2015年 04月 30日
長野旅行その4 最終章
そもそも、今回の旅行は、長野で桜を見よう、しなの鉄道のろくもんに乗って和食を食べよう、というのが最初の目論見でした。

しなの鉄道のろくもんはとても人気が高く、予約するのも至難の業。それを同級生のミエさんが2月1日の朝から頑張って電話して、予約を取ってくれたのです。
最初は、こういう仕切りの無い4人席を二つ取りたかったそうですが、これって2月1日の朝の段階ですぐ埋まっていて、取れなかったんだそうです。

それで、二人席(障子で仕切ることができる、カップル席)を4つ取ってくれました。これね。

ミエさん、仕切りの無い席がとれなくてごめんねー、なんてすまなさそうに言ってたのですが、いえいえ、このほうがよかった。だって我々、オープンな席だとうるさすぎてひんしゅく買ったかもしれないし…。(仕切ってあるからあの程度のうるささで済んだ、ともいえる)
ろくもんに乗って軽井沢へ着いた我々は、ムタチーの案内で軽井沢アウトレットへ。
朝食でビールを飲んだり(男の古だけ)、ろくもんの中ではコースに含まれるお酒だけでなく、ワインも追加したりして、すっかりほろ酔い気分の我々は、とりあえずコーヒーを飲もうと、アウトレット内のスタバへ。
外のテーブルならタバコが吸える!と喜んだのは田中君です。

スタバでコーヒーを飲み終えて、女の古三人と男の古一人の写真を一枚。ほかの人たちは別テーブルでした。

(オレンジ色のパーカーと、セルリアンブルーのコートが映える!)
軽井沢のアウトレットは、いろんなお店だけでなく、広い庭があって、ペットを連れてきている人たちものんびり散歩していました。

このさわやかな空気の中をちょっと歩いたり、のんびり座ってしゃべったりして、酔いを醒ましてから帰路に着きました。軽井沢から東京へ帰る人、軽井沢から長野へ戻る人、東京から沼津へ帰る人、それぞれが別々に自宅へ向かいました。
東京駅では私は成田行きの快速の時間がちょうどよいのがあって、新幹線を下りるとすぐに「じゃあね~~~!またね~~~!」と、ホームを走り去りました。
急いで走っていかないと、なんだか別れがたく、涙が出そうで…(ウソ)
いや、涙が出そうというのはうそだけど、二日間、密度の濃い旅行だったので、ホント名残惜しかった。もっと長く旅行したかったなあ…。
さて、今回の旅行で、心に残っているものをあれこれピックアップしましょう。
まずはこれ。↓↓

いえ、この石碑が、というわけではなく、この歌をスラスラ暗唱してくれた坂元君のこと。
「小諸なる古城のほとり」 -落梅集より-
島崎藤村
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子(いうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず
若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて淡雪流る
これを、我が同級生、坂元君が、ごく自然にすらすらと暗唱。
このほかにも藤村の「初恋」を暗唱してくれたし。
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
この長野旅行記を読んだ別の同級生に、「あの紅顔の美少年は何処へ行った」と言わしめた坂元君、いやいや、中身はやっぱり美少年でしたね。(ちなみに坂元君は、上の写真のオレンジ色のパーカーの人です)
初恋は、ほかの男子も一緒に暗唱出来てたし、なんだかなあ。我が同級生男子はロマンチストなんですねえ…(すごい発見だった!)
それから、旅行中見たものの中で、一番感動したのは、これ。金具屋旅館の建具です。

これは何かというと、窓のレール。なんと、金属のレールではなくて、竹なんです!!
私の記憶にある限り、宮崎の古い古い実家の窓ですら、レールは金属でした。それが竹ですよ、竹!! これって手入れとか大変そう。破損したらどうするんだろう? よく引っかからないよね、と、ホントにびっくりして、その手入れの良さに感動しました。
長野の春は冬から一気に春になり、一気に花盛りになると聞いていたけれど、本当にそうでした。



番外編として、小布施ワイナリーの近くで見かけた三輪のバイク。

この大きなバイクに、男の古たち騒然。
しげしげと眺め、話し合っているところへ持ち主が現れたので、「どこ製ですか?新車だといくらくらいですか?」なんて質問攻めにしていました。
値段は私は聞き漏らしたけど、このバイク、カナダ製だそうです。
こういう車に対する興味って、男子はやっぱり高いんですねえ。
私はこっちの方に興味があるけど。

バイクより和菓子ですわ。
仰げば~尊し~~和菓子の~恩~~~♪
和菓子バカよね~、おバカさんよね~♪
と口ずさみつつ、長野旅行記、これにて終わりといたします。