デザフェス行ってきました2
これぞ「クールジャパン」ではないか!と思います。
日本人のモノ作りにかける情熱は、車やロケットなどの重工業製品だけではなく、小さなもの、カワイイモノ、美しいモノへも向かうのです。
いわゆる昔ながらの伝統工芸品、漆器や簪や織物などの、美しくて繊細な和モノ工芸品だけでなく、フェルトを使った小さなもの、精密なペン画、緻密な人形など、現代の若い日本人作家が作るモノたちは、本当にクールで美しい。
そして、若い作家、年配の作家、いろんな世代の作家さんたちが、自分で作ったものを、自分の決めた値段で売る。それって、どこからも搾取されていない、これが本当の実体経済だなあ、と思いました。
たくさんありすぎて紹介するのも困るんだけど、印象に残ったものをちょっと出しましょう。

ガラス張りのカゴに閉じ込められた少年の人形。ちょっと、昔の耽美派の映画とかを思い起こさせる。私が高校生くらいの頃の耽美派と言うか、オタクの美意識が、こういうところに脈々と生きているんだなぁ…。

小物、雑貨、アクセサリーは、どれも凝ったデザイン。ディスプレイの台もカワイイ。

小さなモノって、どうしてこうも心をわしづかみにしてしまうのか。
世界中、どの国にも、子供用のままごとセットとか、ドールハウスとか、そういう「小さく可愛いモノ」をつくるという文化があるように、人類は誰もがミニチュアが好きなんだと思う。小さなモノは、それだけでカワイイ。
ひな飾りにしても、あの小さな人形と家具とか楽器とか、あれは子供が遊ぶためのモノではなくて、観賞用として、見て、は~~~、ってため息をついて、感激するための小ささ、ではないのでしょうか。職人さんの技術、技量を見せるための小ささ、というか。
小さなモノを作るための、繊細な繊細な手仕事の技や、それにかかった時間とか、そういうことも背後に見えるから、ミニチュアを見るとため息が出るんだなー。そして、可愛さにくらくらするし。
繊細な手作りのモノを大量に見て、目と心と頭が、栄養の過剰摂取になったみたいでした。面白くて楽しくて興奮した一日でした。

