音姫の国の人だもの
日本のトイレ、特に女子トイレはなぜ臭いのか、を考えたときの日記です。
最近はかなり改善されましたが、昔は渋谷駅のトイレのニオイ、強烈でした!これは私だけの感想ではなく、イギリス人の友達(女性)も、日本に来てすごくびっくりしたのは渋谷駅のトイレのニオイだった、と言ったくらいです。
渋谷駅に限らず、公衆トイレは、昔はホント臭かった。今もまだ臭い所が多いのですが、それはほとんどが和式トイレです。洋式トイレでも臭い所はあるけど、それよりももっともっと臭いんです、和式は。
海外の(と言ってもアメリカとヨーロッパの一部しか知りませんが…)トイレは、臭くないところがほとんどでした。
なぜ欧米のトイレは臭くないのか?
考えられるのは、日本は湿度が高いので、どうしてもニオイやすいことがあります。欧米は日本に比べると乾燥しているし。
でも、私が考えたのは、湿度だけでなく、日本の和式の女子トイレは、そもそも床がびしょぬれで、それがにおいの原因だと思います。
これは、私がいろんなトイレに入って感じたことで、女子トイレは洋式より和式トイレのほうがニオイます。
男子トイレで和式の便器はにおわないのか、というと、なんと!! 男子トイレは臭くないのだそうですよ!!
これは、昔、警備ののバイトをしていた夫からの情報です。
そのバイトのとき、女子トイレを点検に行くとそのニオイと汚れには閉口した、と言ってました。男子トイレの大用(和式)は臭くないそうです。しかも便器の周りの床がぬれていることはないそうです!
女子トイレの和式タイプは、たいてい便器周りの床がぬれています。
自宅トイレで和式のとき、洗浄水が飛び跳ねて床がぬれるということはなかったので、あれは・・・やはり、尿だと思うのです。
しかも湿度が高い日本……。
臭くならないわけがない!!
で、女子の和式トイレの床はなぜぬれるのか???
これは、日本女性が放尿音を聞かれるのが恥ずかしい、と思うからではないか、と思うのです。おしっこをジャージャー出している、と思われるのがイヤ、あの音を聞かれたくない、と大多数の日本女性は思っています・
とにかく、放尿する音を聞かれるのが恥ずかしい、という日本文化。
和式トイレに座ると、放尿の放物線は、便器の前方の水がたまっているところへ落ちていきます。そうすると、ジャボジャボという水音がします。結構大きな音になります。
これを回避するために、放物線が水の溜まりに落ちないよう、便器の肌に沿うようにちょっと斜めに放尿する人がいるのです。または、尿がダイレクトに水たまりに落ちないよう、少し後ろにしゃがんで放尿することも。
そうすると、便器に添わせるように排出した尿は便器からはみ出し、床に飛び散ります…。
後ろにしゃがんで放尿した場合は、水たまりには落ちないけれど、便器の浅い部分に当たるのでしぶきが外にはみ出ることも。どっちにしても尿が便器の外に出てしまうのです。
私は日本のトイレで、すごい状態になったのをたくさん見てきました。
どう見ても、床にたまっている液体が、水道水ではない、アレだ、というのも。
そういうときは、トイレットペーパーを丸めて床を拭き、それを流します。流しても床にその洗浄水は飛び出しません。やっぱりおしっこだったんだ…。
と思いつつ、便器のすぐそばに足を置くと、拭いたとはいえまだ湿っている床に靴の裏が付くことになるので、いったんトイレを出ることもあります。
オシッコはちゃんと便器からはみ出さないようにしてくださいよ~~(-人-) と思います…。
膝の関節に障害があって、和式便器にうまく座れない友達が以前言ってましたが、「子供のころ、和式トイレにちゃんと座れなくておしっこがはみ出すことがあったけど、それでもどっちにどういう風に飛ぶか、体の癖がわかっているので、はみ出さないように用を足すことは可能だよ」と。
オシッコがまっすぐ飛ばない方もいると思いますが、なるべくはみ出さないようにしていただければいいのですが…。
日本では放尿音を隠すためにわざわざ水を流しながら用を足す女性が多いので、トイレの水の使用量が倍になります。夏の渇水期には「二度流し禁止」の張り紙が出たりします。
二度流しをやめさせるために音姫が開発されました。
音姫というのは、女子トイレについている機械で、女性がトイレで放尿するときの音をごまかすための流水音のテープです。海外では見たことがありません。
放尿音を小さくするために放物線の軌跡をずらすという日本女性特有のテクが生まれ、そのおかげで尿が便器からはみ出し、女子トイレがにおうようになりました(これは赤星仮説で、決定ではないですが)
日本女性の、放尿音聞かれたら恥かしい症候群は、いろんなところに影響を与えているんですね…。