食器洗い、タワー方式と拭き取り方式
これだと上の食器をすすいだ水が下の食器にかかり、泡をどんどん流して行ってくれるので、最後のほうではほとんど泡が無くて、すすぎが早く終わるのです。
この記事を読んだ方から「スポンジで洗った後、泡をいったん紙か布でふき取るのはどうでしょうか」という提案をいただきました。
私の率直な印象は、
●拭き取るのは手間対効果を考えると得策ではないかも?
●水と泡と汚れのバランスが崩れるので、かえってすすぎ性が悪くなるかも? というもの。
でも、これは、私の単なる「印象」なので、私の印象が正しいかどうか、ちょっと実験してみました。
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実験は以下の通り。
1)二枚のお皿A、Bにサラダオイルを同じ分量塗って石けんで洗う。A、B、二枚とも泡がたっぷりついている。
2)Aの皿を普通にすすぐ。
3)Bの皿はいったん泡を紙でふき取ってからすすぐ
結果
*Aの皿は泡がサッと流れていった。
*Bの皿は泡を拭き取った分、すすぎ時間が短くなるかも? と思っていたので、Aよりちょっと短い時間でやめたら皿の表面に油膜が見えた。結局Aと同じ時間か、それよりもやや時間がかかった。
面白いことに油膜はAには見えなかった。泡がたっぷりあったので、その泡が流れていけば、そのあとはすっきり。
Bは、泡は少ないけれど、流した後に油膜が見えるので、それを流すのにまた時間がかかった。コツを掴めば同じ時間ですすぐことは可能だと思う。でも、すすぎ時間が同じなら、拭き取らないほうが手間が無い。さらに紙や布がゴミになることを考えると、拭き取らずにすすぐ方が無駄が少ない。
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という具合に、私は結論づけました。
しかし、この実験、面白かった。長年、毎日食器を洗っていると、こういうやり方は思いつかないので、違う発想の洗い方って、やってみると面白いですね。
油汚れは界面活性剤で水になじみやすくなっているのだから、素直に水で流したほうがいい、というのはなんとなく感じていたことですが、拭き取ると油膜が見えるとか、その油膜は水よりお湯のほうが流れやすいとか、実際やってみるといろんな発見がありました。
実験と言うほどの実験ではないけれど、こうやって実証するのも大事だなあ、なんて思いました。