盛り方のスタイル
モランディの作品は、ほとんどが静物画と風景画。
大げさなところがなく、落ち着いた色と、静かな構図。こけおどしもなく、静謐な世界。
モランディ、何も盛ってない。
そう、盛らんでいい。盛らんでぃ・・・
はっ、またしてもダジャレを・・・。
しかし、絵を描いたり文章を書いたりするとき、私はやっぱりちょっと盛ってしまうわけですが、モランディの描く絵は、何も盛ってない。ホントに。
いや、彼なりの盛り方をしているんだろうけど、それが普通の盛り方とは逆方向に働いています。
もっと静かに、もっと静かに、もっと静かに・・・
筆のタッチも年代によって多少の違いはありましたが、そんなに大きな違いではなく、静かな筆遣いでした。
それより、エッチングの線が多彩。ただ線の重なりだけでなく、細か~~~~~な鹿子模様のような、丁寧で静かな線と点の絡みあい、白と黒の画面なのに、いろんな色や質感の違いが表現されていました。なるほど、今度カケアミをこんな風に描いてみるか!とか思ったり。漫画家はどうしても自分の仕事に結びつけて考えてしまう。
見終わったあと、ショップへ行くと、「こ、これはモランディっぽい!!」と思うものを発見。
モランディ印のオリーブオイル。
これをお土産に買って、さっそく写真撮影。モランディっぽく。
左端の取っ手のついたビンがモランディ印のオリーブオイルです。
あとのはうちにあるビンやグラスや器。
普通のグラスやビンが普通に並んでいるだけの構図で、右側をあえて空けてみました。モランディの絵に、右側が空いているのが多かったので。
この写真をもとに、絵を描いてみようかな、、、と思ってます。いい展覧会だったなー。
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