靴下、好みの問題じゃない
義母は夏でも冬でも、足首から脛にかけてが冷えるというので、厚手の靴下で、足首が長いものを買うようにしている。
去年の秋頃、厚手のモコモコの長い靴下を見かけて、これはお義母さんにいいわ!と思い、すぐに購入した。
義母に見せると、「あらいいねえ」と大喜び。私も内心、「ふふっ、いいヨメよね~」と思ったりして、自画自賛していたのだった…
ところが、義母はこのモコモコ靴下をなかなかはかない。寒い時や、デイケアに出かけるときにはいていけばいいのに、全然履かない。
どうしてはかないんだろう?
義母は着る物に対して、見た目がきつそうと思ったら絶対に着てくれない。肌着など、伸縮性の高い生地だと見た目は小さいけどものすごく伸びるので苦しいというわけではない(はず)。
実際、嫌がった肌着を着せてみると、特に嫌がらない。だから、やっぱり見た目が小さいと、「これはきついはずだ」と思いこんでいるんじゃないかなあ?
という経緯があるので、モコモコの靴下も、何か見た目が気に入らないのだろうと思った。
風呂上りに出しておいてもはかないし、箪笥から出しておいてもはかないし、デイサービスに行くとき、「これあったかいから、お風呂の後にこれに履き替えてね」と持たせても、帰って来たときは今まではいていた靴下のまま帰ってきた。
「お義母さん、どうしてはかないの? これあったかいでしょ」
「うん、あったかいんだー」
「だったら履けばいいじゃん」
「うん、履くよ、履くよ」
このやりとりが何度も何度も繰り返され、それでも履いてくれないので、私もついに業を煮やし、「気に入らないなら私が履くわ」と言って、義母の部屋から靴下を持って出た。
そして、私がそのモコモコ靴下をはいてみたのだが・・・
この靴下、
も、の、す、ご~~~~~~~~~く、、、、
履きにくい!!
いや~~、内側にボアがついていて、モコモコなのはいいけど、大きすぎて私の足ですらずれる!!
そして、底部分に滑り止めのポッチが付いているのだけど、これが足の裏に当たって、ものすごく不快!!
ひざ下まである長さで、確かにあったかいけど、足部分がずれるし、足の裏にはポッチが当たって不愉快だし、履くのが嫌になる靴下だった。
お義母さん、ごめん!! 良かれと思って買ってきた靴下だけど、ホントに履きにくかったんだね…
あんまり大きいので、夫が履くかも?と思って、履かせてみたら、夫ですら「履きにくいなあ」と嫌がったのだ。大きさ的にはまあまあだったのに、足の裏の滑り止めのポチポチがやはり気持ち悪いかったそうだ。
うーん、滑り止めが付いているから、お義母さんにも安全だと思って買ったのにね。
実際にはいてみないとわからない物なんだなあ。