バックトゥザフューチャー、デロリアンの進化
テレビでもまとめて再放送されて、このところずっと観てました。
BTTFの1は1985年製作で、車型タイムマシンの燃料はプルトニウム。核融合システムを使ったタイムマシン。
そして、BTTF2では2015年にタイムトラベルするわけですが、その時の燃料は生ごみ。うーん、忘れてたけどデロリアンは核エネルギーからバイオマスエネルギーに進化していたんだ!
そして、BTTF3では、エメット博士は1885年へ飛ばされてしまいます。それを追って過去へ行くマーティ。
あれこれあって、未来へ帰ろうとすると、1885年当時は、デロリアンの速度を上げるためのガソリンがまだない! で、どうしたかというと、蒸気機関車に押させるという技を使います。
その蒸気機関の燃料効率を上げるためにエメット博士は薪を圧縮した燃料(これもバイオマスエネルギー!)を作っています。
この当時(1885年)はまだガソリンもないので、簡単に手に入る材料ですごいエネルギーを出すものを作るには、薪しかない、という時代なんだけど、石炭よりももっとハイカロリーな燃料にしあげているのが、バイオマスエネルギー好きな私としては嬉しいです。
ラスト、1985年へ戻ってきたマーティの前にまたエメット博士が未来からやってきます。その時乗っていたのが蒸気機関車型のタイムマシン。これもおそらくバイオマスエネルギーを使っているはず。バイオマスなら過去へ行っても燃料がないとか、ガソリンが出来るまで待たねばならないということがないし。
そんな、バイオマスエネルギーに関する夢にあふれた2と3。制作されたのが1990年というのにはちょっと意味があるのかな。
チェルノブイリ原発事故が1986年ですから、その4年後に制作された映画だと、やっぱり核エネルギーをバリバリ使うよりもバイオエネルギーに行くのは当然だったのかもしれません。
バイオマスエネルギーは、この映画で表現されているほど万能ではないけれど、でも、将来、ものすごいエネルギーとなるかもしれないという夢、そういう夢を語ってくれる映画は、やっぱり楽しいものです。
こういう映画を見て、将来そういうエネルギーを開発しよう!と思ってくれる若い研究者がどんどん出てきてくれないかな。日本は、鉄腕アトムを読んで科学者になった人が多いんですからね!
若者よ、映画を見て理系に進んでください。よろしく~!