日本ストックホルム青少年水大賞
これは、ストックホルム青少年水大賞(ストックホルム・ジュニア・ウォーター・プライズ、略称SJWP)に出場する高校生の応援という名目です。
今年のSJWPに出場するのは、
東京都立多摩科学技術高等学校・科学研究部の生徒さんたち。
この高校の近くにあるハケと呼ばれる湧水の水質調査を続け、その湧水が酸性雨を緩和するのに役立っている、そのメカニズムを研究したことが評価され、日本代表に選ばれました。
彼らは、地道な調査の結果、湧水が通ってくる土壌にはpHの急激な変化を押さえる緩衝作用を持っているのではないか、という仮説を立て、その確認、実証のためにさらに実験を行いました。
実験の結果、小金井市のハケと言う土壌には強い緩衝作用があり、それは土壌中の有機物、無機物が相互的にかかわることで緩衝作用が強まることを確認。
この調査研究は、世界的な問題となっている酸性雨の被害を食い止めるために大きく役立つことでしょう。日本のみならず、世界中で役立つ研究です。ストックホルムで、世界中のライバル高校生たちに負けないよう、頑張ってプレゼンしてきてもらいたい!
というわけで、その応援のためにストックホルムへ同行することにした私です。
なぜ私が高校生の応援に行くのか、と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
実は私、日本水大賞の審査員を長く勤めています。どういう組織なのか、こちらをご覧ください。→日本水大賞
(名誉総裁は秋篠宮文仁親王殿下、委員長は毛利衛さん。格式と権威のある賞なのです)
この日本水大賞の中に、「日本ストックホルム青少年水大賞」という部門があり、これは、ストックホルムでの世界大会へ出場するための、日本予選です。
この予選には、毎年、水環境に関する研究を続けている高校生たちが、自分たちの活動・研究を論文にして、たくさん応募してきます。
2004年、国内予選を突破したのは沖縄県立宮古農林高等学校、環境班の活動。
この活動が、ストックホルムでグランプリを受賞しています!
2006年には京都府立桂高等学校の草花クラブがストックホルムで準グランプリ!
日本の高校生たち、頑張っているんですよ!
私もこの日本水大賞の審査員を長年勤めていて、多少ともかかわりのある青少年部門、ストックホルムで活躍する高校生たちの姿を一度は見てみたい、ノーベル賞と同じ会場で開催される授賞式も一度は見てみたいと、ずっと思っていました。
去年までは8月が超忙しかったのであきらめていましたが、今年は時間的余裕があるので、応援と言う名目で、日本チームにくっついていくことにしたのでした。
日本チームというのは、もちろん、実際にSJWPで活動内容のプレゼンをして審査を受ける高校生たちと、その指導教諭、日本水大賞の事務局の方たち、SJWPの国際審査員の先生。ホントに公的なチームです。
私は一応、日本水大賞の委員・審査員ではありますが、SJWPにはかかわりが無いといえば無い…。公的チームにくっついていくだけの個人参加です。
個人参加だから、公的な晩餐会とかには出られないだろうと思っていたら…。
と、続きはまた明日…。説明したいことがいっぱいあって、一回では書ききれません…。facebookではちょっと書いてるけど、それ以外のこともいくつかあって、すみません、続きます。