英語圏の人に「どーも」を教えるとき
その中で、英国から日本へ観光にやってきた家族(3か月日本に滞在しているそうです)が、息子さんがカラオケの先生について歌を教えてもらっている、ということをやってました。
英語圏の子供なので、ローマ字で書かれたodoketa(おどけた)という歌詞を、オドゥ-ケタと発音してしまいます。先生が何度も繰り返し「オドケタ」と直すんだけど、どうしても「オドゥ-ケタ」になるんです。
doはどうやっても「ド」ではなく、「ドゥー」なんですよね。
でも、「ド」と発音させたいときは、dough と書くと、ほとんどの英語圏の人は「ドー」と発音します。
dough 「ドー」は、パン生地、生パン、練り生地のことです。
確か、大きな森の小さな家シリーズでも酸っぱいパンが出てきますが、それは「サワードー」と言って、やはりこのdough というスペルです。
「おどけた」という言葉を「オドケタ」と発音させるには、
o・dough・keta と書いてみるといいかも?
そういえば、昔こんなことがありました。
以前、私の家で宴会をしているとき、一人の友だちがアメリカ人のボーイフレンドを連れてやってきました。その時、彼は日本語がほとんど話せず、みんなで「役に立つ日本語」を教えることに。
一番役に立つ日本語といえば「どーも」でしょ! と、みんなで「どーも」を教えたんだけど、ローマ字で domo と書いて教えると、どうしても「ドゥーモ」に。「ドゥーじゃなくて、ドーだよ、ドー!」と、彼のガールフレンドも繰り返し教えたんだけど、どうしてもドゥーとしか発音できない。
私が、「じゃあ、これ読んでみて」と紙に dough と書いたら、彼はくっきりはっきりした発音で「ドー」というではありませんか!
ドーナツ、サワードーなど、「ドー」という発音はちゃんとあるので、「ドー」と発音させたいときはこの綴りで教えてあげると、くっきりかっちりした日本語の発音をしてくれます。
ローマ字だけではどうしても発音が難しい場合も多いので、外国の方に撥音を教えるときはdough を覚えておくとちょっと便利ですよ、ってことで。よろしく~。