ペットと一緒に救助されるには
今日(9月10日)の午後、何気なくつけたテレビでは、鬼怒川の堤防が決壊し、濁流に町が飲み込まれている様子が映っていました。多くの人たちが取り残され、自衛隊や消防のヘリコプターの救助活動が始まっていました。
電柱につかまったまま一時間以上取り残されていた人が救助されたり、屋根に避難していたご夫婦らしき人がペットと一緒に救助されたり、そのあと、濁流にのまれた方が救助されたり、目覚ましい活動に感動しました。
特に感動したのは、犬と一緒に屋根に逃げていた人たちの救助。
飼い主の方は布製の大きなバッグを準備して屋根に逃げたようです。救助が来たとき、ヘリコプターのホバリングの風圧のせいか、犬がちょっと逃げようと暴れたのですが、飼い主の方が優しく袋の中に犬を入れ、救助隊員がそれをしっかり受け止めました。

この時点で、衛星放送のアンテナなどに絡まるとまずいという判断だったのでしょう、右側の緑色の屋根へ移動。その時、救助隊員は犬の入った袋を持っていましたが、犬はもう暴れず、救助隊員に身を任せているように見えました。ツイッターでも、「ワンコの救出に涙が止まらない」というツイートがあり、多くの人が固唾を飲んで見守っていたのでしょうね。
ホイストにがっちり固定されて、女性と犬を抱えた自衛隊員はスルスルとヘリコプターのほうへ上っていきます。

そのあと、もう一匹の犬と残っていた男性のところに救助隊員が降りて行き、犬を真ん中にして抱え込み、

無事、釣り上げられました。

犬も一緒に抱え込んで釣り上げるなんて、すごいテクニックだと思います。飼い主の方も、犬をうまくなだめたんでしょうが、尋常ではない音や風でパニックになっているだろうペットと一緒に避難するのは、本当に大変だと思いました。
ペットと避難するとき、ヘリに救助されることが想定されるときは、大きな袋を用意しておくことは、とても参考になりました。
うちの場合、猫が三匹いるので、ケージに入れようと思ってましたが、ヘリで吊り下げられると回転するし、固いケージはいろんなところにぶつかってかえって危険かもしれません。飛び出し防止に洗濯ネットに入れて、布バッグに入れるのがいいかも。
日没後、暗くなってもなお救助が続いています。
一刻も早く、一人でも多く、救助されますように。
最後に、ペットと一緒の避難に関して、環境省が推奨していますので、そのページの紹介を。
災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
ザッとまとめると
災害時、ペットがはぐれてしまうと、あとで保護するのは時間も労力もかかる。その間にペットが負傷したり衰弱・死亡するおそれも。また、不妊去勢処置がなされていない場合、繁殖により増加する可能性も。
なので、一緒に避難を!と、推奨しています。
それから、避難所での飼育の注意点もちゃんと喚起しています。ペットの存在が、ほかの人にとってストレスになるかどうかは、ペットの避難に必要な用具等を準備しておくこと、しつけや健康管理をしておくことで、軽減させることも可能、だそうです。詳しくはリンク先を読んでくださいね。