた料理でもゆっくり作りましょうかね。
追記
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NHK放送文化研究所/放送現場の疑問・視聴者の疑問
「一段落の読みは?」